離島シリーズ
八重山諸島の島々

 

●石垣島(いしがきじま)

沖縄県内で3番目に大きく、周囲は130kmもある石垣島。全島が石垣市となっている。人口も約4万5千人と多い。
最高地点標高526mの於茂登岳(おもとだけ)の周辺は険しい地形である一方で、一面サトウキビ畑の広がる平地もあったりする。
大きな島だけに、車で1周して、途中何ヶ所か立ち寄ったり食事をしたりしただけでも4〜5時間はかかってしまう。初めて訪れたときは定期観光バスに乗ったのだが、これも丸1日コースであった。

市街地から約2km離れたところにある石垣空港には、那覇以外にも本土各地から数多くの直行便がやってくる。ただ、滑走路が短くて小型のジェット機しか離発着できないため、現在もっと郊外に新空港を作る計画がある。
また市街地に面した石垣港からは、八重山諸島各島へ向かう船が出ている。



石垣空港。平屋の、必要最小限の建物です。
新しい空港ができる予定なので、それまでこのままなんでしょうね。
 



市街地にある、石垣港。
八重山諸島各島へ向かう船が出ているので、いつも船と人でにぎやかです。


石垣島には、記録にあるだけで5回訪れている。島内は3周もしている。
ただし、泊まったのは初めて訪れたときに2泊しただけ。というのも、別項で述べる竹富島にお気に入りの宿があり、石垣島から高速船で10分という手軽さからいつも夕方になると竹富島に渡ってしまうのである。


島の南側半分は比較的平坦な地形で、島の1周道路や中央を突っ切る道路を中心に主にサトウキビ畑が広がっている。特にその北方の白保(しらほ)と呼ばれる地域は単調な景色が続くので、このあたりは車を運転していて眠くなったという記憶しかない(笑)。

一方、北側半分には於茂登岳があって、比較的地形が急峻である。



於茂登岳の下を貫く於茂登トンネル。
このとき雨が降っていたので余計雰囲気がありますね。


市街地からその山を挟んで反対側に、川平(かびら)湾という非常に眺めのよいところがある。特にひとたび晴れると「おーっ」とうなってしまうような景色である。石垣島の中でも特に人気のある観光地で、いつも観光客で賑わっている。が、一方で沖縄ソバとカレーしかメニューのないような地元の食堂があって、安価で食事ができたりする。



川平湾。天気がもっと良ければもっといい景色なんですけど。


そのさらに北側には平久保半島が長々とある。距離にして15kmくらいで、実際に走ってみてもかなり長い。沿道には牧場みたいなものが多いのも特徴である。
先端にあるのが平久保崎。なかなかここまで来る観光客も少ないようで、何度か行ったがいつもひっそりとしていた。なにしろここまで石垣の市街地から40km以上もあるのである。



平久保崎の灯台あたりから見る島の突端。
ここまで来る観光客も少ないです。


全体的にはサトウキビ畑や原生林などが広がり、人口密度の少ない島であるが、市街地だけは結構にぎやかである。なにしろ島の人口の9割近くが市街地に住んでいる。
建物がいかにも沖縄的(コンクリート造りが多い、シーサーが乗っている、など)だなあと思うが、それを除けば雰囲気的にもふつうの地方都市とあまり変わらない。



市の中心部。これだけ見るとごく普通の町です。


屋根付きの商店街もあり、ここを歩いていると沖縄の離島にいる感じがしなくなるが、その中の公設市場をのぞいてみると、やっぱりここは沖縄だなあという気になるのであった(町の雰囲気を知るにはそこの市場をのぞいてみる、というのはよく言われる話ですけど)。

 

竹富島へ  目次に戻る