イタリア共和国とチュニジア共和国編

旅行第4日目 その1

路線バスに乗る

4日目。今日は1日パレルモ市内観光。
パレルモ市内の公共の足は
路線バスとタクシーしかないので、主に路線バスを使うことになる。

パレルモはイタリア南部ではナポリに次いで大きな町。市内の見どころは主に旧市街にあり、ホテルのある新市街からは少し離れているので、さっそくバスに乗って移動しようと思う。

バス停はホテルのすぐ近くにあった。
バスのチケットは通りにあるキオスクやたばこ屋さんなどで売っているらしく、実際に簡単に手に入った。1枚0.77ユーロで
、最初に乗ったバスの車内で時間を刻印してもらうと、それから90分間乗り降り自由になるという切符である。あとあとわかってくるのだが、チケットはこれと定期券に相当するものの2種類だけのようだ。



その「90分チケット」
左端に時刻が刻印されています(9:36と読めますね)
つまり、この時間から90分有効ということになります
 

ちなみにこの「90分チケット」、店ごとに1日あたりの割り当てがあるようで、夕方には品切れになる店が続出する。私たちもこの日の夕方ごろ、そのせいで少しさまよい歩かされた。朝のうちにまとめ買いしておくのが賢明のようである。

 

バスで市内をウロウロ

パレルモの中心部には南北を貫く大きな通りが2つあって、それぞれが一方通行になっている。ホテルはそのうち旧市街方向とは逆方向に向かって一方通行の大通りに面している。
しかしガイドブックによれば、その通りを走るバスのうち、「101」と「102」の2つの系統は最終的には市街地を1周して旧市街に戻ることが書いてあった。ちょっと大回りになるかも知れないが、逆に市内を見られて楽しそうである。

そう思って待っていると最初にやってきたのは「102」系統のバスであった。
しかしこのバスは循環バスではなく、20分近く走ったあげく少し郊外の住宅地の中にある折返場(その名も「ジョン・レノン」)が終点。



思いがけず立ち寄ることになった
「ジョン・レノン」折返場
 

仕方なく折り返しのバスに乗る。ダイヤというのがあるのかないのか、前のバスと間隔が開いていたようで、始発からすごく混んでいた。しかも暑いのにこのバスにはクーラーがなく、暑いのなんの。
その暑さは苦痛だったが、ヨーロッパの町並みとその中を走るふつうの路線バスという、庶民の生活に触れられたという意味では有意義であった。



路線バスにて移動中
暑かった〜
 

ガイドブックに書いてあったことはある意味当たっていて、最初にめざそうと思っていたクアットロ・カンティは通ったらしい。が、気がつかず終点のパレルモ中央駅前に着いてしまった。
時刻はすでに11時近く。暑いので、駅横のオープンカフェで第1回目の休憩。



これまた思いがけず立ち寄ったパレルモ中央駅
昨日夕方着いたところです

 

クアットロ・カンティの周辺

いつまでもバスに乗ってばかりもいられないので、タクシーに乗ってクアットロ・カンティに行く。駅前の、昨日とはちがうタクシー乗り場から乗ったら、見事なぼったくりタクシーであったが、短距離だったのでそんなに実害はなかった。
(注;昨日私たちが乗ったタクシー乗り場は駅の横で、親切な運ちゃんばかりだった。一方、駅正面にあるタクシー乗り場はぼったくりが多いようだ。情報までに。)

クアットロ・カンティは、地図ではロータリーのような感じであったが、実際にはただの交差点で、これではバスで通っても見逃してしまうと思った。
ただしこの交差点を取り囲む建物の壁を使った彫刻が、いかにも歴史を感じさせる。

このすぐ近くにプレトーリア広場というのがあるのだが工事中。
そのさらにすぐ先にある2つの教会(マルトラーナ教会とサン・カタルド教会)に行く。ともに急な階段を登った上にある小さな教会だが、なにかイベントでもあるのかこの暑いのにきちんとスーツを着た人たちが多くいた。



マルトラーナ教会

 

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