の尾瀬  日本はいわゆる西高東低の気圧配置になり、北西からシベリア気団の冷たい季節風が吹き込みます。日本海側では雪が降り、太平洋側では乾燥して晴れることが多くなります。
 冬の尾瀬は大雪の時期で、特に12月〜3月にかけては降雪が続き、晴れる日は少なくなります。また、気温はマイナス30℃近い極寒の季節となります。
四季の記録 尾瀬の冬
尾瀬の積雪

 下のグラフは尾瀬沼の1,988年から2,000年までの積雪の状況をグラフにしたものです。水色の部分が20年間の平均です。だいたい10月下旬から降り始め、ピークは3月はじめ、積雪は6月まで残っています。
 平均の積雪は2mから2.5mですが、大雪だった1,995年〜1,996年は4mにも達しています。
冬の季節風 〜シベリア寒気団が日本の 冬をもたらす〜


 冬のシベリアから冷たく乾燥した北西の強い風が吹き込み、冬の季節風となります。
 シベリアの冷たく乾燥した空気が、比較的暖かい日本海に流れると、海水が蒸発して上昇気流が起こり、積雲や積乱雲が発生します。
 等圧線が狭くなっているときは強い冬型で、気象衛星の画像にはびっしりと筋状の雲がみられます。この雲は日本海に雪を降らせ、本州の分水嶺を越えて、太平洋側に晴天をもたらします。
参考とした文献等
 ・気象庁HP(http://www.jma.go.jp/jma/index.html
 ・城所邦夫著「山の気象学」(山と渓谷社)
 ・木村龍治監修「よくわかる気象・天気図の読み方・楽しみ方」(成美堂出版)
 ※天気図等はペイントソフトにより作者が作成したものです。