朝鮮民主主義人民共和国
+  中国国境地帯編

旅行第3日目 その3

市内でお買い物

「栄光」という駅は平壌駅に近く、従って私たちが泊まっている以外にもうひとつある国際ホテルの「高麗ホテル」にも近い。F氏が写真のフィルムがほしいと言うことで、そのホテルの売店に行った。
ホテルのロビー付近には世界各地から、たぶんビジネスで来ているんだろうと思われる人たちがけっこう多くいて、そこだけは北朝鮮らしくない空間であった。

それからそのホテルのとなりにある切手屋さんへ。切手に関してはホントにものすごい品揃えで、目移りしてしょうがない。きりのいいところで抑えておく。ここも支払いは日本円である。

その後、洪さんがあしたの列車の切符を買いに行くということで、その間にもう1軒のおみやげ屋に行く。ここでは主に酒類を買う。
また宅八郎氏がいて、激しく買い物をしていた。氏にそそのかされて、
高麗人参仁丹まで買ってしまう。

ということで、午前中の本屋さんとあわせて、この国の外貨獲得に少し貢献してしまった。



市内ではこういう張りぼてをよく見る。
 



よく見たら商店らしい。

 

凱旋門

洪さんが戻ってきて、再び出発。市街地の北の方にある凱旋門へ。初日、空港からホテルに向かう途中にも通った。どの文献にも書かれているように、パリの凱旋門より10m高いらしい。パリに行ったことがないので、どのくらいすごいのかわからない。



これがその凱旋門です
 

そんな大きな構造物を写真に撮ろうとすればかなり離れないといけないわけで、洪さんが道の真ん中をどんどん向こうの方に歩いていく。こちらも「いいのかな?」とか思いつつ後についていく。
どんなに自由の利く国でも、こんなことはできないだろう。

写真を撮ったあと、道の反対側にある映画館の方に行く。横断歩道がないところをどんどん渡る。まさにガイドさんといると何でもありである。
そのあたりは人通りが多く、人ごみの中を歩いているような感じになる。この国に来るまでは、まさかこんなことができるとは思わなかった。



凱旋門の近くにあった
映画のポスターのようなもの

 

革命烈士稜

さらに車に乗って、市の北東の方へ行く。途中、金日成総合大学や、金日成が執務していたという錦繍山記念宮殿、また大規模な動物園や植物園などがある。

その動物園の先が小高い丘(大城山という山)になっていて、そこに革命烈士稜がある。ちょうど市内を一望できる山の斜面が整地されて、「烈士」(「朝鮮解放戦争」で戦った人たち)の銅像と墓が並んでいる。これは壮観な眺めである。
なんというか、荘厳なBGMがかかっていて、神妙な顔をしていないといけないような雰囲気の場所であった。



けっこう壮観な眺め

 

祖国解放戦争勝利記念塔と柳京ホテル

夕方近くなってきて、最後に行ったところが市内にある「祖国解放戦争勝利記念塔」といういかにもこの国らしいもの。要するに朝鮮戦争にまつわる銅像が、11個並んでいる。



その入口
この奥に像が並んでいる。
 

ここも人民軍の管理らしくて、女性の兵隊さんが、1つ1つを妙に丁寧に説明してくれた。あとで聞いたらこの兵隊さん、今日がガイドデビューだったらしい。

位置的に、ここから工事中のままでストップしているあの「柳京ホテル」が逆光で見えた。着いた日に「柳京ホテルを近くから見てみたい」とリクエストを出していたが、結局「近くに車を止められない」とかいう理由でここから見るにとどまった。
常識外れに巨大な建造物、しかも工事が予算の関係でストップしているというのが世界的に有名になって、逆にそれがこの国の人たちにとって「恥」と思っているのか、近くから見せてくれないのかな、などと思ってしまう。



逆光の柳京ホテル(建設中断中)

 

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