アメリカ合衆国東部中部編

旅行第1日目 その2

アメリカ上陸

アメリカ中部時間の11:49、成田から11時間10分ちょっとのフライトで、シカゴ・オヘア国際空港に着陸する。

客の流れに乗って、まずは入国審査。機内で必要事項をあらかじめて記入しておいた入出国カード(ビザ免除用の I-94W というやつ)の上半分が切り取られ、入国スタンプの押されたパスポートに挟まれて返ってくる。まったくてきとうな審査官め、パスポートのとんでもないページにスタンプを押しやがって。

その先にバゲージクレームがあり、TCATで預けた荷物が返ってくる。そしてその荷物を持って税関検査。申告するものは何もないので申告書を渡して終わり。さらにそこをすぎると、シカゴからの乗り継ぎ客用に再び荷物を預けるカウンターがある。荷物には、日本での手続き時からすでに最終目的地(私の場合ボストン)までのタグが付いているので、ここでの手続きはまったくなく、ただ預けるだけ。かなりの客がここで再び荷物を預けていた。

そのカウンターを出ると、到着ロビーである。さっそくアメリカの空気を吸うべく、外に出てみる。天気は雨。気温はたったの13℃。でも、思ったより寒くなかった。

 

シカゴでの乗り継ぎ

今私がいるのが、国際線専用第5ターミナル。ここから国内線へ乗り継ぐためには、少し離れた第1~第3のターミナルに移動することになる。その間には「ピープルムーバー」という無人で無料の新交通システムが走っていて、私の場合それに乗って第1ターミナルへ向かう。到着ロビーの2階がその乗り場になっている。

少し待つとその電車がやってくる。第5ターミナル駅を出発して、その次の第3ターミナル駅まで5分くらいかかる。そこからは近くて、終点の第1ターミナル駅まで行って降りる。駅からターミナルビル(ここは間に道路がある)までの通路にあった案内モニターによれば、これから私の乗るボストン行きの飛行機は出発が30分くらい遅れるらしい。



第1ターミナル内
 

ここでは手続きすることがないので、すぐ金属探知器を通って搭乗ロビーの方へ行く。搭乗ロビーの横には日本と同じようにカウンターがあるのだが、アメリカの場合ここでも搭乗手続きができるので、かなりの人がここで手続きをしていた。逆に言えば航空券を持っていなくてもここまで来られるということである。



B17搭乗口
ここのカウンターでもチェックインできる
 

ちなみにこのボストン行きの便名は今までシカゴまで来た便名と同じ884便。ただし便名が同じだけで機体も違う(こちらはボーイング767)し、乗り継いで来る客もあまりいないようで、少なくとも日本人らしき人は5人くらいしかいなかった。

 

ボストンに向かう

13:20頃、その私が乗る飛行機がやってきた模様。客がぞろぞろ降りてくる。そして意外と早く、15分後には搭乗が始まる。定刻は13:45発で、「なんだ、そんなに遅れないじゃん」とその時は思った。

乗ってみると、機内はかなり空席がある。「すいてるなあ」と思ったら実はそうではなくて、複数の接続便が遅れているようなのである。時間差をおいてぞろぞろと客が乗り込んでくる。出発が遅れているのに、急ぐ様子はまったくない。14:37、ようやく客がそろったようで、結局定刻より52分も遅れて出発。気がつけば満席になっていた。

そしてその先で「世界一忙しい空港」オヘア空港の洗礼を受けることになる。というのも、滑走路の手前で出発便が大渋滞しているのである。今まで、例えば朝の羽田空港とかで飛行機の渋滞を経験したことはあるけど、そんなのはかわいいもんで、何と駐機場から滑走路まで1時間以上もかかった。周りの客はそういうことには慣れているはずのビジネス客が多かったけど、さすがに彼らもイライラしているようであった。待っている間に雨もやんだ。

飛行機に乗り込んでから約2時間15分後、15:49にやっとこさ離陸。

離陸20分後、おやつ。今日ものを食うのは何回目だろう。あまり腹も減っておらず半分くらいしか食べられなかった。

途中から雲も切れて下界が見えてくる。機内のプロジェクターによれば、とにかくまっすぐ一直線にボストン方面に飛んでいる。シカゴを出発して1時間半後には、早くも大西洋(初めて見る大西洋)の上に出て、180°回転し、夕暮れのボストン・ローガン国際空港に着いた。結局、飛んでいる時間よりも機内で待っている時間の方が長いのであった。

 

1日目その3へ   目次に戻る