ロシア連邦編

旅行第2日目 その1

イルクーツク市内午前中

翌日は1日イルクーツク市内を歩き回った。

8時、ホテル内のレストランでバイキング形式の朝食をとったあと、9時過ぎにホテルを出る。

ホテルはアンガラ川という幅の広い川のほとりにある。日本ではなかなか見られない川幅の広さであるが、河口まであと約3,000㎞あるらしい。想像を絶する。



アンガラ川(これでも川です) 
 

まだ非常に寒く、川べりの遊歩道には朝の散歩をする人をちらほら見る程度である。その先にあるシベリア鉄道のオベリスク(記念碑)も閑散としている。

そのあと市内を歩き回った。基本的に午前中はどこも人通りが少ない。車は日本に比べると排ガスの規制がゆるいようで、幹線道路は排ガス臭い。

キーロフ公園というところに着く。ここは噴水もある広い公園である。その突き当たりにはイルクーツク州の州庁舎がある。その裏に永遠の炎という第2次世界大戦の戦没者をまつった広島の平和記念碑みたいなのと、スパスカヤ教会というのがある。まずは内部が資料館のようになっているスパスカヤ教会の中を見学。そのあと、再び永遠の炎のところへ行くと、若い護衛のような人が数人直立不動で立っていた。

 

中央市場

市の中心にウリツキー通りという中央市場のある通りがある。ここはさすがに賑わっている。通りの突き当たりには3階建てのデパートもある。内部はデパートというよりかは日本のショッピングセンターのような感じで、売り込みがないから静かである。

中央市場にはいろんな露店があるが、食料を売っている露店もあり、ちょうどお昼になったのでその中の1軒でピロシキを3つ買って食べる。しかし、どれも脂っこくて、3つも食べるのは結構ハードであった。で、いっしょに買ったスプライトで口直し。こんなシベリアの孤島のような町でもなじみの飲み物があるのがありがたい。



ウリツキー通り

 

イルクーツクの市電

デパートの裏側に市電の乗り場ある。ここから市電に乗ってアンガラ川の対岸にあるシベリア鉄道のイルクーツク駅へ行った。

イルクーツクには5つの市電の系統があり、そのうち1番と2番の系統が駅方面に行く。駅方面行きの電車はどれもむちゃくちゃ混んでいた。

料金はどこまで乗っても2ルーブル(約10円)。どんなに混んでいてもそれをかき分けるように車掌(ほとんど女性。おばちゃん多し)が切符を売り歩く。車掌は私服なので慣れないと見分けがつかない。

切符は3.5㎝×5.5㎝位のたて長の白い紙にピンク色の印刷がされたものが綴じてあって、それを車掌が1枚づつはがして客に手渡す。混んでいて車掌に近づけないと、近くの客がお金と切符をリレーする。かくいう私も何度かリレーしてもらったり、させられたりした一人である。

終点では折り返しということをしない。停留所の先にループ線があって、そこをぐるっとまわる。よって電車はバスのように片方向にしか運転台がないし、座席はみんな前を向いている。



イルクーツクの市電

 

イルクーツク駅

イルクーツク駅は、市の中心から外れてはいるが、周囲は賑わっている。駅舎の道路をはさんだ向かいには、コンテナのようなキオスクが並んでいる。

シベリア鉄道は長距離列車ばかり、というイメージがあるが、意外と短距離の電車も多い。私が着いたときもそのうちの1本が来るところで、構内はものすごく混みあっていた。しかし、それが行ってしまうと急に閑散としたので、構内を少し歩き回った。一応地下通路もあるが、ホームが低いので、線路を横断しても何も言われない。

駅の切符売り場の上部にはシベリア鉄道の路線図と電光の時計がある。電光時計はモスクワ時間を示していて、もう午後1時過ぎなのにまだ朝の8時過ぎを示していた。



シベリア鉄道 イルクーツク駅

 

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