ロシア連邦編

旅行第4日目 その2

キエフ駅

午後はモスクワ川のクルージング船に乗ろうと思った。ガイドブックには、キエフ駅近くの船乗り場から乗るのが一般的と書いてあったので、地下鉄を乗り継いでキエフスカヤ駅(地下鉄はこういう駅名)まで行った。

地上に出ると目の前にキエフ駅があった。モスクワにある駅はその駅から出る行き先の駅名がついているので、わかりやすくもあり、まぎらわしくもある。そこから川のある雰囲気の方向へ行くと、船乗り場は簡単に見つかった。

切符を買ったあと、少し時間があったのでキエフ駅に行ってみた。駅舎はあるがそこを通らなくてもホームに行ける。そもそも駅舎は警備が厳重で中に入れなかった。とにかく人が多くごちゃごちゃしていて、治安も悪そうであった。

 

モスクワ川クルージング船



キエフ駅近くのクルージング船乗り場
 

モスクワ川のクルージング船はいくつ系統あるのかわからないが、とにかくキエフ駅近くの船乗り場からは42分という中途半端な間隔で船が出ている。

船はイメージ的には日本の観光船と同じで、船内客室と後部甲板のオープンデッキがあり、船内客室にはビュッフェもある。私はずーっと後部甲板にいたが、今日は曇っていてけっこう寒かった。川沿いには船着き場がところどころあり、それらに寄っていく。有名な建物や観光地もそろっているので、乗っているだけで観光になる。

はクレムリン近くの船着き場で降りた。地図で見ると大した距離に見えないが、実際には1時間20分近くかかった。この、キエフ駅近くで乗ってクレムリン近くで降りるのはスタンダードなコースなのか、私の他に5人くらい同じ行動の人がいた。

 

レニングラード駅とヤロスラヴ駅

船着き場から歩いて赤の広場をつっきり、その先のアホートヌイ・リャトから地下鉄に乗ってコムソモールスカヤという駅に行く。ここには、カザン駅、レニングラード駅、ヤロスラヴ駅がかたまっている。今日の深夜、レニングラード駅から寝台列車に乗るので、どういう駅なのかという下見も兼ねている。

特にペテルブルグ方面に行くレニングラード駅と、シベリア鉄道の起点ヤロスラヴ駅はとなりあっていて、その真ん中に地下鉄コムソモールスカヤ駅の豪華な駅舎がある。

両駅とも、とても人が多くてごちゃごちゃとしていた。駅舎の内外にはキオスクのような店や、露店が非常に多い。ちょうど、時間帯的に夕方のラッシュにもさしかかっていて、通勤客も多い。駅の向こうの方が車庫になっていて、そこから通勤電車がじゃんじゃん出てきては発車していく。電車はいずれも10両ぐらいで、6人掛けのボックスシートが左右に並ぶ構造になっている。長距離列車の時刻表は見つけたが、こういう通勤電車の時刻表がどこにあるかわからず、それぞれの列車に行き先は書いてあるけど、もちろんどの辺に行くのか見当がつかない。

そこで撮った写真をあとで見ると、まるで「世界の車窓から」に出てくる風景そのものであった。



ヤロスラヴ駅構内

 

ホテル内インツーリストその2

夜7時過ぎ、再びホテル内のインツーリストカウンターへ。インツーリストの営業時間が8時までとなっているので、ここで今晩の夜行の切符が手に入らないと途方に暮れてしまう。

ここで今晩の切符がようやく手に入る。ついでに、ペテルブルグからの帰りの切符も同時に手に入る。なんでこんなことになってるのだろう。駅の窓口ではなく、インツーリストのカウンターでなければだめというのもよくわからない。

まあいいや、ここはロシアだから。

 

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