離島シリーズ
長崎県五島の島々

 

●福江島(ふくえじま)

五島列島の最南端かつ最西端で、一番大きな福江島。反時計回りに、福江市、岐宿町、三井楽町、玉之浦町、富江町の1市4町からなっていたが、現在は福江島、久賀島、奈留島の3島すべてが五島市となっている。
船は長崎からフェリーと高速船が最大1日8便やって来る。また、福江空港には福岡と長崎からジェット機が飛んでくる。かつては大阪からも直行便が飛んでいた。

 

久賀島へ日帰りし、福江市内(当時)で1泊した翌日、前日から借りっぱなしになっている車で反時計回りに1周した。
福江市からとなりの旧岐宿町へ向かう部分を除いてほぼ海沿いに国道が走っている。半島の突端に中心部がある旧玉之浦町を除いては、だいたいこの道沿いに町の中心部がある。

先にも述べた通り、五島列島には教会が多い。いままでずーっと見逃し続けていたので、昨日久賀島から帰ってきた奥浦港の近くの堂崎天主堂に立ち寄る。ここは五島でも最古の教会なのだそうで、教会の中はキリシタン資料館になっていた。



堂崎天主堂
 

この島の北側の海岸は、博多方面からやって来た遣唐使が最後に立ち寄る場所だったらしい。魚津ヶ崎(ぎょうがさき)にはそういう碑などがある。あたり一面草原になっていて見晴らしはいいが、逆に風が強くて寒い。

一方、島の南西のあたりは、リアス式の海岸になっていて道もくねくねしている。南西端から伸びている半島との間にはさまれた玉之浦湾は格好の漁場なのだそうだ。この半島のさらに南西端が大瀬崎という、断崖絶壁の岬になっている。



大瀬崎。断崖です。
 

半島の突端が旧玉之浦町の中心地で、道はさらに先の島山島に橋でつながっていた。
今日の昼食はこの町内の海鮮レストランのようなところでとった。アジ定食を注文したら、後ろの水槽で泳いでいたアジを1匹つかまえて、そいつをさばいたやつが出てきた。

だいぶ福江の近くまで戻ってきたあたりに、鬼岳という、山全体が全部草原という妙な眺めの山がある。そのふもとに市立天文台があるので行ってみる。中に入るとすぐてっぺんの大望遠鏡に案内されて、フィルターを通して太陽を見せてくれた。その他、水星や金星なども見ようとするが、雲が多くて断念。

午後3時頃市内に戻り車を返すと、船の出航までの時間、市街地をお散歩。さすがに今までになく大きな町である。
市内には、日本で一番新しいお城(明治維新の5年前にできた)の石田城跡や、五島歴史資料館などを見学。ウィークデーなのですいていて、ゆっくり見学できた。



石田城跡。
下の石碑に歴代藩主の名前が書いてありました。

 

名残惜しいが、これで丸6日間滞在した五島列島を後にし、夕方5時過ぎのフェリーに乗って長崎に向かった。
夜8時半過ぎ長崎港に入港し、市内で1泊。翌日のさくら号に乗って帰宅するはずが、震災の影響で運休し、結局素直に飛行機で帰ったのであった。
陸路が阪神地区を境に分断されていたので、飛行機が予約できただけ良かった、と思っていたら、意外と飛行機もすいていた。昼間時間をつぶして最終便を狙ったからかな。

 

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