イタリア共和国とチュニジア共和国編

プロローグ

思い立ちがいつもと違う旅行

私もとうとう身を固めるという事態になった。

式の日取りも住む場所も決まり、あとは旅行はどこへ行くか、ということになる。しかし私たちの場合、あっという間に決まってしまった。

昨年のアメリカでの同時多発テロ事件直後、私は個人旅行で南米のペルーとボリビアへ行った。事件直後しばらく太平洋上を飛ぶ飛行機の運航が止まってしまったが、運行が再開さえしてしまえば、それ以外特に旅行に支障になるものはなかった。
一方そのころ相方は、チュニジアからイタリアをまわるコースのツアーを申し込んでいたのだが、事件の影響でツアー自体が中止になってしまったようで、かなり悔しがっていた。

こういう経緯があったので、「どこへ行こうか」という話になったとき、あっという間に行き先が決まってしまった。チュニジアはアフリカ大陸なので、わたし的にもこの地に立てば5大陸制覇を達成することになる。

行き先を相方に決められてしまったので、行程は私のやりたいように考えた。前半戦がイタリアで、後半戦が地中海を挟んだチュニジアということにした。
イタリアの本土からシチリア島まで、車両ごと船に乗り込んでしまう列車があると聞いていたので、トーマスクックの時刻表で調べた上でしっかり行程に入れた。またアフリカの砂漠が見たいという相方の強い要望でこれも行程に入れたし、全体的にかなり満足のいく行程が組むことができた。

今回の手配は近くの某大手旅行会社支店の海外個人旅行窓口で行った。たまたま窓口で担当してくれた方は非常に親切で、いろんなことをアドバイスしてくれた。おまけに帰国後、アフターフォローの電話までいただいた。この人には感謝している。

 

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