ペルー共和国とボリビア共和国編

旅行第4日目その1

クスコ市内その1

翌4日目。今日もまた朝早く目覚めてしまう。眠れないままベッドの中でガイドブックを読んだりしていると、部屋がロビーに面しているので、そこの様子が聞こえてくる。マチュピチュへ行く列車は朝6時に出発するし、リマとかに行く飛行機も朝が早いので、朝5時台に起きてくる客がけっこう多い。ホテルのレストランも朝4時半から営業と書いてあった。

一方、私は7時過ぎに朝食。

今日は、一日クスコ市内をブラブラ散歩しようと思っている。8時過ぎ、さっそく出発。今日も猛烈にいい天気。空は気持ち悪いほど青いし、紫外線も強そうである。ただ、朝のうちは涼しい。

散歩とはいっても、ここは標高3,350mで坂も多く、いつもとは勝手が違う。とにかく意識してゆっくりゆっくりと歩く。

まずは昨夜降り立ったサン・ペドロ駅に行った。駅に行く途中の道沿いは、中央市場を取りまく露店がたくさん並んでいる。こういうところにはひったくりもいるだろうから、特に荷物に注意して歩く。



サン・ペドロ駅の正面
 

サン・ペドロ駅は、その露店が並ぶ通りに面していた。となりにサン・ペドロ教会があるので、そういう名前になっているようだ。
壁に貼ってあった時刻表によれば、ここを発車する列車は7:50が最終なので、列車が到着する夜まで開店休業状態。しかし、前売りの窓口には明日以降の切符を買い求めるのであろう客が並んでいた。市内の旅行会社よりも、ここで買った方が安いのかも知れない。

その後中央市場の内部を彷徨しながらホテル方向に戻る。ちょうどその中間地点にサン・フランシスコ広場があり、そこのベンチでまずは休憩。とにかく無理はしない。その広場に面したサン・フランシスコ教会では、日曜のミサが行われていたようであった。今思えば中に入ればよかった。



中央市場の周辺の露店
 

 

アルマス広場での式典

サン・フランシスコ広場から、アルマス広場方向に歩く。途中、ラ・メルセー教会があり、ここには立ち寄る。ここも日曜のミサが行われていた。

そこから歩いてすぐのアルマス広場へ。

スペイン風の町というのは、まず「アルマス広場」があって、それに面して「カテドラル」という教会があり、それを中心に町が広がっている。インカ時代の町造りもこれと同じだったらしい。よってペルーの特にアンデス地方では、クスコのような大きな町から、小さな村まで、すべてこの様式になっている。



アルマス広場に面したカテドラル
広場そのものが大変にぎわっていた
 

クスコのアルマス広場はまた一段と広い。今日は「青年の日」だったかなんだか、そういう日で、広場には制服を着た高校生ぐらいの集団がたくさん来ていて、大変な人ごみであった。

カテドラルの前付近では、テントが張られて、なにやら式典が行われる様子なので、見に行った。
式典は10時過ぎから始まった。町中を行進していた軍隊の吹奏楽隊がやってきて、その演奏でまず国旗掲揚。そして国歌斉唱。ペルーの国歌は知らなかったが、そこにいた観衆たちが全員起立して帽子をとったのですぐに国歌だとわかった。
そのあと、もう一つの旗を掲揚して、また斉唱。これはなんだかわからなかったので、後日フェリペさんに聞いたところ、クスコの旗と州歌(というかかつてのインカ時代の国歌みたいなもの)だそうである。



国旗が掲揚されるところ
 



各校の代表が退場
この直後、デモ隊が乱入(?)する
 

その後整列していた各校の代表6人ずつが行進しながら退場し、それから各校が順番に行進、のはずだったのが、観衆の前列に陣取っていた人たちが乱入してきて、デモが始まった。これが予定されていたことなのか、ハプニングなのかはわからない。

そのデモ隊がいなくなってから、幼稚園、小学校、・・・の順に各校の行進があった、と思う。というのは、これが果てしなく続いてキリがないので、このあたりで切り上げてしまい、最後がどうなったか知らないのである。



行進が延々と続くのであった。

 

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