ネパール王国編

旅行第5日目 その2

ポカラ市内その1

少年と別れ、再び自転車に乗り、来た道を戻る。ここまでは下りだったから良かったけど、今度は上りである。ダムサイド集落のわきをすり抜け、空港の前を通って、ポカラの中心部に入って行く。

ポカラの中心部は、カトマンズと同じように人も車も多い。さらに最初のうちは道も工事中で、ごちゃごちゃを通り越して収拾がつかない状態であった。いいなあ、こういう雰囲気。

そこを通り、しばらく行くと、本格的な町になる。3~4階建ての商店や、野菜などを売る露店が並び、活気がある。相変わらず人も車も多く、のどかなレイクサイドとは別世界である。

さらにそこを通りすぎると、こんどは比較的落ち着いた古い町並みになる。さっきのあたりがニューバザールというのに対し、こちらはオールドバザールという地区らしい。



ニューバザール地区
 



オールドバザール地区
 

そのオールドバザールの、道沿いにあった食堂のようなレストランで昼食を食べる。昼食の時間帯は過ぎていて、店員は店内にあるビリヤードで遊んでいた。ここでは、マトンフライドライス(羊肉の入ったチャーハン)にチキンスープという、比較的ふつうの食事をした。

 

ヒンデゥバシニ寺院

パタレ・チャンゴから、ずーっとゆるい上り坂であったが、特にこのレストランのあたりから上りがきつくなり、登りきったところにヒンデゥバシニ寺院というのがある。実際には車道からさらに階段を登っていった丘の上にある。

ここは参拝者と観光客で混みあっていた。敷地の中央にある建物では、毎朝生け贄の神事があるらしく、血の洗い流した跡があって生々しい。

この寺院のある場所がポカラの町で一番高いところで、一部市内を見渡すことができる。



ヒンデゥバシニ寺院境内

 

大学キャンパス内の博物館

ここからは下り坂。町の反対方向に下っていくと、バスターミナルのような、道沿いにバスがたくさん並んでいる地区に出る。そのあたりに、プリティビ・ナラヤン・キャンパスという、大学のようなものがある。その中に、自然史博物館というのがあるので、行ってみる。

そこは、まさに大学のキャンパスであった。敷地内に点在する校舎内の教室では、授業が行われていて、窓にガラスがないのでのぞき見ることができる。



キャンパス構内
 

その中にある自然史博物館は、探すのにひと苦労であったが、見つけてしまえば正門に近い場所である。内部は、動物、植物、昆虫などの展示がしてあり、特に蝶の標本が多かった。

 

ポカラ市内その2

そのキャンパスから、行きとは違うルートで市内の中心部へ戻る。途中眺めのいいところに出る。

ポカラの町そのものが高い丘の上にあるらしく、かなり下の方に広い河原が見える。さっきチベット村近くで見た景色をさらに雄大にしたような景色である。さらに進むと、道が工事中だったので脇道に入り、適当に走ってたら映画館があった。

市の中心部にあるポカラ博物館というところに寄る。ここは、民族に関する博物館であった。

さらにごちゃごちゃとした市内をあてもなくぶらぶらと走り回り、レイクサイドに戻った。市内から戻ると、余計にのんびりしたところに感じる。



市内の映画館

 

レイクサイドその2

夕方近くなったので自転車を返し、レイクサイドを散策する。ホテルのあるところから、レイクサイドの中心まで歩くと20分近くかかる。その間、道沿いにはみやげ物屋、トレッキングに関する店、レストランなどがとぎれることなく並んでいる。そんなところでいろいろみやげ物を買う。安いものは値札通り買うが、100ルピーを超えたあたりから値引き交渉が始まる。特に仏画は2,000ルピー近くするものが多く、それを1枚かなり値引いて買った。

レストランも世界各国いろんな料理の店がある。サービスとしてテレビでスポーツ中継を流している店や、映画を上映する店もあり(そういう店はたいがい「○○上映中」という看板がある)、主に欧米人に人気であった。

はこの夜もインド料理を食べた。フィンシャ(Phingsya)という、聞いたこともなければ、ガイドブックにも載ってないものを注文してみる。出てきたのは、ビーフンが入って、香辛料の少ないカレーのようなものであった。インド料理は何をたのんでもだいたいカレー系なので、そのへんあまり心配なく知らないものでも注文できる。

 

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