イタリア共和国とチュニジア共和国編

旅行第6日目 その2

ダール・シュライト博物館

昼食をとったレストランの向かい、というより泊まっているホテルのとなりにあるのが、ダール・シュライト博物館。
正門から入っていくと、閉まっている銀行や、営業しているのかわからないカフェのある一角があり、ここで料金を払って中に入る。



博物館の正門
 

中はテーマパークのようになっていて、順路に沿って進む。
最初洞窟のようなところに入り、アラビアンナイトのような世界の体験(というより、ほとんどお化け屋敷)。それから表に出て、恐竜時代からの歴史のような展示がある。その後、貴族の様子を展示したようなスペースがあるのだが、そのころ後ろの方から博物館の人がやって来て、てきとうな言葉で案内をはじめた。そして最後ににこやかに「私はアリババ」とか何とか言ってしっかりチップを取られた。



博物館内部
かなり広いです
 

この博物館の中にはもう一つ、絵画館のようなものがあった。それにしても、とうとう気温41℃。あまりの暑さに、他に客は見あたらなかった。

 

サハラ砂漠へ行く車を予約

3時前、ホテルに帰り(逃げ帰り)、クーラーの効いた部屋でまた休憩する。4時を過ぎ、そろそろオアシス見学に行こうと思った。

その前に、明日サハラ砂漠に行く車(4WD)をチャーターした。
そもそもこの町に来たのは「
サハラ砂漠に行ってみたい」というのがあったわけで、ガイドブックには「泊まったホテルに言えばチャーターしてもらえる」と書いてあったので、フロント係の人に聞いてみると「半日コースと1日コースがあるけどどちらがいいか」。せっかくだから1日コースにする。

ちなみに1日コースは1人90ディナール(約8,000円)だった。現地の物価からすると高いのかも知れないけれど、「行けるのなら、この際カネなんかどうでもいい」という気分であった。

 

オアシス見学

それから、オアシス見学に向かう。オアシスを見学するならカレーシュ(観光馬車)が一番、とガイドブックにも書いてある。

カレーシュの乗り場(たまり場)は先ほども横を通ったが、ホテルから少し歩いたところにある。しかし、通りのいたるところにその「たまり場」からはみ出したカレーシュがとまっていて、案の定ホテルを出たところにとまっていたカレーシュのおじさんから声を掛けられたので、それに乗って出かけることにした。

ちなみに、カレーシュでのオアシス見学の料金は、定価というものがなくて交渉制らしいのだが、午前中やたら声を掛けられて1人だいたい5ディナール(450円弱くらい)というのがわかっていた。このおじさんも「2人で10ディナール」と言った。

オアシスの入口まで、さっき歩いた通りを走る。気温はさらに上がって42℃。風はあるけど、まるでたき火の前にいるような熱風である。

やがてオアシスの中に入る。オアシスの中を小川のように水が流れているから植物が生えているような感じで、砂地であることは変わらないので、日本のような「林」とはちょっと違う。



カレーシュに乗ってオアシス内を行く
 

オアシス内で回るコースは決まっているのかどうか知らないけど、カレーシュを引っ張る馬さんはおじさんが特に指図しなくても勝手に右に左に道を曲がる。
内部にはもっと太い「川」のようになっているところがあり、そこで水浴びしている人や、畑があって、この暑い中作業している人もいた。

途中1ヶ所、カレーシュから降りて少し歩いてみた。日陰なので直射日光がないぶんいくらか過ごしやすいはずなのだが、42℃もあるとやっぱり暑いものは暑いのであった。

帰りもホテルの前まで送ってくれた。そして再び部屋に逃げ帰る。

 

砂漠の中の日の入り

私たちが泊まっているホテルは砂漠の中のリゾートホテルのような感じで広い庭があり、日の入りが近くなった頃、そのあたりを歩いてみた。敷地内に大きなプールがあることも発見、水着を持ってくればよかったと反省したりする。

また、周囲を見渡せるような展望台があった。ちょうどその頃、まさに日の入りにさしかかったのでそれに登って日の入りを眺める。
フロントのところにあった新聞によれば今日の日の入りは19:42ということが書かれてあったが、ホテルの西側は小高い丘になっていて、実際には19:20頃日の入りとなった。日の入りといえばそろそろ涼しい風が吹いてきてもいいものだが、やはりこの時点でもまだ
39℃あるのであった。

その後、昼食を食べたレストランにまた行く。昼食は簡単にパスタで済ませてしまったが、今度は「チュニジアン・サラダ」と「クスクス」という、この国の料理を注文してみた。
「チュニジアン・サラダ」は野菜を切り刻んでオリーブオイルで和えたもので、けっこううまくてこの後機会があることに食べた。一方の「クスクス」は、小麦粉を粉状にこねたものにいろんな料理が乗っているもので、その粉状になっているものがパサパサしていて今イチであった。



上がチュニジアン・サラダで、右下がクスクス
ちなみに左は一緒に注文したソーセージとポテト、右上は香辛料の乗った皿
 

こうして出かけてはホテルに逃げ帰る、を繰り返した1日が終わった。

 

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