イタリア共和国とチュニジア共和国編

旅行第2日目 その3

コロッセオ

このあたりからさらに北方向に歩くとスペイン広場というのがあるのだが、かなり暑さバテ状態になっていたので、省略してコロッセオに向かう。

10分くらい歩いた地下鉄のバルベリーニ駅からあの蒸し暑い地下鉄に乗る。途中のテルミニ駅(今日の起点となった駅)でA線からB線に乗り換え。B線の方が新しい線なのかホームが広くてゆったりとしている。しかし電車のボロさは相変わらずである。

テルミニから2つ目の駅がその名もコロッセオ駅。駅から外に出ると目の前にあの円筒形の構造物がある。



けっこう有名な景色なのでは
 

コロッセオの切符売場(すぐとなりに入口がある)は、地下鉄の駅からその周囲を半周したところにある。ここも観光客で大にぎわいで長い列ができていた。案内の表示はすべてイタリア語で、入場料がよくわからない。「12ユーロ」という文字が見えたので2人分で24ユーロ用意していたら、実は1人8ユーロであった(「8」なんていう数字はどこにも書いてなかったけど…)。

コロッセオはその昔、73,000人も収容できた円筒形のスタジアムだったもので、内部に入るとたしかに「広大だなあ」という感じがする。すべてが石造りで、よく見るとだいぶ崩れてしまっているので露天掘りの採石場に見えなくもない。



2階席付近から見た内部の様子
 

それでも2階席まで登ることができる。非常に1段が高くて急な階段を登っていく。ここも周囲を1周することができ、途中にはきれいに改修されたおみやげ物屋(しかもクーラー付き)があった。上り下りはこの急な階段だけかと思ったら、エレベータもあった。

出口は入口の反対側にあった。こちら側は駅が比較的近い。駅前のオープンカフェにまた入り、休憩兼ジュースを飲む(今日何回目だ?)。

 

真実の口

コロッセオのとなりには、広大な面積のあるフォロ・ロマーノという古代ローマの中心地だった遺跡がある。しかしすべてを見ようと思えば1時間以上かかるらしい。ただでさえ暑くて、すでに歩き回るのがイヤになってしまっていたので省略。

そのフォロ・ロマーノを挟んでコロッセオと反対側くらいにあるのが、「真実の口」のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会。コロッセオ駅から地下鉄に1駅乗ってチルコ・マッシモ駅で降り、歩く。ちょうどフォロ・ロマーノの外周に沿って歩くような感じである。

「真実の口」は、教会の内部にあるのかと思いきや、建物の外の通りに面したところにあった。
ちょうどどこかの国の団体さんが来ていて、記念写真を撮るべく1列に並んでいた。そしてみんな必ず口に片手を突っ込むようなポーズをとる(私たちもそうだったが)。「嘘つきは手が抜けなくなる」とか言われているが、その口を覗いてみたところ内部はただの空間で、そんな仕組みは全くなかった。



ここに来た人は、みーんなこういうポーズをとりますね。

 

オープンレストラン

ここまででだいぶお疲れさんモードに入っていたので、またあの暑い地下鉄に乗ってホテルに戻る。ホテル内は冷房が効いているので、生き返る。

2時間ほど休憩して、夕方7時頃夕食をとりに出かけた。
たまたまホテルの斜め向かいがオープンレストランになっていて、面倒なのでここで食事をとることにした。実際には、入口にあったメニューに日本語が併記してあったので、注文に困らないだろうと思っただけなのであるが。

建物の中にもテーブルはあったが、やっぱり案内されたのは表の席。暑いけど郷に入れば何とやらである。そして、結局今夜もメインはさっぱり系パスタ(私はペペロンチーノ、相方はバジリコ)にした。昨日もそうだったけどこのレストランのパスタも美味。暑いので、食後にシャーベットも注文する。



食事中、テーブルから撮った泊まったホテル
というか、こういうところで食事をとりましたということが言いたいわけです…
 

表の席だったので、斜め向かいに建っている泊まったホテルが一望できる。私たちが食事をとっている間、その玄関から日本人の団体さんが少なくとも3組出てきて、ホテルの前で待機していた観光バスに乗って出かけていった。このホテルにはこんなにたくさん日本人が泊まっていたのである。
彼らは食事をとりに行くのか、もしくは観劇にでも行くのであろうか。
そういうのもいいけど、やっぱり私はこういうレストランにフラッと入って食事をとる方があっているとつくづく思う。

 

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