ペルー共和国とボリビア共和国編

旅行第7日目その1

7日目の朝

朝7時に目が覚める。ホテルの外はすでにかなりにぎやかである。



ホテルの窓から見た朝のラ・パスの風景
昨夜のホテルからの夜景の写真と同じ位置です
 

7時半頃、ホテル2階のレストランでバイキングの朝食をとる。
昨夜別れのあいさつをしたはずのフェリペさんが朝食をとっていて、思わず同席する。フェリペさんはこれからバスに乗り、ペルーとの国境の町でちょっとお買い物をしてプーノへ行き、プーノから夜行バスに乗ってクスコに戻るとのこと。そして翌朝クスコに着くと、次のガイドの仕事が待っているらしい。かなり多忙な人だ。そういえば私が1日クスコの町中を散歩していた3日前には、これまた別の仕事をしていたらしい。フェリペさんに休みはない。食後、今度こそフェリペさんと別れる。

今日は1日ラ・パス市内を散歩する。アンデスの高所に来て今日で6日目。さすがに体が高所に慣れたようで、標高3,650mのラ・パスにおいても、平地を歩いている限りは何ともなくなった。しかしこの町ははっきり言って坂道ばかりである。果たしてどうなるだろう。

 

ホテル周辺の様子

朝9時にホテルを出る。昨夜も少し歩いたが、ホテルからすぐのところにあるサン・フランシスコ広場へ行く。その途中にこの町のメインストリート、マリスカル・サンタ・クルス通りという車通りの多い道がある。

サン・フランシスコ広場周辺の幹線道路を横断するのにはちょっとした技術を要する。信号が少なく、あっても横断歩道がなく、交差点では常に車がつっこんでくるので、タイミングを見計らって素早く横断する。同じ市内でも信号と横断歩道がきっちりしているところもあった。

市内にはやたらたくさんの路線バスが走っている。バスには車掌(若い兄ちゃんが多い)が必ず乗っていて、彼らはそのバスの経由地と行き先を大声で言い続けている。幹線道路ではその台数が多くなるので、かなり騒がしい。

サン・フランシスコ広場には、朝のこの時間から大勢の人たちがたむろしていた。何をしているのかよくわからない。
その広場に面したサン・フランシスコ寺院に入ってみる。中ではミサを行っていて、一番後ろのベンチに座ってしばらく雰囲気を味わっていた。



サン・フランシスコ広場周辺
 

その後、一旦ホテルに戻る。明日、飛行機でリマに向かうことになっていて、私としては空港まで別に路線バスでもタクシーでもよかったのだが、送迎があるらしくて、その時間を知らせに10時にホテルに電話があるという。しかし20分ぐらいフロント近くにいたのにそんな気配はなく、フロントに事情を説明したらフロント係の人が旅行社に電話してくれて、ようやく連絡が取れた。私としてはそこまで必要なかったんだけど・・・。

 

ラ・パス市内その1

さてそれから本格的に活動開始。

ホテルから北の方向にあるハエン通りというところにかたまっている博物館に行く。しかし、ホテルからこの方向へ行くということはすなわちまともに谷の上の方向に進むということで、つまりはかなり急な登り坂である。いきなり息が切れる。



この町では油断すると(?)すぐ坂道である
 

ハエン通りにかたまる博物館の入場券は共通になっていて、4ボリビアーノ(約70円)。ところが、私の手持ち金は昨夜キャッシングした分とその後の夕食のお釣りだけで、細かいお金がない。窓口の人に、「お釣りがないから売れない」と言われた。仕方なくここにはまた後で来ることにする。

もと来た道を戻り、途中地点にある国立民族博物館に入る。ここは入場料無料で、細かいお金がなくても問題ないが両替にもならない。内部にはいくつかのコーナーがあり、一番奥にあった中央銀行に関するコーナーにはこの国のお金が古い順に並んでおり、もちろん現在のものもあって、なかなか細かいお金が手に入らなくてイライラした状況だったのでかなり印象に残っている。

そこから1ブロック降りた通りにある国立芸術博物館に行く。入場料7ボリビアーノ。ようやくここで細かいお金にくずすことができた。ここの入場券には4つの副券がついている。内部が4つのコーナーに分かれていて、それぞれで1枚ずつ副券が切られていく。この建物は16世紀にたてられたもので、中に吹き抜けのような中庭があり、3階まである。そういう構造のため、最後は出口がわからなくなって迷子になりそうになった。

 

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