ペルー共和国とボリビア共和国編

旅行第8日目その4

宿の中にて

夕方6時前、宿に戻る。

宿の敷地の中には3階建ての大きなおみやげ屋がある。かつて宿の主人はリマ市内でいくつかおみやげ屋をやっていたそうなのだが、最近の一部の反日感情に配慮してここ1ヶ所にまとめたのだそうだ。ここで何でもそろうので、いろいろおみやげを買う。手持ちのソルだけでは足りず、ドルまで使う。
買い物の途中、俵さんは帰ってしまい、もう1人の女性(名前聞き忘れた)が店番のようなことをしていた。この人は私の自宅のとなり町、町田の出身で、ペルーくんだりまで来て思わず地元談義に花が咲く。

20時から食堂で夕食。
今日の客は私入れて3組(私は泊まらないけど)で、1組はマチュピチュ周辺のトレッキングから帰ってきたというOL3人組。もう1組はペルー人の男性と結婚準備のため日本からやって来た女性のカップル。上座に宿のおじさんが座り、一同で食事となる。メニューはなんとカレーライス。

食後、宿のおばさんもやってきてお茶タイム(しかも日本茶)。従業員も客もほとんど日本人だし、メニューも日本的だし、リマにいながらにして半分日本に帰って来たような感じである。

一同の雑談は延々と続いているし、私も朝が早くてくたびれていたので、このまま泊まっていきたい気分であるが、深夜の飛行機で帰国することになっている。21時頃その輪から抜け出し、シャワーを浴びたり荷物をまとめたりしていた。

 

リマの空港の国際線ターミナル

22時過ぎ、いつの間にか帰宅していた早内さんと空港へ向かう。20分ほどでホルヘ・チャベス国際空港に着く。

リマの空港の国際線ターミナルビルは、建物の入口からして乗客用と見送り客用に分かれている。従ってここで早内さんといったん別れる。



ホルヘ・チャベス国際空港の出発ロビー
ここは搭乗客しか入れないエリア。見送り客のエリアはずっと向こうの方になる。
 

そしてここでのアメリカン航空の手続き時には、搭乗カウンターの手前に「質問ブース」みたいなコーナーがあり、ここで1人1人係員から荷物についての質問を受けることになっている。「日本語をしゃべれる係員が必ず1人いますからその人を呼んで検査を受けてください」と早内さんに言われていたので、その人を呼ぶ。質問内容は「この荷物は何時間前にまとめましたか」「自分でやりましたか」などの内容。
私は個人客だから関係ないけど、仮に団体ツアーだったとしても、添乗員の手助けなしに受けなければいけない検査らしい。今はこのご時世だからすいているけど、混みだすと長蛇の列ができて時間がかかるらしい。

それを受けた後はじめて搭乗手続きとなる。成田までの手続きを一気に行う。それから空港利用税$25を払う(今日2回目だよ)。

そしていよいよ出国審査となるが、審査場の入口付近に低い柵があって、その向こう側に見送りの人たちがかたまっている。早内さんと運転手さんもいて、「それじゃお気をつけて」と見送られた。

 

ペルー出発まで

出国審査と手荷物検査が終わって搭乗ロビーに出たのが23時頃。飛行機の出発が日付改まって午前1時前。2時間近く時間がある。

乗り継ぎ地ダラス行きの搭乗口は6番となっていた。ところがそこから22時頃出発予定のマイアミ行きの出発が大幅に遅れていて、6番搭乗口付近は人でいっぱいで近寄れない。しかたなく手荷物検査場の出口付近(ここに免税店とか飲食店とかがかたまっている)の軽食コーナーでジュースを飲んだりして時間をつぶす。

0時頃、再び搭乗口に行ってみる。遅れているマイアミ行きはまだ出発していない模様で、ダラス行きはとなりの4A番搭乗口に変更になっていた。しかしこの搭乗口に入るためにはもう一度手荷物検査があるらしく、その検査がまだ始まっていなくて列ができていた。

しばらく並んでいると検査開始。また1人1人質問を受ける(今度は英語。内容は忘れた)。ようやく搭乗ロビーのソファーに落ち着くころには、かなりのバテバテ状態だった。

0:30、搭乗開始。搭乗口から外に出て、飛行機まで歩く。帰りの便もボーイング757(ただ飛行機の塗装が今まで見たことがない模様だった)で、搭乗率7割くらい。私の列は3列シートのうち真ん中の席が空席であった。

0:55、ほぼ定刻に出発。1:07離陸。曇っているので、飛行機はすぐに雲の中につっこむ。疲れていたので、それとともに寝た。通常、飛行機内では寝ても浅い眠りなのだが、今回は熟睡していた。

 

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