ロシア連邦編

旅行第6日目

ペテルブルグ市内その3

翌日は一日ペテルブルグ市内観光。

まずは市のメインストリート、ネフスキー通り沿いにそびえるガザン聖堂へ。聖堂の中にはタダで入れ、入ると奥の方でミサをやっている。それも合唱隊付きのかなり本格的なミサである。こういうのはテレビで見たことがあるだけで、しばらくその雰囲気を味わっていた。



ガザン聖堂
 

そこから歩いて裏通りの方にある民族学博物館へ。ここでは英語のパンフレットをもらい、それを見ながら内部を見学する。最後の方は地元の小学生の団体といっしょになった。

そのあと、きのう定休日でやってなかった中央海軍博物館へ再び行く。

このあたりはネヴァ川のほとりで、その中州のような島にペテルブルグの名前の由来となったペドロパブロフスク要塞がある。川沿いにそちらの方に歩いていき、島にかかる橋のたもとにあった船を使ったレストランで昼食をとる。数日前食べたロシア料理店のような注文の取り方で、適当に注文したら、きのうの夕食と同じようなメニューになった。ロシアに来て2番目に高かった食事である。

 

ペテルブルグ市内その4

食後、ペドロパブロフスク要塞へ。確かに要塞のように周りが壁で囲われている。その中心には、市内至る所から見えるペドロパブロフスク聖堂。ただし今日は休館日。周りには公園と建物が半々くらいあり、そこのベンチで休憩。静かな公園である。



要塞との間の運河
 

要塞から出て、近くにある砲兵歴史博物館へ。簡単に言えば陸軍博物館で、建物外には戦車などが、建物内には陸軍に関する資料が並んでいた。

さらに川沿いを東の方へ歩く。通りが広く、点在している建物が大きいので、なかなか先に進まないような気がして、距離感がおかしくなる。

川沿いの公園の樹木に囲われたピョートル小屋に寄る。さっきの要塞を作るときに大帝が住んでいた小屋で、小さいなあと思ったら、実際の小屋はさらにその建物の中に収まっていた。

その先に巡洋艦オーロラ号が停泊している。海軍の管理らしく、入口には兵隊さんが立っているが、内部にはタダで入れる。内部は資料館のようになっていた。



巡洋艦オーロラ号

 

フィンランド駅

オーロラ号の近くから市電に乗り、フィンランド駅へ行く。他の例と同じように、フィンランド方面に行く列車が発着する駅である。ホームには、さっそくヘルシンキ行きの国際列車が停まっていた。

さすがに国際列車が発着する駅だけに、「ここはロシアですよ」というような表示がある。しかし、そのほかはターミナル他の駅とだいたい雰囲気は同じで、人が多くてごちゃごちゃしているところも同じである。

 

市電54番系統

そのフィンランド駅横の市電乗り場から、市電がじゃんじゃん発着している。ガイドブックには、ここから54番系統の市電に乗ると市内の主だったところが見れるよ、と書いてあったので、市内観光の最後にそれに乗ろうと思い、待つ。ところが、なかなか来ない。30分以上待ってあきらめかけたころ、ようやくやってきた。

時間的にだいぶ間があいてしまったので、この電車はかなり混んだ。しかも景色のよいところはみんな逆光であった。しかも夕方のラッシュにもかかってしまい、途中からはさらに乗り切れない客が続出するくらい混んでしまい、とても観光どころの騒ぎではなかった。でも途中通ったセンナヤ広場の一見危険そうな雰囲気は印象に残っている。

この電車ではニコライ聖堂の近くで降りる。このあたりは、観光地とは離れているところなので、いかにも地元市民の生活を見るような雰囲気の場所であった。

ここから、次に来た11番系統の市電に適当に乗る。どこへ行く系統なのかよくわからないので、地図を見ながらいまどこを走っているか推測する。たぶんこの近くに地下鉄の駅があるだろう、という場所で降りる。人だかりができている方向に向かって歩くと、そのとおりに地下鉄の駅があった。

 

ドム・クーニギ

そこから地下鉄に乗り、朝最初に行ったガザン聖堂のあたりへ行く。ここにドム・クーニギという要するに大きな本屋さんがある。雰囲気的には神田神保町あたりの大きな本屋さんと似ている。ここで地図とか、その他いろいろ買い物をしようというこんたんである。

地図・ガイドのコーナーはすぐ見つかった。ここで、市内の地図や、市電・バスの路線図、さらにはガイドブックなどを買う。海外のことを書いているガイドブックもあって、日本のはないかと探してみたが、見つからなかった。

 

ビストロ

今日の夕めしは本屋近くのビストロ。ロシア式ファーストフードのチェーン店で、ひと通りのロシア家庭料理がしかも安く食べられる。私が外国人であると見るや、すかさず英語のメニューを出してくるあたりは、日本にないサービスである。



そこで食べた本日の夕めし
 

実は食後この店を出るとき、カメラを置き忘れた。途中で気がついて店に戻ってみると、店長さんらしきおばさんが、にこやかにそのカメラを持って出てきて「こんどは気をつけてね」というようなことを言って手渡してくれた。

 

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