イタリア共和国とチュニジア共和国編

旅行第1日目 その2

イタリアに入国

時刻が7時間遅くなり、現地時間の17:27にローマ・フィウミチーノ国際空港に着陸する。フライト時間は約12時間45分、1時間以上遅れの到着である。



飛行機から降りるところ
 

この空港は一面畑の中にあるだだっ広い空港で、だいぶ長いこと走ったあげく、ターミナルビルから離れたところに止まってバスでの移動となる。
そしてさっそく入国審査。かつて同じヨーロッパのスイスに行ったときは入国審査らしきものはフリーパスであったので今回はどうだろうと思っていたのだが、予想外に長蛇の列ができている。それも1人1人にかなり時間をかけ、順番が回ってくるのに30分以上もかかる。

その後、預け荷物を受け取って税関を抜けたのが18:20。実に着陸してから1時間近く経っていた。

 

ローマ市内へ

ガイドブックによれば、空港から市内までの移動手段はなんと言っても鉄道らしい。ということでさっそくイタリアの列車に乗ることになる。

フィウミチーノ空港は3つあるターミナルが扇子状に配置されていて、鉄道の駅はそのかなめ付近にある。
この駅からローマの中心にあるテルミニ駅にノンストップで行く列車が30分間隔、市内を通り越して反対側の郊外方向に向かう鈍行列車が15分間隔で出ていて、ここからそのノンストップ列車に乗る。ローマでのホテルはテルミニ駅の近くに取ってある。

駅の窓口でテルミニ駅までの切符を買う。1人8.8ユーロ、お釣りでユーロの小銭を初めて手にする。

このノンストップ列車は、空港の正式名称が「レオナルド・ダ・ヴィンチ空港」というので「レオナルド・エキスプレエス」と言う名前がついているらしい(時刻表に書いてある)。一番空港寄りが電気機関車で、それに客車が5両連結されていて、つまりローマ・テルミニ行きの列車は機関車が最後尾ということになる。



この機関車が先頭のように見えますが、
実はこれが最後尾なんです
 

ホームは頭端式になっていて、後ろの方から席が埋まっていた(車内は自由席)ので先頭の方へ行く。
ホームが低いため車内の段差が大きく、大きな荷物をあげるのが大変。しかもこういう列車にありがちな荷物置きスペースがない。そして車内は普通のクロスシート車で、かなり散らかっていてクーラーの効きも悪い。しかしこれでも全車1等車らしい。一方鈍行列車の方は全車2階建ての電車なので、あちらの方が豪華に見える。

18:38、「おおよそ」定刻どおり発車。空港着陸時に飛行機からも見えた通り、空港はローマ郊外の畑の中にあり、列車はしばらくそういうところを走る。ノンストップであってもけっこうのんびりした走りで、徐行区間などもある。



空港を出発してしばらくはこういう畑の中を走る
 

そのうちローマの街が近づいてくる。沿線は高層のアパートが多く、ベランダをガーデニングしている家が多い。
そしてゴチャゴチャと複雑な配線を通って19:05、これまた「おおよそ」定刻にローマ・テルミニ駅に着く。

 

テルミニ駅周辺

到着したテルミニ駅のホームは駅舎のだいぶ手前にあり、かなり長いこと歩かされた。気温28℃、しかし湿度が高く蒸し暑い。今日に限っては日本とほとんど同じような気候である。



ローマの中心・テルミニ駅
翌朝撮影。
 

そんな中汗をかきかき駅から徒歩5分強でホテルに着く。ところがフロントで名乗ったところ、「予約リストに名前がない」とつれない返事。「そんなはずはない」と言い張っていたらフロント係の上司が登場、彼の判断でOKしてくれた。
(後日談:帰国後、予約した旅行会社から電話があった際にこのことを言ったところ、きちんと理由を調査してくれて(どうやらホテル側がリスト作成の際にスペールを間違えたらしい)、ホテル名で詫び状が送られてきた。)

ホテルの部屋に荷物を置きようやく身軽になったあと、再び駅に行ってみた。2日後にここから長距離列車に乗るので、時刻表を買おうとキオスクに行ったところ、A5版で厚さ3cmもある全国版を発見。「荷物になるなあ」と思いつつ購入する(3.9ユーロ)。しかし、これは後々かなり重宝することになる。

夕食は、駅からホテルまでの途中にあるオープンレストランで済ませることにする。イタリア国内ではこういう店をよく見たし利用した。
時刻はようやく暮れかかってきた午後8時半、7時間時差があるところを来たからかなり疲れていて、しかも暑いのでさっぱり系のパスタを注文すると、これが非常にうまかった。こういう何でも屋さんのようなレストランですらパスタがこれだけうまいわけで、来て早々「パスタの本場に来たなぁ」ということを実感したのであった。



私が食べたシーフードのパスタ
ちなみに相方が食べたのは(右上に皿だけ写ってる)、
グリーンピースとマッシュルームのパスタでした。
どっちもうまかった〜

 

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