アメリカ合衆国東部中部編

旅行第5日目 その1

雨のセントラル・パーク

翌5日目。すっかり時差ボケは治り、7:30に目覚ましが鳴るまで熟睡していた。

8時過ぎ、朝の日課のお散歩。今日の天気は昨夜から引き続いて雨。今夜のシェイ・スタジアムの試合はどうなるかとやや不安である。8:30頃、1ブロックくらい歩いたところにあるカフェに入り、ベーコンにトーストだけという今まででもっとも軽い朝めしを食う。

ホテルに戻り、身支度して、9:30に出発する。当初、今日はセントラル・パークでのんびりとサイクリングでもしようかと考えていた。ところがこの雨。まあとりあえず行くだけ行ってみようと歩き出す。10分くらい歩くとセントラル・パークに着く。

その名もセントラル・パーク・ウェスト通りから東側が、いわゆるセントラル・パークの敷地である。ビルの建ち並ぶマンハッタンにおいて、ここだけは緑の濃い場所である。広大な敷地の中は、遊歩道だけかと思いきや2車線くらいの車道も縦横に走っている。ただし交通量はほとんどなく、道路事情に詳しそうなタクシーとかがたまに通る程度である。



セントラル・パーク
 

さすがに雨のせいか、ときたま散歩する人を見かける程度である。この雨の中ジョギングしている人もいた。公園の中で、地図を見ながら歩き回っていたが、いつの間にか道に迷ってしまう。木々のすき間のどこかからは、必ずマンハッタンのビル群が見えるのだが、どこまで行ってもその景色は変わらないので、いったいそれが公園のどの部分なのだかわからなくなってしまうのである。

1時間20分くらいさまよい歩き、ようやく公園の西南の角にあたるコロンバス・サークルにたどり着いた。

 

ターミナル駅巡り

雨であまり表を出歩きたくなくなったので、ここからマンハッタンに点在するターミナル駅に行ってみた。

まずはコロンバス・サークルから1番とS番の地下鉄を乗り継いで、グランド・セントラル駅に行く。このS番というのが、タイムズ・スクエアーとグランド・セントラルの1駅区間だけを往復している 42 St.シャトルというもので、7番の地下鉄がほぼ並行しているにもかかわらず混みあっていた。シャトル路線を作るほど需要が多いのだろう。

グランド・セントラル駅は、おとといボストンから来たときに途中まで並行していたメトロノース・レールロードのターミナル駅で、ヨーロッパ風のかなり大きな駅だ。行き交う人も多いし、構内の店も多い。ニューヨークの観光名所のひとつなのだそうだ。



グランド・セントラル駅構内
 

続いてまたS番に乗り、ポート・オーソリティー・バスターミナルへ。ニューヨークにやってくる長距離バスがすべてここを発着するので、全体が把握できないくらいでかいターミナルである。明日ここから空港バスに乗る予定なので、その乗り場の下見を兼ねている。

その乗り場は比較的簡単に見つかり、ひと安心したところでお昼。ターミナル内のフードコートに入る。アメリカに来てからの食生活を考えると、1日に1回は大量に野菜をとらないと体がおかしくなりそうだったので、まずはサラダのコーナーへ行く。いろいろな野菜が並んでいて、それを選んでいくオーダーメイド方式で、てきとうに選んでいたらそれだけで量がいっぱいになってしまい、結局特大サラダと丸いパン1個だけの昼食。それでも十分腹いっぱいになった。

昼食後、おととい最初に着いたペン・ステーションへ。先にも書いたとおり、地下街と一緒になったまとまりのない駅である。地上に出てみたら、そこはあのマジソン・スクエア・ガーデンであった。



マジソン・スクエア・ガーデンの入口

 

ニュージャージー

ペン・ステーションからおととい行ったワールド・トレード・センターへ行く。ここの地下駅から、「パス・トレイン」と呼ばれる電車が、ハドソン・リバーの下をくぐってニュージャージー州に向かっている。ここからはホボケンというところと、空港のあるニューアークというところへ向かう2系統の電車が出ていて、そのうちのホボケン行きの電車に乗る。



パス・トレインの電車
 

この電車は全線地下を走り、所要時間10分で終点ホボケンに着く。あまりにもあっけなくて実感がわかないのだが、ホボケンはハドソン・リバーに面したニュージャージー州の町である。

パスの駅は地下にあるのだが、地上に出ると「ニュージャージー・トランジット」という近郊電車と、アムトラックがいっしょになったターミナル駅がある。駅前には、ローカルな雰囲気のバスターミナル。その向こう側にいかにも大都市近郊の町、という感じの町並みがある。



ホボケン駅の周辺
 

雨どころか風も出てきた中、周辺を散歩してみる。しばらく行くと、ハドソン・リバーに面した公園に出る。川の対面にはマンハッタンの摩天楼がかすんで見える。町も比較的落ちるいてるし、天気さえよければもっとよかったのにと思いつつ、駅に戻る。

ホボケンからはさっきのワールド・トレード・センター行きの他に、33 St.駅行きの電車も出ている。帰りはこの電車でマンハッタンに戻った。

 

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