朝鮮民主主義人民共和国
+  中国国境地帯編

旅行第5日目 その2

虎山長城

ホテルの前から旅行社のマイクロバスに乗って、郊外の虎山というところにある万里の長城に行く。「万里の長城」といえば北京郊外のが有名だが、「万里」だけにこのあたりまで続いていたらしい。さらには朝鮮の方まで続いていたという説もあるらしいのだが、まだ証明されていないようだ。

マイクロバスは市の中心部を抜けたあと、だんだん郊外に出ていく。このあたり、人通りも車通りも激しく、沿道も非常に興味ある建物(店)が並んでいる。



こういう馬車とかもよく見かけた
 

やがて完全な郊外の田畑の中を走るようになる。車通りもなくなるのだが、たまに郊外の町からやって来る路線バスとすれ違う。そのどれもが満員の盛況であった。

丹東の町から45分くらいで、その虎山長城に着く。
ここは「長城跡」というよりは、あとで復元したものらしく、予算の関係で向こうの山の中腹で途切れている。「せっかく来たのだから」ということで、その終点まで(距離にして1kmくらいかなあ)歩いて行った。このあたり、雪が結構残っている。パラパラと観光客も来ていたが、さすがに終点まで歩いていく人はいなくて、そこまで行くと足跡もなかった。終点からちょっと山の斜面を登っていったところに展望のよいところがあるのだが、その道を登っているときはほとんど冬山登山のような雰囲気であった。



虎山長城

 

丹東市内その1

元来た道を市内に戻る。戻ってきたのがちょうどお昼ごろで、閻さん曰く「今日のお昼は焼き肉にでもしますか」。特に異論はないので焼き肉にする。

まず最初に閻さんが目をつけていたところに行ったら、店が変わっていたとのことで、次の店へ。特に予約をしていなかったらしいのだが、席が空いていたとのことで中に入る。店の名前を控えてきたのだが、日本のJISにない文字が含まれているので、強引に書くと「韓都焼○」。この○は「火」偏に「考」という字である。たぶん朝鮮料理の店なのだろう。

出てきた肉は牛と羊であった。そして最後に出てきたのは冷麺。やっぱり朝鮮料理であった。



昼食をとった店の向かいのあやしい店
 

食後、ホテルの近くの鴨緑江公園へ。対岸の北朝鮮領が一望できるところで、向こうの国では絶対できなかったポーズ(平壌の金日成の銅像と同じ、右手を掲げるポーズ)で写真を撮った。

それからすぐ近くの閻さんが勤める旅行社のおみやげコーナーへ。ここでは北朝鮮の通貨がセットでおみやげとして売っていて、それを買う。
外国人用の通貨は、北朝鮮を出発する日までにガイドの洪さんが揃えておいてくれて入手できたが、国民用の通貨は絶対ムリと思っていたところ、こんなところで簡単に手に入れることができた。

 

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