ネパール王国編

旅行第7日目 その1

カトマンズ市内その3

いよいよネパール滞在最終日。はっきりいって、今回の旅行は時間が足りなさすぎる。この国は1週間やそこらじゃ満喫できない。そんなことを痛感する。が、まあとりあえず最終日。

今日は、昼過ぎの飛行機で出国するまで特に予定を立てていない。で、最後だからとにかく町の中を歩くことにしている。

泊まっているホテルは3泊目で、宿泊料に朝食代が込まれているのだが、いろいろあってここで朝食を食べるのは初めて。欧米風、インド風、ネパール風が合わさった妙なバイキングであった。

なんか時間がもったいない気がして、7:40にはホテルを出発。町はちょうど活動が始まったところで、大変にぎわっている。そんな中、ダルバール広場とかインドラ・チョークとか、人が集まりそうな市場を歩いた。



朝からにぎわっている
 

町のちょうど中心に、トゥンディケルという広々とした草地のようなものがあり、そこではたぶん軍隊のものと思われる騎兵隊の訓練が行われていた。そのトゥンディケルを挟むようにカンティ・パトとダルバール・マルグという一方通行の幹線道路が走っていて、ダルバール・マルグの方にバスターミナルがある。たくさんのバスが停まっていてちゃんとした体裁になっておらず、どこが切符売り場でどこから何行きが出ているか一見よくわからない。



オールド・バスパーク(バスターミナル)
 

さらにはその南東方向にあるシンハ・ダルバール(政府庁舎)の方へ歩く。道沿いにいきなり建物が建ってるわけではなくて、高い壁に囲まれた中にある。カトマンズの中にあってここだけ落ち着いた雰囲気のところであった。その帰り際、さっき訓練していた騎兵隊の一行とすれ違った。



シンハ・ダルバール

 

トリブヴァン国際空港

滞在がかなり短く感じられたが、これで早くもネパールを後にする。ホテルをチェックアウトし、タクシーで空港へ向かう。タクシーの運ちゃんは、「明日はシバ神の祭で、地方からたくさんの人が出てきてものすごくにぎわう」と言う感じのことを言った。祭を見てみたかった反面、もし帰国が明日なら、空港へ行くのが大変だったろうと思う。

空港の出発ロビーはあまり広くなく、しかし出発便も少ないのであまり混雑していない。各航空会社ごとに屋台のような搭乗カウンターが並んでいる。そのカウンターへは入口からまっすぐも行けるのだが、本来は荷物のセキュリティーチェックを受けなければならないとカウンターの係員に言われ、もう一度引き返す。それなら最初からそういう構造にすればいいのに。

そしてそのセキュリティーチェックがものすごく厳重である。というのも去年の暮れにここで日本でも大きく報道されたハイジャック事件があったからで、ほとんど全員荷物を開けさせられ、時間がかかる。そんなことで、ようやくカウンターのところに戻ると、バンコクからの乗り継ぎ便まで含めすでにチェックインされ、搭乗券を用意して待っていた。さらに、セキュリティーチェックの手前にある銀行で空港税を支払うのを忘れていて、戻ろうとしたらこのカウンターでも受け付けてくれた。

ちなみにこの空港税、国内線が100ルピーだったのに対して、国際線はなんと1,000ルピー(約1,700円)もする。ネパールの物価に慣れてしまった身からすると、相当バカ高く感じる金額である。



カトマンズ・トリブヴァン空港 国際線ターミナル

 

出国までの時間つぶし

空港には相当余裕を持って来たので、出発まで2時間半くらい時間が余る。そこで、今までゆっくり見ることのできなかった空港の周辺を歩いてみた。

空港は町のすぐ近くにある。入口には鳥居のような門が建っていて、目の前はすぐ町である。そこから5分くらい歩いた小高い丘の上に空港ターミナルがある。だから空港ターミナル前の駐車場から市内が一望できる。

空港ターミナルの前には、人だかりができている。タクシーとかはその後ろにいるため、ネパールに着くとまずその人たちの洗礼を受ける仕組みになっている。ホント何とかしてほしいのだが、彼らだってそれで生計を立てているらしく、状況は複雑である。

そしてターミナル2階に上がって出国審査を受ける。そのあと手荷物検査。これまたかなり厳重である。

それが終わると搭乗ロビーである。中には小さな免税店が3つと、軽食のスタンドが1つあるだけである。お昼なのだが、レストランのようなものはないので、軽食スタンドで売っていたパンでわびしくネパール最後の食事。

 

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