イタリア共和国とチュニジア共和国編

旅行第1日目 その1

成田空港第1ターミナル

今回は海外「個人」旅行が初めての相方がいて、かつ出発便が早い時間だったので、前日のうちに成田まで来て1泊した。

明けて、出発の日の朝は猛烈な大雨であった。ホテルは第1ターミナルビルからも歩いて行ける距離にあるのだが、ここは素直にホテルの送迎バスに乗ってターミナルビルに向かう。

今度の旅行では最終的な行き先がチュニジアということで、旅行会社でいろいろ調べてもらった結果、安売り航空券と通常の早割り航空券の差がそんなにないということで、JALの早割を利用している。
が、最初に乗るのはJALのコードシェア便となっているアリタリア航空のローマ行きである。このフライトをはじめ、巡り合わせでチュニス航空やルフトハンザ航空にもJALの名前で乗る。で、JALに乗るのは一番最後、日本に帰ってくる時だけである。まあ、イタリアに向かうのにイタリアの航空会社で行くというのは、結果的ではあるが私の主義にも合致する。

私たちがちょうど搭乗カウンターのエリアに着いた7:45ごろ、そのローマ行きの搭乗手続きが始まったようである。比較的スムーズに手続きを終え、時間が余ったのでちょっと喫茶店で時間をつぶした後出国審査をして、21番搭乗口へ向かう。

 

搭乗待合室にて

出国審査を終え、21番搭乗待合室に着いたのが9時頃。



21番搭乗口
ここでかなり長いこと待たされる^^;
 

これから乗るアリタリア航空ローマ行きの定刻は9:55、搭乗開始時間は9:30となっていて、30分ほど待つ程度のはずだったのだが、「本社から出発の指示が来ない」とか何とかいう話で出発時間が遅れるとのこと。私もいろいろと飛行機の遅れの経験はあるが、こんな理由なのははじめてである。さすがはイタリアの航空会社、いきなりイタリアのペースに巻き込まれる。

そこで仕方なく搭乗待合室のソファーに座って待っていると、明らかに前日(6月30日)のサッカーワールドカップの決勝戦(ブラジル×ドイツ)を横浜に見に行ったと思われるドイツ人2人組がやって来る。どうやらドイツに行く飛行機が満席でイタリア経由で帰るらしいのだが、特にそのうちの1人は国旗を振り回すわ、「ドイッチュラーンド」とか大きい声を出すわで騒がしい。そして私たちのとなりがたまたま空いていたので、そこに座ってしまう。
しばらくすると、「オー、ドイッチュランド」とか言いながら別の外人さんがやってきて彼と握手。てっきりこの人もドイツ人なのかと思いきや、「俺はブラジルから来たんだ(←英語)」と言ったもんだから周囲は一同爆笑となった。

結局出発が1時間以上遅れるということで、搭乗者にアリタリア航空から1人千円分の食事券が配られた。私たちはその券を使い、近くの売店でミネラルウォーターを買いまくった。持ち込み荷物が重くなったが、なんだか得した気分。

 

ローマへのフライト

そのうち出発時間が11:00に変更になったとアナウンスがあり、10:40に搭乗が始まる。この飛行機はジャンボジェットではなく、エコノミークラスは2+3+2という配列であって、私たちは窓際の2列席を指定してもらっていた。



搭乗したアリタリア航空のボーイング767
成田空港にて
 

結局定刻より約1時間半遅れの11:26にようやく出発。40分に離陸する。雨は上がっていたが曇っているので、すぐ雲に突っ込んでしまう。あとの飛行コースは機内のプロジェクターによるしかないのだが、なにしろローマまで13時間近いフライト。地図上での飛行機の位置はいつまで経ってもなかなか進まない。

離陸後約1時間後に機内食。メニューはイタリアンor和食で、さっそくイタリアンにしてみた。これからさんざん食べることになるかも知れないパスタであった。

その食後くらいにロシア上空にさしかかった。この飛行機は太陽に向かって飛んでいるので機外はずーっと明るいのだが、機内は照明が落とされ、映画が3本も上映される。その間におやつのハムチーズサンドが出された。

第1回目の機内食から11時間近く経ってかなり腹が減ってきた頃、第2回目の機内食。今回はどちらかというと軽食という感じである。それにしてもこれだけ飛んでまだロシア上空である。

その後飛行機はポーランド、オーストリア、スロベニアとローマに向かって直線的に飛ぶ。そしてアドリア海を越えて長靴の真ん中らへんからイタリア上空にさしかかった。

 

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