朝鮮民主主義人民共和国
+  中国国境地帯編

旅行第2日目 その4

ガイドさんと夕食

サーカス劇場を出ると、東平壌地区にある「清流レストラン」というところで夕食となる。ここでは1つのテーブルに、私たち2人、張さん、洪さん、そして運転手の車さんの5人が一同に座り、全員で食べる。観光客とガイドは別メニューと何かで読んだことがあるが、必ずしもそうではないらしい

メニューとしては、鍋みたいなのがメインで、その他朝鮮料理がいろいろついている。鍋はこの店のオリジナルらしい。全体的に量が多かった。



この夜のメニュー
 

アルコールも入り、張さん、洪さんとはかなり話し込んだ。

教育制度は、就学前義務教育1年義務教育11年、その後は大学とか専門学校とかがあること。

張さんも洪さんも、平壌の外国語大学の日本語学科卒ということ。しかもこの2人、同級生。
その大学での一番人気はやはり英語で、日本語はあまり人気がないということ。
そして就職は、ある程度希望を聞いてくれること。

かつては日本の観光客も多かったけど、2年半前の「北」が言うところの「人工衛星」の件(いわゆる「テポドン」ですかね)で激減してしまったこと。
でも、いま日本の大手旅行社がいろいろ視察に来ているので、そういうところが朝鮮旅行の募集を始めれば、観光客も増えるのではないかと言った。

また、2人がいる旅行社では日本語係の人は20人くらいいるが、中国あたりから一度に何百人単位で観光客が来ることがあり、そんなときには彼らも駆り出されるので、みんな片言の中国語は話せるとのことであった。

 

ホテルの売店

夕食も済み、夜8時半ごろホテルに戻る。F氏が日本に手紙を出したいとのことなので、ロビー奥にある売店に行ったらすでに閉店していた。
そこで洪さんが「地下にもあるよ」と連れて行ってくれた。
地下にある売店に着くまでに、ビリヤード場やボーリング場の横を通った。ともににぎわっている。ここで遊んでいる人はどういう身分の人たちなんだろう。

地下の売店はおみやげ屋ではなくて雑貨屋さんのようであった。高麗人参茶があったので、それを買う。いちおう北朝鮮ウォンで表記されているが、日本円も使える。

だいたい、ホテルのロビーで北朝鮮ウォンに両替したいとガイドに言うと、「その必要はない」と否定される。なんかその裏に「使われたくない」というニュアンスが隠されているように感じた。

こちらでの買い物は、どこでもそうであったがまずカウンターで買いたいものを言い伝票を書いてもらって、それをレジに持っていって精算し、ふたたびカウンターで商品を受け取るという、いわゆる共産圏方式。
この売店ではおつりは北朝鮮ウォン(
外国人用の通貨国民用のとは違う。)で返ってきた。

ちなみに1北朝鮮ウォンは約56円くらいだった。韓国ウォンとはレートが2桁以上違う

部屋に戻ってから、O氏とI氏の部屋に集まってさっきの売店で買ったまんじゅうみたいなものと高麗人参茶をつまみにテレビの鑑賞会となった。番組編成は昨晩と同じであったが、10時半からはずーっとドラマであった。



売店で買ったまんじゅうみたいなもの

 

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