ロシア連邦編

旅行第3日目 その1

モスクワへ向け出発

翌朝、モスクワへ向かう。

前夜、フロントに空港へ行く車の出発時間を聞いておいた。それによればその車はホテルを8時に出るらしい。ちなみに私が乗る飛行機はトランスアエロという航空会社であるが、モスクワへはもう1便アエロフロートの便もあり、それに乗るには4時半にホテルを出発しなければならないらしい。遅い便を手配してくれた旅行会社に感謝。

レストランは7時半からなのでそれまでにすべての準備をすませ、朝食。といえばスムーズだが、実際には開店が5分遅れて大急ぎであった。ちなみに先客が5人いて、どうも話しぶりからしてドイツ語圏の人たちらしい。

8時過ぎ、インツーリストのマイクロバスに乗ってホテルを出発。先ほどの5人と一緒であった。

 

イルクーツク空港外国人用ターミナル

ホテルから15分くらいで空港の外国人用ターミナルに着く。着いてはじめてきのうの謎が解ける。もちろんこちらには英語の表記もある。

イルクーツクから各地への便は多いらしく、しかし搭乗手続きカウンターは2つしかなくて、しかもそれ以前にカウンターのある部屋そのものが狭いので、非常にごった返している。私の乗る便の手続きがいつどこで始まるのかもよくわからない。

10分ほどして、私の乗る便名がアナウンスされたようなので、右側のカウンターに行ってみたら「左側に行け」と言われた。左側のカウンターは荷物預かりのカウンターで、その手続きが終わると今度は「右側へ行け」と言われる。そして右側のカウンターでチェックインとなる。非常に面倒である。その上、外国人専用のターミナルのくせに係員はほとんど英語が話せないときている。いちおう禁煙席とか窓際とかの希望は聞いてくれたけど。

それが終わると、すぐに搭乗待合室に行く。ここでも到着時にもあったセキュリティーチェックがある。推測するに、ちゃんとビザ(滞在都市と滞在期間が記入されている)のとおりに行動しているかどうかのチェックらしい。

日本でもおなじみの金属探知器を通るとすぐにエコノミークラス用の待合室がある。がらんとした部屋の壁づたいにイスが並んでいるだけ、広告も売店もない殺風景なところである。ちなみにトイレが2階にあり、その途中にビジネスクラス用の待合室があったが、そちらにはテレビと売店があった。

時間がたつにつれぞくぞくと乗客が入ってくる。そのほとんどが西洋人で、東洋人もいるにはいるが、少なくとも日本人は私1人だった。

 

トランスアエロ

定刻(9:45)を15分すぎた10時に搭乗が始まる。待合室から外に出て、ちょっと歩いたところに停まっているバスに乗り、飛行機のところへ行く。すでにロシア人の搭乗は終わっていて、そこにわれわれ外国人の集団が入っていく。ロシアの国内線は実質的に自由席と聞いていたが、みんなまじめに指定された席に座っていた。

「トランスアエロ」という航空会社は、はじめて聞いた名前だが、ソ連崩壊後にいくつもできた航空会社のうちのひとつで、持ち帰ってきた機内誌によれば、国内線だけではなくヨーロッパや中近東方面に国際線も飛ばしているらしい。その機内誌もロシア語だけのアエロフロートのものとは違い、半分くらい英語の記事もある。しかもこの便の機材はボーイング737で、まさかロシアの国内線でボーイングに乗るとは思わなかった。

ほぼ満席であったが、私の列は3人掛けのうちの真ん中が空席であった。



トランスアエロ ボーイング737

 

モスクワ行きのフライト

定刻より約45分遅れで離陸。せっかく窓際にしてもらったのに、私の席は二重窓の中が曇っていて、しかも離陸したらそれが晴れるどころか凍ってしまい、景色がよく見えない。壁の隙間の一部からは妙に冷たい空気が吹き込んで、そこも凍っている。ボーイングであっても、さすがそのあたりはロシアである。

離陸して1時間位すると機内食が出る。今日は時差の関係で昼食を2回とることになり、その第1回目の昼食である。

それにしても昼間の5時間強のフライトは長い。景色がよく見えないから余計長く感じる。

 

3日目その2へ   目次に戻る