ペルー共和国とボリビア共和国編

旅行第2日目その2

クスコの町並み

空港のあるあたりが標高3,245m。かなり空気が薄いはずだが、今のところなんでもない。しかし高山病というのは到着後時間が経ってから出るとのことなので、油断はできない。



クスコ空港のターミナルビル
 

リマで預けていた大きな荷物を受け取り、到着ロビーの方へ歩いていくと、ガイドさんが待っていた。
実は明日行くマチュピチュについてガイドさんをお願いしていて、行程上そのガイドさんは今日から合流することになっている。また、手配した現地の旅行会社(ナオ・ツール)の本社がクスコにあるので、その事務員さんも来ていた。事件後、はじめて日本から来る客なのか、わざわざナオ・ツールの社長さん(日本人)からも電話があった。

そのナオ・ツールのワゴン車に乗って空港を出発。運転手さん、ガイドさん、私の3人しかいないので、車内はかなりゆったりである。
ガイドの名前はフェリペさん。クスコ在住で、かなり日本語が上手だ。どこで日本語を覚えたかとか、あとで根ほり葉ほり聞くことにする。

空港から、とりあえずクスコの町の中に向かう。
クスコの空港があるところは町の中でもかなり低いところで、従って町の中心部に向かってずーっと上り坂である。町の中心はさらに100m登って、標高3,350m。
クスコは町そのものが「世界文化遺産」に登録されていて、そのため昔ながらの非常に趣のある町である。今日は違う町に泊まるのだが、明日泊まるホテルに一旦立ち寄り、チェックインを済ませてしまう。

ホテルのロビーでは高山病に効果があるというコカ茶がいつでも飲めるようになっていて、さっそく試飲する。コカの葉っぱを何枚かカップに入れて、そこにお湯を注ぐだけの素朴なもので、味は葉っぱの味そのまんま。以後、機会があるたびによく飲んだ。

その後、すぐ近くのアルマス広場に面した両替屋さんでドルを100ドル分ソーレスに両替する。

今日は、これから山ひとつ向こう側にあるウルバンバ渓谷の方へ行く。
そのため、再び車に乗ると、どんどん高台の方へ上がっていく。途中、ケンコーという遺跡の入口からは、クスコの町並みが一望できる。かつてインカ帝国の首都だった土台の上にスペイン風の町ができ、家の形といい、色彩といい、見事にきれいな町であった。



世界文化遺産 クスコの町並み

 

ウルバンバ渓谷

そこから峠をひとつ越えると、ウルバンバ渓谷が見えてくる。名前のとおりウルバンバ川に沿った渓谷のことで、別名「インカの聖なる谷」とも呼ばれ、これに沿ってインカの遺跡がたくさんある。



ウルバンバ渓谷
 

道沿いに最初にある村がピサックというところで、火・木・日曜に開かれる市場が有名である。しかし今日は金曜日。それでも村の中心のアルマス広場には、おみやげなどの露店がたくさん並んでいる。さらに細い路地に入っていくと窯でパンを焼く職場のようなものがあり、フェリペさんに勧められ、1つ買う(1ソル)。ロシアのピロシキを窯で焼いちゃったようなもので、かなりうまかった。



ピサックの市
 

車は、ピサックから渓谷の下流に向かって走る。道は整備された2車線の1本道で、10分おきくらいに小さな村が現れる。今日は祝日のような日で学校が休みらしく、やたら子供たちがあっちこっちで遊んでいた。

道沿いの村のひとつ、その名もウルバンバというところにあるレストランで昼食をとる。オープンレストランで、ちょっとお昼の時間を過ぎていたので、すでにすいていた。
ここでは、このあたり名産のマス料理を食べた。マス料理といったって、ほとんどバター焼きしかないのだが、鮭に味が似ているので日本人の口に合う。ただ、なにしろバター焼きなので、数回食べると飽きてくる。

 

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