日本の東西南北端
「日本の最東端は南鳥島で、最南端は沖の鳥島じゃねーのか」とか
堅苦しいことは置いといて、
ここでは私が有人の東西南北端を訪れた時の記録です。
最北端 宗谷岬
最東端 納沙布岬
最南端 波照間島
最西端 与那国島
訪れた日
昭和62年9月11日
平成3年3月16日
平成13年1月28日
平成19年8月23日
正真正銘、日本の最北端宗谷岬。まあ、一時期日本の領土がもっと北の方まであったこともあるんですけどね。
稚内の中心部から国道238号線を約30km走ると、その道沿いに岬がある。一応稚内駅から路線バスもあるが1日4.5往復しかなく、しかもその先の大岬というところまで行ってすぐ折り返してしまうので、はっきり言って観光向けではない。定期観光バス(通年運行)を利用するか、レンタカーを借りていくのが順当だろう。
ここには4回訪れたことがある。1回目と2回目は定期観光バスで、特に1回目は夏の終わりの観光シーズンまっただ中でかなり混雑していた。
3回目は、稚内市内でレンタカーを借り、圧雪状態の道をぶりぶり走ってやってきた。1月ともなるとオフシーズンというわけでもないのだが、観光バスの団体さんがいないときは本当にひと気のない静かなところであった。このとき初めて気づいたのだが、岬の少し先は「大岬」という、かなり大きな集落になっている。
そして一番最近の4回目は、家族で初めての北海道旅行。いきなり稚内空港まで飛行機で飛び、レンタカーで最初に立ち寄った場所である(うちの子供が初めての北海道で最初に降り立ったのが稚内空港・・・)。
ここから約40km行くとロシア領サハリン(旧樺太)である。最初ここを訪れたときには、その後まさかそこに行くことになるとは夢にも思わなかった。(←平成7年の夏にサハリンを訪れたのです)
肉眼では北方領土が見えたんですけどねえ。
ちょっと写真ではわかりにくいようで・・・^^;
訪れた日
昭和62年9月8日
平成3年3月20日
平成4年6月20日
一応フツウの人がフツウに行ける日本最東端、納沙布岬。根室の市街地から道道を約20km行ったところにあり、行き方としては南回りと北回りの2通りある。車で行く場合は行きと帰りで道を変えるという手もある。
ここも根室駅から路線バスがある。こちらの場合、本数がそれなりにあることと、折り返し時間にゆとりがある関係で、路線バスも有効な手段ではないかと思う。また、夏休み期間中には定期観光バスもある。
ここにも3回。最初の2回は根室駅からの路線バス。ともに朝イチ(当時6:15発)のバスだったのだが、両方とも岬は霧でなんにも見えなかった。
最初行ったときには、9月初旬だったにもかかわらず駅の待合室にはストーブが焚かれていたのが印象に残る。
3回目、レンタカーでやってきたときに初めて北方領土を眺めることができた。岬には「北方館」という展望台を兼ねた建物があり、そこから遠方を眺めることができる。
宗谷岬に行ったときには、まさか行けないだろうと思っていた40km先のサハリンに後日行くことができた。ということで、今度は納沙布岬の先の北方領土になんとか行く方法はないかなあ、などと思っている今日この頃である。
訪れた日
平成2年2月8〜9日
平成7年2月27日〜28日
人が住んでいるところでの最南端は? と聞かれて答えられない人はかなり多いと思う。私も初めて沖縄に行くとき、ガイドブックを眺めていてその存在に気づいたものである。
「波照間(はてるま)島ってどこ?」。
沖縄本島から飛行機で1時間の石垣島を中心とする八重山諸島の中にある。
石垣島の石垣港から、1日3便ある高速船で約1時間。以前は、石垣空港から琉球エアーコミューターという航空会社の飛行機が1日1便飛んでいたが、不採算ということで不定期路線になってしまった(実は訪れた2回とも、往路は飛行機でした)。
そういう状態だから、「最南端の碑」も自力で行くしかない。たいてい宿には自転車が置いてあるし、そうでなくてもレンタサイクル屋がある。距離的に集落から3kmくらいだから、歩いても行ける。
碑そのものは小さいし、その周辺もこじんまりとしていて、東西南北端の碑があるところとしては一番地味である。
その碑のすぐ近くに、天文台がある。実は波照間島は南十字星が見える日本でも数少ないところで、そういう観測施設である。私が訪れた当時の館長さん(今も変わってないと思うけど)はかなりユニークな人で、星の話題からだんだん脱線して、2時間ぐらい雑談していたことを思い出す。
訪れた日
平成2年2月14日〜15日
平成7年3月1日〜2日
日本で1番西にある島、与那国島。波照間島と同じ八重山諸島の中で、唯一船より飛行機の方が利用価値が高い(というよりそれだけ離れている)。
石垣島から、船だと週2便で4時間かかるのに対し、飛行機は1日1〜2便で30分。いまはジェット機が飛ぶようになったが、少し前まではプロペラのYS−11が飛んでいで、特に冬の間はしょっちゅう欠航していた。私が最初に行ったときも、2便連続して欠航し、だんだん意地になったものである。
島の最西端、西崎(「いりざき」。沖縄では「西」という字を「太陽が入る場所」という意味で「イリ」と読む。「東」は同じ理屈で「アガリ」と読む。)は、島内にある3つの集落のうちの久部良(くぶら)という集落から近く、歩いていける。
与那国島は比較的大きな島なので、島内にはレンタカーもレンタバイクもあるから、ふつうはこれらで行くと思う。でも、私も1度は歩いて行ったけれど、集落から岬までの道は非常に眺めがよくて、歩いていて気分のよい道であった。
ちなみに、この西崎から台湾までは約125km。年に数回島影が見えるらしい。