アメリカ合衆国東部中部編

旅行第2日目 その2

ハーバード大学

フリーダム・トレイルをこのあたりで切り上げ、ここから地下鉄に乗ってアメリカ最古の大学であるハーバード大学へ向かう。ハーバード大学へ行くには、またさっきのレッドラインに乗る。朝降りた Charles駅を過ぎると車道と一体となったロングフェロー橋でチャールズ川を渡り(そこから再び地下にもぐる)、そこから先がケンブリッジと呼ばれる地域である。正式にはボストン市ではない。

その名も Harvard駅で降りる。地下2層構造のかなり大きな駅だ。外に出る。大学という落ち着いた雰囲気はまったくない、にぎやかなところである。店も人通りも多い。



ハーバード周辺
 

まずはガイドブックの地図に書かれていた案内所へ行く。日本語で書かれたパンフレットと、地図(これは英語)を買う。

そのパンフレットに従い、ハーバード・ヤードと呼ばれるキャンパスへ。大学そのものの構内はかなり分散していて、キャンパスらしいキャンパスはここぐらいらしい。しかも思ったより狭い。パンフレットに書いてあった見学コースもすぐに見終わってしまう。ハーバード・ヤードの真ん中に、ジョン・ハーバードの銅像があるが、後ろにある建物が工事中で、工事用のフェンスに囲まれていた。それでも、記念写真を撮る人が多かった。いずれにしても、ここに来るまでは芝生の上でのんびりという光景を描いていたが、見事にはずされた。



キャンパス内
 

それからハーバード大学のコープへ。大学の周りにはいろんな店が並んでいるが、それに紛れるようにして建っているコープの入口には「H」とかかれた大きな旗(校旗か?)が掲げられている。大通りに面した店は本屋さんで、その裏の方にハーバードのロゴ入りのいろんなものが売っている店がある。その本屋さん(内部はたしか3階建て)の2階には、ファーストフード店のような店があり、ここで昼食をとった。

 

MIT博物館

ハーバードから地下鉄レッドラインを一駅戻り、Central Squareという駅で降りる。ここからボストンの中心部に向かって7~8分位歩いた通り沿いに、MIT博物館がある。マサチューセッツ工科大学(MIT)のキャンパスとは少し離れたふつうの町中にあるのだか、何というか、外見はいかにも大学の研究機関というような古くてボロいビルである。

入口のドアを入ると、昔の研究所の中に紛れ込んだ雰囲気。「博物館へ行く人は階段かエレベータで3階へ」の案内に従い、3階へ行くと、そこが博物館である。入場料を払い(パンフレットはあるが入場券はない)、進んでいくと、まずあるのが「MITいたずらの殿堂」。MITの学生が実際にやったいたずらの数々の展示。その奥がホログラフィーや、スローモーションの世界に関する展示。さらにその奥には機械工学の世界に関する展示がある。

見ていてとにかくおもしろい。特に機械工学の展示は、実際に動くのだが、「よくぞまあこんなことを思いついた」と思わず笑ってしまうくらい、精巧かつジョークにあふれた作品の数々が並んでいる。日本の工科系大学とはちょっと違う自由な校風がしのばれる内容であった。

 

マサチューセッツ工科大学(MIT)

通りをさらに歩いていくと、いつの間にかMITの構内に紛れ込む。

まずはコープへ。ここにはファーストフード店や、ロゴ入りのグッズが売っている店がかたまっている。なぜか「宇宙戦艦ヤマト」の挿入歌(もちろん日本語)がBGMでかかっていた。

コープの周辺はハーバード大学とは違い、全体がキャンパスという感じである。通りに面して、MITといえばよく写真で出てくるドームののった中世ヨーロッパ調のような重厚な校舎があり、内部を歩いてみる。内部はいかにも古い大学の校舎という雰囲気で、私が通ってた大学の一番古い校舎(この校舎の方が約10年古い)に何となく似ている。

この建物は上から見ると「コ」の字をしていて、そのへこんだ部分には見事な中庭がある。芝生と木立があり、ベンチがある。人も閑散としていて、静かなので、そのベンチに座ってしばらく休んでいた。



MITの中庭にて
三脚、セルフタイマーで撮影

 

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