離島シリーズ
沖縄本島周辺の島々

 

●久米島(くめじま)

久米島は那覇の西方約95kmの沖合にあり、沖縄の離島の中では4番目に大きな島である。
私が訪れたときは具志川村、仲里村の2村からなっていたが、
平成14年4月に合併して島全体が久米島町となった
この島へは那覇港からフェリーと高速船が1日1往復づつ、飛行機は那覇空港からジェット機その他が5〜6往復、夏期には羽田からの直行便もある。

粟国島を訪れた翌朝、飛行機を乗り継いで久米島に向かった。
那覇空港から久米島までは、基本的に日本トランスオーシャン航空(JTA)のジェット機なのだが、なぜか1日1往復だけ琉球エアコミューターのDHC−8型という新しいプロペラ機が飛んでおり、私が乗ったのはそれだった。私の沖縄旅行記でしばしば登場するDHC−6型(今は就航していない)の後継機のような存在で、定員は39人。新しい飛行機だけに機内は思ったより広く、BGMもかかっていた。



DHC−8型飛行機。久米島空港にて。
見た目より内部は広いです。
 

久米島は前述のように大きな島なので、レンタカーを借りることにした。島を反時計回りする。
空港を出発し、道なりに走っていると10分ほどで具志川村(当時)の中心部を通る。通り過ぎるとしばらくしてとなり村の仲里村(これも当時)に入る。そして仲里村の中心地に入る直前で右折して、15分ほど走ると、島のとったんの島尻崎というところに着く。これでとりあえず島を半周したことになる。
ここからは渡名喜島が見える。昨日粟国島から見えたのと反対側を見ていることになる。

もときた道を海沿いに戻ってきたところにイーフビーチという、沖縄でも有数の砂浜があり、リゾートホテルや民宿がたくさん集まっている。
今日の昼飯はそこにある郷土料理の店に入り、アバサー汁というはりせんぼんの身が入った汁(なんじゃそりゃ)の定食を食う。魚にしては身がしこしこしてうまかった。
食後、そのイーフビーチへ。今日は曇っているが、確かに晴れればものすごく景色がよさそうな砂浜である。これがあるために夏は羽田から直行便が飛んでくるのである。



イーフビーチ
曇っていましたが、ひとたび晴れたらものすごい景色になりそうということが
容易に想像できます
 

イーフビーチから、すぐ近くにある西奥武島という島に渡り(橋がある)、どのガイドブックにも書いてある畳石に行く。海にカメの甲羅みたいな岩があるらしいのだが、ちょうど満潮時でほとんど水没していた。



畳石
干潮時ならもっと広々としているんでしょうね
 

再び橋を渡って元に戻り、さらに進むと道沿いにチュラフクギというのがある。道の中央分離帯がフクギの並木のようになっている。



いきなり道の真ん中にあるチュラフクギ
というか、道路を拡張したらこうなったんでしょうが
 

その先上り坂になり、高台のような所に出る。ここが比屋定バンタという島で一番眺めのよいところである。はるか眼下に少しへ位置があり、その向こうが海になっている。

この先の宇江城という集落の中に、久米仙という泡盛の工場がある。申し込めば内部が見学できるようであったが、私のような1人客では入りにくかったので、事務所(兼直営販売所)から泡盛を産地直送で自宅に送った。



久米仙の工場です
 

さらに進み、道からちょっと寄り道して具志川城跡やミーフガーという景勝地、ヤジヤーガマという村営の鍾乳洞などに立ち寄る。

最後に具志川村の中心に近いところにある上江洲家に行く。由緒正しい沖縄の屋敷、という感じの家で、今は人が住んでいないらしく管理人の人からいろいろ説明を受けた。



教科書に出てきそうな沖縄のお屋敷
 

今日の宿はそのすぐ近く、兼城港という港の近くの高台にあった。
とはいっても時間がまだ十分あるので、もう1回イーフビーチへ行った。さっきは満潮であったが、今度は干潮で、少し沖の方まで水が引いていた。で、そのとったんの方まで行ってよく見ていると、だんだん潮が満ちてくるのが目に見えてわかった。やや風が強かったが、そのわりに妙に穏やかな浜であった。


翌朝渡名喜島に向かうべく、ホテルのすぐ下にある兼城港に歩いて行った。久米島と那覇港を結んでいるフェリーは、往復とも渡名喜島に立ち寄る。
その船は定刻通り9:30出航。と思ったらすぐ戻る。どうも乗り遅れた客がいたらしい(のんびりしてるなあ)。

 

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