ネパール王国編

旅行第6日目 その1

レイクサイドその3

翌6日目。昨日と同様静かな朝である。今日も天気は曇っていて、期待していたヒマラヤはやっぱり見えない。

今日の朝食も昨日とメニューを変えたインディアンにする。ベジタブルカツレツという、お好み焼きを焼かないで揚げたようなものと、ミルクシェーキであった。

朝食を済ませると、ホテル周辺の散歩に出かける。そういえば湖のほとりを歩いてなかったので、ほとりまで行って、しばらく座り込んでぼーっとしていた。

湖には貸しボート屋がある。今日早くもポカラを後にしカトマンズに戻るのだが、それさえなければ1日ボートに乗ってのんびりするんだけどなあと思う。



ペワ湖畔

 

ポカラ空港

その後ホテルに戻りチェックアウト。タクシーで空港に向かう。

ポカラ空港の空港ターミナルはこぢんまりとしていて、出発前、あるインターネットのホームページで「長崎県の小値賀空港に似ている」という一文を読んだことがあるが、確かに雰囲気が似ている。五島列島の小値賀島に行ったことがある私も私らしいけど。ただしこちらの方が人が多い。



ポカラ空港
 

あまり広くない出発ロビー内に各航空会社ごとにカウンターがある。今回もその中のブッダエアーのところに並ぶ。出発1時間前に搭乗手続きが始まるが、搭乗券を引き替えるときに係員が「one hour delay.(1時間遅れるよ)」と言った。今までの経験から、時間通り飛ぶことはあまり期待していなかったので、特に驚かない。また手続きの時に空港税100ルピーもあわせて取られる。カトマンズの空港と違い、ポカラ空港ではその領収書というものがない。

搭乗手続きのあと、カトマンズ国内線と同じように男女別、手作業の手荷物検査。そこをすぎると日本の離島空港とよく似た雰囲気の搭乗待合室がある。向こうに見える駐機場には、航空各社の10~20人乗りくらいの飛行機が、常時数機駐機している。搭乗口を数メートル出たところにある階段に座り込んでそんな光景を眺めて時間をつぶした。

 

カトマンズへのフライト

やがて私が乗ると見られる飛行機がやってくる。乗客を降ろし、15分くらい待つとその搭乗が始まる。日本の空港なら間違いなくバスで行く距離だが、ここでは歩いて飛行機へ向かう。



ブッダエアーの飛行機
 

飛行機は3日前マウンテンフライトで乗ったのと同じ17人乗りの飛行機である。ブッダエアーのフライトスケジュールは、まず朝に全機マウンテンフライトを飛んでから、各地に散らばっていくというふうになっているようだ。だからマウンテンフライトが遅れるとその後のフライトも遅れる。  

この便の座席は自由席。ヒマラヤの山々を左手に見て飛ぶから、当然左側の席に座る。



離陸した直後。
ポカラの町
 

「1時間遅れ」とのことであったが、実際には30分遅れくらいで離陸。雲を突き抜けると、さっそく左側にヒマラヤが一望できる。マウンテンフライトのように山を見るのが目的でないので山に近寄らないが、それでも迫力がある。眼下ではなくて、真横の位置に山が見えるんだもんなあ。

たった30分のフライトであり、こんな小さい飛行機であるが、ちゃんと機内サービスがあり、お菓子とジュースが配られた。

やがて高度を下げる。茶色い大地に、町も茶色なのでどこがカトマンズなのかわからない。カトマンズそのものが標高1,400mもあり、周りに高い山があるので、その山をぬうように降りていった。

 

キャッシング

空港に着くと、タクシーでタメルにあるホテルへ向かう。空港からタメルに行くのは3回目なので、だいぶ道を覚えてきた。

ホテルに着いたのがちょうど12時、チェックインタイムなのでチェックインする。

ネパールに着いてから、空港とポカラのレイクサイドでそれぞれ1万円をネパールルピーに両替したが、そろそろそれも尽きてきた。本来なら両替したいところだが、日本円を万札しか持っていないため、今から1万円両替しても使い切れないのが目に見えているので、銀行へ行ってクレジットカードでキャッシングする。

キャッシングといっても日本のように自動の機械などあるわけがなく、窓口へ行く。窓口は両替コーナーと一緒になっていて、世界各国からの旅行者が順番待ちをしていた。

順番待ちしている客が多いのと、行員がおしゃべりしながらのんびり作業しているせいで、現金を手にするのにかなり時間がかかった。こまかいお金をもっとたくさん持ってくれば、町中の両替屋でもっと早くできたのにと、ちょっと反省。

 

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