大韓民国ソウルとその近郊編

旅行第1日目 その2

ソウル市内を徘徊

14:05チェックイン。日本から予約できるホテルだけに、完璧に日本語が通じる。ある意味楽なんだけど、あまり海外に来たという気がしなくなる。

で、私の部屋に行ったところ、まだ部屋の掃除中であったが、5分も待っていると終わったようで、「失礼しました」とこれまた日本語で言い出ていった。清掃員の人たちまで日本語がしゃべれる。

私の部屋は、ホテルの裏側に面していて、窓からはゴチャッとした街並みが見えた。やっとソウルにいるという気分がする。

14:40ホテルを出発。このホテルでは3泊するので、とりあえずホテル周辺を徘徊する。すると、セブンイレブンを2軒発見。さっきの中途半端な時間の機内食のせいで小腹がすいていたので中に入る。このあたり、私の泊まっているような日本人の多いホテルが多く、この店もよほど日本人客の利用が多いと見えて、陳列棚には日本語の表示もあった。そこで、「プルコギバーガー」なるものを買い、歩きながら食べる。



ホテル周辺の様子
 

今回のソウルとその近郊滞在では、移動は電車にこだわることにしている。
市内とその近郊には日本の旧国電に相当する韓国国鉄の「首都圏電鉄線」、その他ソウル地下鉄2社、インチョン地下鉄1社があるが、これら4社は見た目は同一会社のような感じで、料金とかは通しで計算される。

で、これらに加えて市内バスにも共通に乗車できる「交通カード」というものがあり、これを買う。これを使えば、運賃が8%引きになる。
このカードは簡単に言えば、現在首都圏のJRで使うことのできる「Suica」と全く同じ機能のものである。駅の自動改札機のところにセンサーがあって、そこにかざすだけで改札を通ることができる。最初購入したときには1万ウォン入っているが、このお金はあとでいくらでもつぎ足せる。

「バス停近くの売店で販売」とのことなので、ホテル近くにあるバス停横のキオスクのような売店で購入。

  

今回の旅行中使い続けていた「交通カード(ソウルキョトンカド)」
クレジットカードのようなプラスチック製。 左側;表面、右側;裏面。
裏面に書かれている「2,000ウォン」は保証金のことで、実際の売価は12,000ウォンである。
裏面の白地に数字が書かれているところに磁気データが入っていると思われる。
 

さっそくそのカードを使い、近くの「市庁(シチョン)」駅から地下鉄1号線に乗り、ソウル駅へ。
ソウル駅に来るのは3回目。しかしここから列車に乗ったことはない。でも、今回はあさってここから京義線のローカル列車に乗ることにしている。
ソウル駅からは、南の釜山、木浦、麗水方面にガシガシ列車が出ていて、これらの列車の乗り場と切符売場は目立つ位置にあり、客も並んでいる。それに対して京義線の切符売場は、さんざん探したあげくなんと「払い戻し窓口」と一緒になっていた。別にあさっての下見に来たわけではないが、当日まごつくより、今日のうちに探しておいてよかった。



地下鉄1号線の電車

 

チャムシル野球場へ

この時間になると、雨は完全にやみ、空が明るくなってきた。今日の試合は問題なく行われそうで、ひとまず安心。ただ、雨上がりなので猛烈に蒸し暑くなった。

安心したところで、さっそく野球場に向かう。試合が行われる蚕室(チャムシル)野球場は、ソウル市の南東のはじの方、ロッテワールドの近くにある。市の中心部からはちょっと離れていて、電車でどう行ってもちょっと大回りになり時間がかかる。

初日だし、今日は時間的に余裕があるので、ソウル駅から国鉄京釜電鉄線に乗って「新道林(シンドリム)」という駅まで行き、そこから地下鉄2号線に乗ってチャムシル野球場の最寄り駅、「総合運動場」駅まで、というかなり大回りなルートで行く。あわせて電車に乗っていた時間は1時間近い。
先ほど述べたように、国鉄→地下鉄と乗り継いだわけだが、
運賃は通しとなる。
ちなみにこれだけ電車に乗って運賃は初乗り料金の600ウォン。交通カードを使っているから、実際には割り引かれて550ウォン。破格値である。

この地下鉄2号線のうち、最初の5駅区間くらいは高架区間であった。旅行中いくつもの地下鉄路線に乗ったが、高架の区間は意外と多い。特に、漢江を渡るときは必ず地上に出て鉄橋を渡る。だから、地下鉄に乗りながらけっこう市内の景色を眺められ、楽しめる。

総合運動場駅から地上に出ると、目の前が野球場であった。

  試合中の詳細は、観戦記参照

  

 

深夜の地下鉄線

観戦初っぱなから時間切れ引き分けで、球場を出たのは22時45分ころであった。

こんな時間だから最短ルートでホテルに戻りたい。しかし直線ルートでは電車は走っていない。
球場前地下を走っている地下鉄2号線が、ホテルの近くを走っていて、一応これが最短時間だと思われる。

やって来た2号線外回り電車(韓国では国鉄以外のほとんどの路線が日本と反対の右側通行なので、反時計回りの電車である。)は、行き先表示が一瞬しか見えなくてよくわからなかったが、どうやら途中止まりの電車らしい。しかもかなり混んでいる。
仕方なく立っていたが、この先もかなり長い距離地上を走る区間があり、夜の市内を眺められた。

やっとすいたな、と思ったらこの電車の終点、「聖水(ソンス)」駅。この駅も高架駅であった。
引き続き電車がやってきた。これまた混んでいて、結局ホテル最寄り駅の「市庁」駅まで立ちっぱなしであった。

結局野球場からホテルまで50分以上かかって到着。今日は朝が早かったのでさすがに疲れた。早く寝よ。

 

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