大韓民国ソウルとその近郊編

旅行第1日目 その1

東京シティーエアーターミナル(TCAT) (注;現在はTCATでは搭乗手続きも出国審査も行われておりません)

今回は、昨年のアメリカ行きに続いて2度目となる、箱崎のTCAT出発である。これをやりたいがために、今回も事前に航空券が手に入れられる旅行会社にこだわった。



TCAT1階チェックインフロア
 

朝6時半前にTCAT到着。1階にある大韓航空のカウンターに行くが、手続きの開始時間は6:45からと書いてある。その時刻通り搭乗手続き開始。首尾よく窓際の席を手に入れる。そして手荷物も預けて身軽になる。

その後2階のリムジンバスカウンターで成田までのチケットを買い、3階の乗り場へ。本来ならここで出国手続きもできるのだが、ここでの手続きは朝8時からなので、結局これは成田で行うことになる。

7:10、出発。この時間帯は10分間隔で出ているが、このバスはほぼ満員であった。渋滞している高速の上り線を横目に、下り線をすいすい走って成田に向かう。

 

成田空港

8:15、成田空港第1旅客ターミナル北ウィング着。

混んでいる搭乗手続きカウンターを横目に、出国審査場へ向かう。ここも混んでいて、通過にやや時間がかかる。

その後、24番搭乗口へ。なんか見たことのある景色、と思ったら、昨年アメリカに行ったときに乗ったのがとなりの23番搭乗口であった。
そこには、私の乗る大韓航空機よりも早く出発するはずのソウル行きユナイテッド機が停まっていたが、出発が大幅に遅れて私の大韓航空機の方が先に出発する模様である。

意外と時間がなく、9時に搭乗開始。大韓航空のジャンボジェット・ボーイング747であったが、私の席はエコノミーでもだいぶ前の方、つばさにもかからないところの窓際で、景色を十分楽しめそうである。
それにしても、同じ大きさの飛行機でも、なんで国際線はこんなに乗り込むのに時間がかかるのだろう。国内線なら15分もあればほとんど乗り込みが完了するのに、この便は30分以上かかった。

 

ソウルへのフライト

9:35出発。目の前の滑走路から、9:48に離陸。

朝鮮半島に行く飛行機なので、日本列島を横断することになる。荒川沿い、飯能、秩父、長野盆地と、天気が良いので景色がよく見える。

10:20、なんと機内食。国際線っていつもそうだけど、時間に関係なく飛行が安定すると機内食が出るので、その後の食事がメチャクチャになる。この辺何とかしてほしいところだが、文句言ってもしょうがないので、今日の朝飯は軽ーくすませてこれに備えておいた。

福井の上空から日本海に出る。このあたりから曇ってくる。というのも、今日は梅雨前線が朝鮮半島に思いっきり横たわっていて、今日の韓国は全国的に天気予報が良くないのである。と言うことで、実は今晩本当に野球の試合が見られるかどうか、かなり心配のタネとなっている。

ここからは機内のプロジェクターでどこを飛んでいるか見るしかないのだが、どうやらポハン(浦項)のあたりで朝鮮半島に上陸したようである。そこからテグ(大邱)、テジョン(大田)の上空あたりを飛んで、スウォン(水原)上空あたりから下降をはじめ、雲につっこむ。
風向きの関係で、一回東シナ海に出てそれからUターンしたようだが、その間ずーっと雲の中。一体いつになったら雲から抜けるんだろうと思ってたら、なんと抜けたときには目の前にインチョン空港の滑走路が見えた。

 

ソウル市内へ

11:49、仁川(インチョン)国際空港に着陸。ソウルの郊外インチョンの沖にある永宗島にこの年の3月29日に開港したばかりの、新しい国際空港である。

それにしても、もーのすごい濃霧である。着陸した地点からターミナルビルが見えない。ターミナルビルに近づくと、今度は管制塔のてっぺんが雲に隠れている。よくもまあ、こんな状態で着陸できたものである。



インチョン国際空港
すごい霧でした・・・
 

入国審査場はガラガラ。その先の税関では、今まで絶対提出しなければならなかった税関申告書が、いつの間にか日本のような任意制になっていて、「あれれ」と言っている間に無事入国。

到着ロビーに出たところに銀行直営の両替所があったので、さっそく円を韓国ウォンに両替する。3万円出したら、それくらいの客が多いのか「3万円セット」というのがあって、即それが出てきた。だから両替時間は5秒くらいで終わってしまった。ご存じのように現在「1円≒10ウォン」なので、だいたい30万ウォンになったことになる。

これからソウルの市内へ向かうわけだが、この空港にはまだ鉄道が来ていないので、バスで行くことになる。
そのバス路線は数社いろいろな行き先があり、正直言って決めていなかった。一番楽なのは、大韓航空が直営でやっている
KALリムジンの@系統に乗ると、予約しているホテルのすぐ近くに着くというもの。その他、一般路線バスに近い「座席バス」というのがあり、そちらの方が安くて魅力なのだが、空港ターミナルを出たところに、ちょうどKALリムジンの乗り場あったので、結局それを利用することにした。切符はカウンターでも売っているが、バス停近くにいる整理員からも買うことができる。ちなみにこれで市内まで10,000ウォンである。座席バスなら6,000ウォンくらい。



KALリムジンバス
 



KALリムジンのチケット
 

私が乗ろうとしていたバスは、定刻12:53と書いてあったが、実際にはどこの大空港とも同じように乗り場が2ヶ所あり、かけ込み乗車の客が多かったので、実際に空港を出発したのは13時をすぎていた。2+1列シート、シート幅もものすごく広い、かなりゴージャスなバスであった。

空港を出発すると、バスはすぐ高速道路を走るようになる。天気は雨が降ったりやんだり。今晩見る予定の試合が心配である。
15分くらい走って、空港のある永宗島から本土に渡る吊り橋を渡るのだが、ここもものすごい濃霧で、橋の全容がわからない。だいたい、眼下に見えるはずの海が見えないんだもん。
ソウル市内に近づくほど、霧はだんだん晴れてきた。道路周辺の景色も、それまで田畑ばっかりだったのが、だんだん家が多くなってきた。このあたり、距離的にも成田空港から都心に向かう感じとよく似ている。

  

高速道路走行中と、ソウル市内に入ってからの車窓
 

市内に入ると、高速道路が終わっていて、そこから一般道を走ることになる。地図を見ていると、どうやら城山大橋という橋で漢江を渡り、そのあと城山路→社稷路→光化門前で右折して世宗路と走って最初の停留所・コリアナホテル前に停まる。私が泊まるホテル(ニュー国際ホテル)は道路をはさんでその向かいにあるので、ここでバスを降りた。出発前は「どれくらい時間がかかるんだろう」と思っていたが、市内の道もそんなに混んでいなかったので、ここまで55分で来た。

ソウル市内の大通りには横断歩道が少なく、それならばと地下道を探すのにも時間がかかり、結局目の前のホテルに着くのに10分近くかかった。

 

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