ネパール王国編

旅行第1日目 その1

成田空港まで

成田からバンコクへのタイ国際航空は、午前と午後の1日2便ある。どうせバンコクで1泊するなら、ただ泊まるだけの午後便より、多少市内が見れる午前便がいいので、こちらを手配した。

出発時間は10:30発と一見手頃である。しかし、よく考えてみれば国際線なので2時間前にはチェックインしたいし、自宅から成田まではどうあがいても3時間近くかかる。そして余裕を見た結果、自宅を出た時間はなんと朝の4時半過ぎであった。

2月下旬のタイの気候は日本の真夏に相当し、またネパールも日本の春くらいに相当するので、真冬にしては薄着で出発する。今朝は特に冷え込んで朝の気温が0℃を切り、寒さが本当にこたえた。

 

成田空港

成田空港第2ターミナルは、土曜日の朝というせいか混雑していた。タイ国際航空のカウンターも、長い列ができていた。



成田空港第2ターミナル
 

景色を楽しみたい私としては、通常飛行機に乗るときは窓側の席をとる。しかし、国際線のように長い時間飛ぶフライトでは、通路側の方が自由に動けて楽である。このへん非常に迷うところなのだが、今日の場合すでに窓際がふさがっていて、必然的に通路側となった。

 

バンコクへのフライト

10時ちょうど、E70Hという搭乗口から搭乗が始まる。

乗るのはバンコク経由プーケット行きというリゾート路線で、定員500人以上のボーイング747がほぼ満席のようである。それはいいのだが、改札機がひとつしかなく、そこに500人以上の乗客が押しかけたため、かなり時間がかかる。しかも、第2ターミナルから一番遠い第1ターミナルの先までバスで移動する。結局搭乗が始まってから飛行機が動き出すのに40分以上、さらに離陸するのに20分近くかかった。

今日は曇っているので、全行程雲の上を飛ぶ。機内食はタイ料理と和食の折衷で、4時頃出たおやつは純然たる和菓子と日本茶であった。このあたり、タイ国際航空であってもかなり日本便というのを意識している。ビデオプロジェクターを使った案内(高度、飛行位置などを常に案内してるやつ)も、タイ語、英語、そして日本語である。ただし、出発前の非常設備案内のビデオはタイ語、英語のみであった。



バンコクまで乗ったタイ航空機

 

バンコクに到着

時計が2時間戻り、成田からおおよそ6時間半のフライトで、現地時間の15:34にバンコク  ドン・ムアン国際空港に着陸。

他の客の流れにのって、入国審査場に向かって歩く。案内看板や広告には、さっそくうねうねしたタイ語が踊っている。

入国審査場の手前に両替所があったので、タイバーツに両替してる間にまわりにほとんど人がいなくなる。入国審査を受け、税関は申告書を渡すだけのフリーパスで通り過ぎ、到着ロビーに出ると、意外と閑散としていた。あれだけいた客は、どこへ行ってしまったんだろうという感じである。

 

バンコク市内へ

空港から市内のホテルまで、どうやって行こうか決めていなかった。まあ、手っ取り早いところでタクシーで行こうと到着ロビー内をうろうろしていると、タイ航空の制服を着ていた人に、「どこに行くのですか」と声を掛けられる。その人は、航空会社直営のリムジンタクシーの人で、値段を聞いたらガイドブックに書いてあるふつうのリムジンタクシーより安かった。私としては、もっと大幅に安いパブリックタクシーで行きたかったが、面倒なのでそれを利用することにした。

受付と精算をすませ、その人について外に出る。うひぇー、あぢい。まさに日本の真夏並みの蒸し暑さ。ついさっきまで極寒の日本にいたのが信じられない。

ガンガンにクーラーを効かせたタクシーに乗って、空港を出発。タイの道路が日本と同じ左側通行であることをはじめて知る。

の持っているガイドブックの地図では、空港の目の前から市内まで高速道路が通っているので、それで行くものとばっかり思っていたが、タクシーはその高架下の一般道を走る。道沿いはすでに市街地で、いかにも東南アジア的な風景ではあるが、そんなにごちゃごちゃした感じはなかった。

だいぶ市内に入ってからようやく高速(雰囲気的に阪神高速の環状線にそっくり)に乗り、とある出口で出てしばらく行くと、目指すホテルがあった。予約したとき、日本円で安ビジネスホテル並みの値段なので油断していたが、やはり物価の差なのかものすごい高級なホテルなのでびっくりした。

 

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