ロシア連邦編

旅行第2日目 その2

イルクーツクのトロリーバス

再び市内に戻ってきて、総合博物館を見学。切符はスパスカヤ教会と共通で、金額分の金券のような紙(相当質の悪い紙)であった。よほどインフレが進んでいるのか、もとあった金額の上にその何十倍もの金額がはんこで押されていて、使われている。

そのあと、昨夜着いた空港を見に行こうと思った。市内には市電の他、バスとトロリーバスがあり(乗合タクシーみたいなのもあった)、そのうち4番系統のトロリーバスに乗って空港へ行った。

トロリーバスは、乗車方法も運賃支払方法もまったく市電といっしょ。切符も市電と同じがらで、ただ印刷が青いだけである。

ちなみにバスには乗る機会がなかったが、この分だとたぶん切符の印刷の色が違うだけで、あとは同じシステムであると推測される。



トロリーバスのたまり場

 

イルクーツク空港

市の中心から15分くらいで空港に着く。

さっそくメインと思われる建物に入る。内部は古ぼかしくはあるがまあまあの広さで、2階はいくつもの売店がある広い待合室になっていた。しかし、困ったことにロシア語の表記しかない。どこでチェックインしてどこで荷物を預けるのか、見た限りではわからない上にロシア語の表記のみでは、さてどうしたことやらである。まあ、あした出発するときにまわりの客のまねをすればよいわい、と考えて空港を後にした。

ところが、翌日知ったのだが私が入ったその建物はロシア人専用の国内線ターミナルで、外国人用はそのとなりの建物であった(そのときは職員の事務所か何かだと思った)。あとで聞いた話では、ソ連時代はどこの空港もこんな感じで、ロシアになってから変わりつつあるとのことである。そして昨夜着いた国際線用の建物はまた別であったから、つまりこの空港には3つのターミナルビルがあるのだった。

 

イルクーツク市内夕方

空港からは行きと違うルートでさっきのデパートの裏に戻る。

この時点でだいたい夕方5時くらい。日本よりだいぶ西に来ているのに時差がなく、つまりまだ十分日が高い。しかし、中央市場の露店は早くも店じまいの時間であった。

そこから歩いて朝行ったオベリスクへ再び行く。朝はあんなに閑散としていたのに、このときはものすごいにぎわいであった。土曜の夕方ということもあるかもしれない。何軒かあるオープン形式のカフェはどこも客がたくさんいるし、結婚式の後の新郎新婦の記念撮影なども行われていた。

アンガラ川の中州の方からは、流行りの洋楽がガンガン聞こえてくる。橋でつながっているので行ってみると、屋外にあるディスコであった。

そのあと、川沿いの遊歩道をホテル方面へ歩く。散歩をする家族連れやグループが多い。

一度ホテルに戻ったが、日の入りが見たいので、再び川べりに行く。8時ジャスト、川のちょうど真向かい側に日没。



日の入りです。

 

初めての夕食

日の入りを見届けてから、ホテルの朝食をとったレストランへ行く。メニューにあった一番高いステーキを頼み、それにオームリという川魚の塩漬けにしたやつをつけ、さらに食後にコーヒーを注文したが、それでも日本円に換算して600円ちょっとであった。

味付けは、特にステーキ料理関係は肉に限らず魚でも非常に脂っこい。これはこの日以降どこで食べてもそうであった。それに必ず大量のフライドポテトが付くので、帰国後しばらくはフライドポテトが食べたくなかった。

 

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