アメリカ合衆国東部中部編

旅行第4日目 その2

ブルックリン・ブリッジ

そこから今度は近くのイースト・リバーに架かるブルックリン・ブリッジを歩いて渡ろうと思った。今いるウォール・ストリートから歩いて行けなくもないが、私としてはブルックリン側からマンハッタンに向かって渡りたかったので、2番とA番の地下鉄を乗り継いで、ブルックリン地区の High St.駅で降りる。

地図もよく見ずにとりあえず地上に出る。川をひとつ挟んだだけで、ブルックリン地区は比較的静かな町である。たぶんこのへんだろうと適当に歩いていたら、大きな吊り橋発見。近寄ってみたら、マンハッタン・ブリッジという全然違う橋だった。結局ブルックリン・ブリッジの入口にたどり着くまでに、15分ほど回り道した。でも逆にその分ブルックリンの町の中を散歩できた。

ブルックリン・ブリッジは、他のイースト・リバーに架かる橋と同様、水面からかなり高い位置に架かっているため、その助走区間が長く、橋の入口は川から少し離れた町の中にある。最初は、歩道が上下線の車道に挟まれていて、だんだん歩道部分が車道よりせり上がってくる。そして川の上の部分では完全に車道と歩道の2層構造になっている。歩道は木製で、そこからはマンハッタンの摩天楼が一望できて眺めがよい。最初のうちは人もまばらであったが、進むに連れて増えてくる。マンハッタン側からやってきて、途中で折り返す人が多いようである。



ブルックリンブリッジに近づくところ
(実は橋の上で写真撮るのを忘れた ^^; )

 

ヤンキース・クラブハウス

さてそろそろ本日のメインイベントである、ヤンキー・スタジアムに向かう前に、クラブハウスでグッズでも買おうと思う。橋を降りてきたところにある Brooklyn Bridge駅から6番の地下鉄に乗り、33 St.駅で降りて、5番街と37丁目がクロスするあたりにあるクラブハウスに行く。

その途中シティー・バンクの支店があったので、トラベラーズチェックの両替のため立ち寄る。銀行によって扱うチェックの会社(私が持っていたのはマスターカードのやつ)が違うらしいのだが、よく確認しないで窓口の列に並ぶ。30分近く並んで、もしこれで「うちでは扱ってない」と言われたら悲劇であったが、簡単に両替してくれた。

そこにあったクラブハウスでは「これだ」というものは見つからなかったので、再び6番に乗り、今度は Lexington Ave.駅で降り、59丁目にあるもう1軒のクラブハウスへ。こちらの方がなんとなく品揃えが豊富なようで、いろいろとお買い物。

 

ヤンキー・スタジアム

それからR番→2番と乗り継いで1度ホテルに戻る。観戦に必要なものだけを持って再び出発。いよいよヤンキー・スタジアムに向かう。

ホテルのある 96 St.駅からは、2番の地下鉄の都心とは逆方向に乗り、ブロンクス地区に入った149 St.駅で4番に乗り換えると、すぐに地上に出てヤンキー・スタジアムをかすめ、高架駅の 161 St.駅に着く。駅はスタジアムのセンター後方にあたる場所にある。

ここは治安の悪さで悪名高いサウス・ブロンクス地区。そういう予備知識があるだけに思わず気が引き締まる。しかし試合前なので人通りも多く、警官たちもあちこちで警備しているので、変なところに行かない限り大丈夫とは思われる。でも街の汚さなど、その片鱗はうかがえる。



スタジアム周辺
危険な雰囲気。

  試合中の詳細は、観戦記参照。

試合中に雨が降り出したが、私の座った席はたまたま上部デッキの下だったので雨にあたらずに済んだ。いつもなら試合後はスタンド内に残って余韻を楽しむのだが、ここがブロンクスであること(しかももう夜の10時半)を考えると、今日ばかりは他の客がいるうちにとっとと球場を後にする。

外に出ると本降りの雨が降っていた。よくこの状況で最後まで試合をやったもんだと思う。

 

 

深夜の地下鉄その1

帰りも行きと同じルートで帰る。ガイドブックはじめ、いろいろ得た情報をもとにすれば、身の安全のためにも深夜の地下鉄には乗らない方がいいらしい。どの文献を見てもタクシーを勧めている。しかも乗換駅はブロンクス内にあり、要するに一番やってはいけないことを実行しようとしているようである。が、他に乗り換え客もいるだろうし、「まあなんとかなるさ」で実行することにした。

今日はひどいワンサイドゲーム(15-4でヤンキースの負け)の上に試合中雨が降ってきたので、試合途中で帰ってしまった客がかなりいて、駅のホームも全然混んでいなかった。やってきた電車も、ほぼ全員が座れるくらいだった。

一駅乗って、149 St.駅で降りる。私以外に降りる客なし。「こりゃまずい」という気分になり、足早にわき目もふらず2番の電車が出るホームへ。そこには、先客が3人ほどいた。見るからにヤンキー・スタジアムの帰りの客のようであり、ひと安心。もちろんあかの他人同士だが、こういうときには妙に連帯感が生まれ、1ヶ所にかたまって立っていた。

マンハッタン方面からやって来る電車は間隔を開けずにガンガンやって来るが、その反対のマンハッタン方面の電車は全然来ない。深夜は電車の間隔が開くと言うことであったが、時刻表がないのでいつやって来るかもわからない。結局電車が来るまで10分以上待っていたが、その間にホームの客は10人くらいに増えていた。

 

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