ペルー共和国とボリビア共和国編
ペルー共和国とボリビア共和国編
旅行第４日目その２
クスコ市内その２
式典見学を途中で切り上げ、アルマス広場から北東方向に歩き出した。この方向に教会とか博物館とかがいくつかあるからである。私の持っている地図ではわからなかったが、こちら方面は上り坂が多く、すぐ息が切れてしまう。ほとんど１ブロックごとに休憩していた。
クスコ市内は結構坂が多い
このあたりまで天気が良かったんだけど・・・
一昨日、オリャンタイタンボ遺跡に入るとき買ったのが「周遊入場券」のようなもので、これでクスコ市内でもかなりの博物館や教会に入ることができる。ところがうっかりしたことに今日は日曜日。教会はともかく、市内の博物館はほとんどが日曜日は休館日で、何ひとつ見学できない。ただひたすら町の中を歩いているのみであった。
唯一見られたのが「１２角の石」。宗教芸術博物館（博物館そのものは休み）の外壁の一角となっているインカ時代の石組みの中に紛れ込んでいる、複雑に１２角に加工された石である。
たしかに１２角あります。わかりますか？
それにしてもものすごい精巧な石組みですよね。
コンクリのようなすきまを埋めるものは一切使われていません。
これがインカの特徴です。
歩き疲れてきたころお昼が近づいて、ガイドブックに書いてあった地元料理のオープンレストランへ行く。入ってみたらメニューはスペイン語のものしかなく、困っていると店員さんが片言の英語で解説してくれた。結局、スープみたいなものと、ピーマンの肉詰めみたいなものを注文。両方とも他の料理より安かったので思わず２料理注文したのだが、両方ともなかなかの量で、結局全部食べきれなかった。
２つ注文したうちのひとつ、ロコト・レジェーノ（ピーマンの肉詰め）。かなりからい。
ちなみに右上の黄色い飲み物がうわさのインカ・コーラ。
クスコ市内その３
昼食後、こんどは市街地の東方向に歩く。マリック広場というのがあって、そこから大学のある方向に行く。大学そのものは門が開いていなくて中に入れなかったが、周囲は閑静な住宅地という感じで、観光地クスコとはまた違った雰囲気であった。
再びマリック広場まで戻ってきて休憩。さっきまであんなに天気が良かったのに、急に雲行きがあやしくなってきた。
その後マリック広場のすぐ近くのサント・ドミンゴ教会へ。ガイドブックには日曜休館と書いてあったが、行ってみると開いていた。しかし私が持っている「周遊入場券」の対象外で、入場料を払う。ここはインカの石組みの上にスペイン風の建物が建っていて、内部にその石組みあとが残っている。またここの南側からはクスコの町半分が一望できる。休憩がてらそこの石組みの上に座って景色を眺めていたら、とうとう雨が降ってきた。
雨の中、もっともクスコらしい通りといわれているロレト通りを歩いて、再びアルマス広場へ。雨が降っているせいか人通りも少なく、つい数時間前まで式典が行われていて大変な人ごみだったのがウソのようである。
雨のロレト通り
クスコ市内の夕方
３時頃、一旦ホテルに戻る。ロビーでコカ茶を飲みながら、雨がやむのを待っていた。しかしまったくやむ気配がなく、１時間ほどしてまた出発。
アルマス広場に面しているカテドラルが、「日曜日は１５時からのみ」となっていたので、満を持した形で行く。結局「周遊入場券」を使った唯一の場所であった。内部は広く、順路が決まっていてそれに沿って見学。ガイドさん付きのツアー（英語とかスペイン語とかドイツ語とか）が何組かいて、そのうちのひとつの後ろに何となくくっついていろいろと眺めていた。ちょうど中央の部分は改修工事中のようであった。
雨のアルマス広場。先ほどのにぎわいはどこへ行っちゃったんでしょう。
写っている教会はカテドラルではなく、ラ・コンパーニャ教会。
雨のせいか、気温が下がってきてかなり寒くなってきた。カテドラルを出ると、寒いのでまたホテルに戻った。今度は私の部屋に行き、ベッドに横になっていたら寝てしまい、その間に日も暮れて暗くなってしまった。
夜７時前、またアルマス広場周辺をぶらつく。雨はやんだようだがやっぱり寒い。２度目の両替をし、おみやげを物色する。
その後、さっき目をつけておいた、２ブロックホテル寄りのレゴシホ広場というところに面したレストランのようなところへ夕食を食べに行く。ところが、店の外にあった料理の写真とは違って、メニューはやっぱり肉か魚のステーキがメインであった。今日は疲れていて脂っこいものを食べたくなかったので、なんとボンゴレパスタを注文する。名前からしてあっさり系かと思いきやミートソースのようなものが出てくる。なんか食欲が進まなかったが強引に食った。
食後、まっすぐホテルに戻る。さすがは標高３,３５０ｍ、「少し動きすぎたかなー」と反省しつつ、夜１０時過ぎには早々と寝た。