ペルー共和国とボリビア共和国編

旅行第1日目その2

ペルーへのフライト

これから乗るリマ行きの飛行機はどこかからの折り返しのようで、その飛行機が遅れてやって来たため、リマ行きの搭乗開始も遅くなった。定刻5分前の16:30にようやく搭乗が始まる。



ダラス発リマ行き ボーイング757
 

この飛行機はボーイング757で、エコノミーの座席はよくありがちな3+3の配置である。これまたかなりすいていて、私は1列(3席)独占であった。

定刻より40分遅れの17:15に出発。結局ダラスでは乗り継ぎ時間55分のはずが、2時間半くらい滞在したことになる。

A39搭乗口は出発するとすぐ目の前に管制塔があり、時節柄そこには巨大な星条旗が掲げれられていた。そして、その下に「君たちのことは決して忘れない」という感じの言葉と人の名前がたくさん書かれた横断幕があった。たぶんあの事件で殉職した乗員の名前ではないかと思われる。

17:30離陸。アメリカ中部時間とペルー時間には時差がなく、つまり飛行機はほぼ南に向かって飛ぶ。1時間も飛ぶとメキシコ湾に出る。

19:10、本日2度目の日の入り。と同時に機内食が出る。メインはチキンライスかチーズの乗ったパスタ。

日が暮れてしまうと、夜景も何も見えず退屈になる。そもそも、日本時間ではだいたい翌日のお昼くらいで、今まであんまり寝ていないせいか結構眠くなり、以後ほとんど寝ていた。ここで寝たことにより、時差ボケがかなり解消されたような気がする。

この飛行機はモニターによる飛行コースの案内がないので、どこをどう飛んでいるかわからないのだが、22:30頃突然夜景が見えた。時間的に恐らくペルー北部の町ではないかと思われる。

23時、夜食(サンドイッチ)。しかし、今まで食っちゃ寝状態が長く続き食欲がなく、手をつけなかった。

やがて、下降を始める。この時期いつもそうらしいのだが、今日もリマは曇っているようで、その雲を突き抜けると海が見えた。そして、海沿いには貨物ターミナルのような一帯があり、それをかすめるように降りていった。

 

やっとリマに到着

23:48、リマ ホルヘ・チャベス国際空港に着陸。ダラスでの乗り継ぎ時間を含めれば、成田から約19時間かかったことになる。

この空港のターミナルビルは平屋建てなので直接飛行機から出入りできるアーム状の通路はなく、タラップを降りて歩くことになる。
一応季節は日本と逆(ペルーには四季がないので、正確にはちょっと違う)だが、気温は15℃くらいで、そんなに寒いという感じもない。
写真を撮るためフラッシュをたいたら、係員に注意された。あとでわかるのだが、写真はかまわないけどフラッシュをたくな、ということらしい。だから昼間は撮り放題である。



この写真を撮った後、係員に注意される ^^;;
 

ターミナルビルに入り、長い通路を行くとまず入国審査場があり、そのあと荷物受取場がある。
私の荷物がなかなか出てこずに、「やられた、積み残しか」と思い始めた頃、やっと出てきた。
その後、税関検査。基本的に申請するものがなければ書類を提出するだけなのだが、その際係員に「そこのボタンを押せ」と言われる。そのボタンを押して青いランプがつけば通過、赤いランプがつけば荷物の検査となる。どちらがつくかは全くのランダムで、一応抜き打ち検査ということになるのだろう。私は青いランプがついて通過する。

 

最初の宿へ

そこを過ぎると出口で、フェンスの外には大勢の人たちがたむろしている。私は、ここで今日泊まる宿の出迎えを受けることになっていて、その人は比較的簡単に見つかった。

今日の宿は早内さんという日本人夫妻が経営するペンションで、出迎えに来てくれたのはその長男。顔かたちもしゃべり方も全く日本人なのだが、生まれも育ちもリマ。最初、「ペルーに来られてどれくらい経つんですか」と聞いてしまったぐらい自然な日本語を話すが、それでも「やっぱりスペイン語の方が違和感なくしゃべれます」とのことであった。
この人は申し込んだ旅行社が依頼している現地の旅行会社(ナオ・ツール)に勤めている人なので、逆に言えば特に希望しない限りリマでの宿はこのペンションになるのである。

その旅行会社の運転手さんが運転する車に乗って、空港を出発。オレンジ色の照明に照らされた深夜のリマ市内を行く。深夜ということもあってあまり印象が残っていない。

空港から15分くらい走って、4車線の通り沿いにある宿に着いた。分厚い2重鍵の扉があり、外からはそこが宿とはわからない。これくらいのことをしないとドロボウに入られてしまうのだそうだ。

今夜の客は私1人だけのようであった。もう夜12時半を過ぎていたが、おばさんが起きていて、出迎えを受ける。事件のあとのことで、飛行機のこと、ダラスでの乗り換えのことなどいろいろ聞かれ、どこかに電話で連絡していた。

今日と明日の予定はあわただしくて、明日は8時の飛行機でクスコへ出発する予定である。しかし、明日のその便は出発が9時発に変更になったらしく、幸いにも多少余裕ができた。ゆっくりシャワーなどを浴びて、1時半頃寝る。

 

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