ネパール王国編
(といってもまだこのページでは  バンコクにいます)

旅行第1日目 その2

バンコク市内その1

今日のためにわざわざ持ってきた半袖のポロシャツに着替え、ホテルを出る。

改めて感じるが、気候的には日本の7月8月と同じである。寒いところに住んでいる人間がいきなりこのようなところに放り込まれて、汗が止まらない。今日のバンコクは曇っていて日が射していないのが救いである。

ホテルはプルーン・チット通りという交通量の多い通りに面していて、すぐ近くにラチャダムリ通りというこれまた大きな通りとの交差点がある。交差点をまたぐ歩道橋から見てみると、両方の通りとも大渋滞している。ガイドブックにも「バンコク市内=いつも渋滞」ということがしつこく書いてあり、なるほど納得できる。



大渋滞中の市内の通り

 

BTSスカイトレイン

それらの通りに覆い被さるように都市高速のような高架構造物がある。これは道路でなくて鉄道である。日本ならモノレールとか新交通システムとかになるのだろうが、ここではレールの上を走るふつうの電車なのである。市内の激しい渋滞を少しでも緩和すべく、昨年の12月に開業したばかりの新しい乗り物で、BTSというところが運営する「スカイトレイン」という。

ホテルの目の前にチットロムという駅がある。駅の雰囲気は日本の都市内新交通と同じようなもので、自動券売機で切符に相当するカードを買う。この自動券売機はコインしか使えず、両替は窓口で行う。この窓口ではプリペイド式の回数券も売っているが、ふつうの切符を買う場合はあくまで両替をしてくれるだけである。自動券売機は、まず料金ボタンを押してからでないとお金が入らない。ソウルで同じシステムの券売機を見たことがある。

改札口も日本の自動改札と見た目は同じ。ただし、投入して出てきたカードを取らないと改札口が開かない。まだこの自動改札というものが地元になじんでいないのか、改札口の横には説明係のような人が常時複数人立っていた。ちなみに、カードは降りるときに回収されるので、本当に切符と同じ扱いである。そしてカードは再使用される。ゴミの出ない合理的な方法である。

現在はまだできたばかりで短い路線が2つあるだけである。しかし駅も電車も真新しく、もちろん車内はクーラーがよく効いている。しかも高いところを走るので、市内の様子を高いところから眺められ、とりあえず市内の様子をつかむのによい乗り物である。



BTS スカイトレイン

 

バンコク市内その2

スカイトレインのシーロム線の終点、サパン・タクシーン駅で降りる。駅を出てすぐのところに、チャオプラヤー川という大きな川が流れている。この川を使った水上バスも多く、その船着き場があり、しばらくそこで風にあたっていた。

そこから繁華街シーロム通りに向かって歩く。途中ニューロードという通りを通るのだが、このあたりは絵に描いたような東南アジア的な街の風景で、「そうそう、こういうところを歩きたかったのよ」という感じであった。



ニューロード界隈

 

トムヤンクン

シーロム通りを少し歩いたところに、「シーロム・ビレッジ」というおみやげ屋が集まるショッピングセンターのようなものがあり、その奥にオープンタイプの主に魚介類を扱うレストランがある。今日の夕飯はここで食った。そろそろ暗くなり、風も心地よくなってくる。

とにかくはじめてタイに来たわけで、最初のめしとしてはまずトムヤンクンというやつを食べる。これがあなどれない食い物で、さすがに暑い国の名物料理らしく唐辛子が異常に利いていて猛烈に辛い。量もあまり多くなかったので、続いてトムカーカイというものを食べる。店員が気を利かせてライスをつけてくれる。このトムカーカイというのは鶏肉をココナッツスープで煮たやつだからたぶんマイルドな味だと思うのだが、トムヤンクンのダメージが残って味がよくわからない。順番が逆だったらもっと味わえたな、と今にしたら思う。

 

ハッポン

東南アジアの洗礼を受けたような夕食をすませたあと、さらにシーロム通りを東の方へ歩く。日本ほど多くはないが、セブンイレブンやampmといったコンビニをよく見る。店内の雰囲気はお国柄がややあるにせよ日本と似たり寄ったりであった。

この通りには露店が店を開いているが、進むにつれてどんどん増えてきて、ついには大露店街のようになる。このあたりがハッポンというところで、人出が多くて歩くのも難儀する。日本人もときどき見るが、それよりも欧米人が圧倒的に多い。地元の人より多い。

まだ初日だし、明日からがこの旅行の目的地ネパールなわけで、ここで大いに買い物すると荷物になるので、とりあえず本屋でバンコクの地図だけ買った。

いずれにしても、アジアのパワーを感じさせるところではあった。



夜のハッポン

 

ホテルから空港への足

ホテルに戻ってから、翌朝の空港までの行き方についてフロントに相談した。私としてはあわよくばエアポートバスで行きたかったが、ホテルからならリムジンタクシーしかないという。バスの乗り場はよくわからないし、朝の渋滞が始まる前に空港に着いておきたくて、まごついてる暇もないので、結局リムジンタクシーを予約した。リムジンタクシーで行くことは想定しておらず現金で払うとバーツが足らなくなるので、クレジットで精算した。まったく余計な出費だこと。

 

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