大韓民国ソウルとその近郊編

プロローグ

突然の思いつき

6月も半ばをすぎたある日曜日(具体的に言うと17日なんだけど)、ふと韓国のソウルへ行こうなどと考えた。

もともと、昨年アメリカのメジャーリーグを観戦しに行き、「今年は韓国のプロ野球だ」と思っていた。
しかし、気が付けばもう6月。プロ野球のシーズンは9月いっぱいまで。9月には、会社のリフレッシュ休暇制度を使い、どこか遠いところへ長期旅行しようという計画がある。8月は夏休みで、混んでいる上に費用も高くつくだろう。7月は中旬に大きな仕事のヤマ場があってちょっと休みがとれそうにない。
そういう風にして逆算していくと、遅くとも7月の最初には出かけなけば、どうも今年行くのは難しそうである。
そこで、「なら、7月あたまに出かけよう」と、急に思いついたのである。幸い、インターネットで調べると、その週末にソウルとその近郊で組み合わせの違う試合が3試合見れそうである。

また、野球の試合は夜であるので、昼間はかなり自由に行動できるであろうというもくろみもあった。
ソウルは過去2回行ったことがあるが、いずれも個人旅行ではなかったので、あまり自由に動けなかったのである。グループだったからこそ楽しめたところもあったけど。
で、そのもくろみというのは、私の場合ズバリ、
鉄道である。


それからの行動は早かった。もともと、韓国への安売りの航空券はいくらでも出ている。今年の2〜3月にかけて、そのおとなりの北朝鮮に行ったときには、出発の2ヶ月近く前から周到な用意をしたものだが、それとはかなり事情がちがう。

ソウル行きの安売り航空券でよく耳にするのが、アメリカ系航空会社のもの。私も利用したことがあるがかなり安い。しかし出発時間が遅くて1日目ははっきり言って着いただけで終わってしまう。私としては着いた当日の夜から試合が見たい。
また、航空券+市内への足+ホテルがセットになったパック旅行も
イヤであった。入国して、さて市内までどうやって行こう、とまず考えるのが旅の醍醐味だと私は思っている。高くついても航空券とホテルだけを別々に手配した。

そんなこんなで、結局予約した航空券は朝成田を出発する大韓航空機。安売り航空券の中では高い方の部類である。しかし、現地の航空会社をできるだけ使うという、私のこだわりは達成できるものであった。

ということで、思いついた次の週末には、すでに航空券が手元にあった。

 

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