日本列島縦断バスの旅

 

【5日目】 大阪→名古屋

朝10時起床。こんな時間まで眠れるのは親戚の家にいるからで、ホテルだったらチェックアウトタイムである。
しかもこの家のおばさん以外はまだ全員寝ていた(今日が日曜日とはいえ、どういう家族じゃ)。

この日は名古屋に行くだけなので、はっきり言ってだらけてしまい、どのバスに乗るかなんて前日の夜決めたぐらいだった。それも状況によっては変わってしまいそうな雰囲気であった。

起きてからもぼーっとこたつの中でテレビを見て過ごし、12:30に出発。ホントにただ宿代を浮かすためだけの親戚の家滞在であった。

大阪駅に13:20頃到着。この駅の桜橋口近くにJRバスの乗り場があり、主に津山行きのバスが出ている。ここから1日数便名古屋行きのバスも出ている。いわゆる「名神ハイウェイバス」である。京都〜名古屋間は結構頻繁にバスが走っているが、なぜか大阪発のバスは少ない。

14:10、大阪発名古屋行きの名阪近鉄バスが発車。乗客は20人くらいであった。

出発すると、大阪発の高速バスのお決まりのパターンで新御堂筋を走り、吹田I.C.から名神高速に入る。頻繁な間隔でバス停があり、乗り降りも思ったより多い。
16:04、定刻通り彦根の近くの多賀S.A.に着き、7分休憩。集まりが悪く、発車が遅れる。
名神は一宮I.C.で降り、国道22号線を名古屋市内に向かう。この道、幅は広いのだがはっきり言って流れが悪い。ただ、それも計算に入っているのか、名古屋駅横のJRバスのターミナルにはほとんど定刻通りの17:28に着いた。

ということで、気合いの入らない1日であった。

 

【6日目】 名古屋→飯田→長野

ここからのルートについては、少し凝ってみた。
というのは、普通に行くと東京を通ることになるのだが、それでは一度自宅に戻るような感じになってしまうので、名古屋からあえて関東地方を避けるルートをとったのである。 

8時半、名鉄新名古屋駅の上にある名鉄バスセンター4階に行く。売店で買った弁当を、ホームレスの方々が多くて落ち着かない待合室で食べる。

9時ジャスト、名古屋発飯田行きのバス発車。この路線は名古屋の名鉄バスと、飯田に本社がある信南交通バスの共同運用で、9時発のは信南交通であった。
バスは名古屋市内を右に左に曲がり、県庁前とかそういう主だったところを通って国道19号線に入り、それから春日井市役所前などを通って、9:55にようやく春日井I.C.から東名高速に乗る。直後、小牧JCTがあって、そこから中央高速である。
10:42、恵那峡S.A.で10分休憩。そのあと、長ーい恵那山トンネルをくぐって、長野県に入る。
飯田I.C.で中央道を降りる。まず飯田駅前に寄り、ここでほとんどの客が降りる。それから終点飯田バスターミナルに11:44到着。

このバスターミナルからは、名古屋行き、松本行き、長野行き、新宿行きのバスが数多く出ていてにぎわっている。新宿行きの京王バスがやけに懐かしかったりする。

ここから乗るのは長野行きの「みすずハイウェイバス」。長野県内にあるバス会社5社で共同運用していて、私が乗ったのは長野に本社がある川中島バスであった。
13:15発車。松本行きと長野行きだけは駅前に寄らないので、バスターミナルからまっすぐ飯田I.C.へ行く。
飯田からはしばらく伊那谷のずーっと景色が変わらないところを走るので、お昼寝タイム。かなり長いことウトウトしていたのに、目が覚めたらまだ伊那谷を走っていた。
岡谷JCTからは長野自動車道。現在は上信越道までつながっているのだが、当時は途中の豊科I.C.までしか開通しておらず、その手前の梓川S.A.で10分休憩。
豊科I.C.からは国道19号線を走る。この道、道幅は細く、カーブは多く、工事区間も多い。その上トラックと季節がらスキーバスがやたらたくさん走っていて、流れは最悪。どんどん定刻より遅れていった。

で、終点長野県庁前にやっと着いたのは37分遅れの17:17。長野駅前の近くにも寄ったのにあえて終点まで乗っていて、そこから駅前まで30分近く歩いた。まったく余計なことを。

 

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