離島シリーズ
宮古諸島の島々

 

●宮古島(みやこじま)

宮古諸島の中心となる宮古島。平良(ひらら)市、城辺(ぐすくべ)町、下地町、上野村の1市2町1村からなっていたが、平成17年10月に合併して島全体が宮古島市になった。5万人弱の人口がある。
周辺には池間島、来間島、大神島の小さい3つの島があり、このうち大神島を除く2つの島とは橋でつながっている。

宮古空港には那覇だけでなく羽田や伊丹、関空から直行便がやってくるし、石垣島とを結ぶ航空便もあるので便利である。那覇〜宮古〜石垣を結ぶ船便もある。

この島は原付とレンタカーで計2周したことがある。また、その他にも周辺の島に行くために立ち寄ったり、石垣島方面から羽田に直接帰るときに乗り継ぐために降り立ったこともある。特に宮古島発羽田行きの直行便は夜7時台の出発なので使い勝手がよい。



かつての宮古空港。エキゾチックな雰囲気の建物でした。
現在は滑走路の反対側、沖縄家屋のような建物の新ターミナルに移っています。

 

初めって行ったとき(平成2年冬)は、朝イチの飛行機で那覇からやってきて、市内で原付を借りて1周した。
現在は国道390号線、県道83号線などを使えば島を1周できるが、この当時はその島の北東側半分にあたる県道83号線が一部建設工事中で、サトウキビ畑の中の農道みたいな未舗装道路を右に左に走ったものである。
2回目、レンタカーで1周したときはすっかり完成していて、快適なドライブであった。

平良の市街から、国道390号線を走ると島を反時計回りにまわることになる。沿道には下地町、上野村、城辺町(いずれも当時)の順に町の中心部を通る。
途中、下地町のところで
来間島(くるまじま)に渡る橋へ行く道が分岐する。1回目に行ったときにはこの橋はなかった。

平良からのんびり3〜40分くらい走ると国道の終点になり、ここから2kmぐらい両側に海の見えるひょろ長い岬の中央を走って、その突端が島の東端にあたる東平安名崎(ひがしへんなざき)である。先ほどの岬の部分はずっと芝生が敷き詰められている。また突端の灯台があるところは岩がゴツゴツしているが、いずれも景色の良いところである。



海に突きだした芝生の中の道を走っていくと
東平安名崎灯台が見えてきます。

 



ごつごつした感じの岬周辺
 

東平安名崎から1回目の時は途中工事中だった県道83号線を行く。こちらはどこまで行ってもサトウキビ畑の続く道である。ここものんびり走って40分くらいで平良から来た道と合流し、さらに10分ほど走ると、こんどは島の北西端にあたる西平安名崎(ひがしへんなざき)に着く。こちらには風力発電の風車が並んでいて、また正面に池間島が見える。



西平安名崎の正面に見える池間島
 

この池間島(いけまじま)も1回目に行ったときには橋が架かっておらず、岬近くの漁港から小型の連絡船が出ていて、その船に乗って島に渡ってみた。と言っても原付を置いて船に乗ってしまったため、島に着いてからは港周辺をぶらぶら歩いただけで島内の印象はあまりない。それよりも港で船員さんたちと雑談したことを覚えている。
一方、2回目に行ったときには橋が完成していて、車で島に乗り入れた。島を1周してあとはそのときの港へ行っただけだが、島ののんびりした雰囲気はあまり変わっていなかった。



宮古島と橋でつながる前に運行されていた連絡船


宮古島と言えば、毎年行われるトライアスロンの大会が有名である。

またプロ野球ファン的に言えば、この島ではオリックス球団のトレーニングキャンプが行われる。
宮古諸島巡りをしている最中、そのキャンプをのぞいたことがある(当時はまだ「オリックス・ブルーウェーブ」)。プロ野球の公式戦はかなりたくさん見ている私だが、キャンプを生で見たのは今のところこれが唯一の経験である。
私が訪れた時は、たまたま紅白戦が行われていた。あくまでキャンプメニューの一環なので入場料はタダ。このときイチロー選手はまだブルーウェーブに在籍しており、この試合中1回だけ打席に立った彼は、貫禄のクリーンヒットを放っていた。



平良の市営球場。
私が訪れたとき、ブルーウェーブ(当時)が紅白戦をやっていました。

 

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