ロシア連邦編

旅行第7日目 その1

フィンランド湾へ

翌7日目はモスクワに戻る日。

毎日、朝食はホテルのレストランでバイキングである。今朝は、ピアノの生演奏があり、ちょっと優雅な気持ちになる。

列車の出発はお昼なので、その前に海を見に行く。ペテルブルグはスカンジナビア半島のつけねにある町で、海にも近い。その海はフィンランド湾というヨーロッパの海である。

ホテルの下を通っている地下鉄3号線の終点が地図によれば海に近い。実際に、その駅まで行き外に出ると、海の雰囲気。ただし、幅の広い道路に巨大なアパートが建ち並ぶ大味なところで、歩いてどれだけかかるのか見当もつかない。で、たまたまやってきた7番系統のバスに乗り、海のほとりまで行く。波ひとつ立っていない静かな海であった。

帰りもこれまた、たまたまやってきた157番系統のバスで駅へ行く。バスが来なかったらどれだけ時間がかかったことやら。

 

パスポートチェックその3・おまけ付き

ホテルに戻り、チェックアウト。モスクワ行きの列車が出る駅へ向かう。

駅に着いたのは発車1時間以上前。大きな荷物を引きずって、駅舎の中に入っていくと、またお巡りさんに声を掛けられ、パスポートチェック。しかも、金属探知器のチェックまである。当然、荷物の中にはいろんな物が入っていて、探知機に反応する物もある。お巡りさんとしては、中身チェックをしたくてもこんな駅の構内で開けろとも言えず、こっちへ来いという。

連れて行かれたのは構内の地下にあるお巡りさんの詰め所。すぐそこには本物の牢屋があり、実際に捕まった人が中にいてど迫力である。まあ、ここなら開けろと言えるわな。

中身をチェックして、特に問題がないとわかると、ようやくパスポートを返してくれる。周りのお巡りさんは、笑いながら「このバックはいくら?」などと関係ないことを聞いてきたりした。



駅舎内

 

列車事故らしき出来事

ようやくお巡りさんから解放されて、駅舎構内へ。この駅にも、大きな電光掲示板があり、出発の列車だけでなく、到着の列車の表示もある。

ところが、今日の朝着くはずの夜行列車がまだ着いてない様子。アナウンスはすべてロシア語だし、何が起きてるかよくわからない。と、そこで2日前市内で会ったペテルブルグ大学の青年と再会する。彼は、今朝着く夜行列車でやってくる知り合いを出迎えに来たのだが、もう数時間も待っているという。原因を聞くと、きのうの夜中に列車事故があったらしい。ありゃま。

彼は、私が乗る列車が時間通り出るかどうかいろいろ調べてくれるが、よくわからないらしい。と、そこでアナウンス(もちろんロシア語)が入る。彼によれば、どうやら定刻通り出るらしい。

ホームへ行くと、すでにその列車は入線していた。私の車両のところまで行き、握手で別れる。考えてみたら、ロシア語がわからなければ何も心配することなく済んでしまった出来事ではあった。

 

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