アメリカ合衆国東部中部編

旅行第6日目 その2

シカゴへのフライト

12:45頃、乗る予定の飛行機がシカゴから遅れてやって来る。遅れの原因はあのシカゴの空港での大渋滞だと容易に察しがつく。

約30分後、折り返しシカゴ行きの搭乗開始。飛行機はエアバスA319という、定員100人ちょっとの比較的小さいジェット機である。1便前が欠航しているので、当然満席であった。

13:34出発。15分後離陸。今日は天気がいいので眺めもいい。とは言っても、ニューヨークの近郊を離れてしまうと、あとは何もない大味な景色で、機内のプロジェクターで今どこを飛んでいるかわかる程度である。

14:20、時刻表に書いてあったとおり機内食。日本のそれとはちがうまさに「食事」と言えるものであった。

フライト時間がわずか2時間ちょっとなので、機内食が済んでしばらくすると早くも高度が下がってくる。今日はシカゴ地方もいい天気で、シカゴ郊外の町並みがよく見えた。

 

シカゴの地下鉄

時計の針が1時間遅れ、中部時間の14:42にシカゴ・オヘア国際空港に5日ぶりの着陸。

着いたのが第2ターミナル。しかし、ユナイテッド航空のターミナルはあくまで第1ターミナルで、バゲージクレームも第1ターミナルで行われるので、飛行機を降りてからかなり歩く。

荷物を受け取ると、さっそくシカゴ市内へ向かう。市内への一番安い交通機関といえば市営地下鉄で、その空港駅は半円状になっている1,2,3ターミナルの円の中心部にあたる部分にある。

シカゴには足かけ3日間滞在するので、3日用の乗り放題券を買うことにする。改札口の前には、切符の自販機がある。地下鉄に限らずシカゴ市営交通の切符は共通で、プリペイドタイプの「トランジット・カード」と、乗り放題タイプの「ビジター・パス」の2種類。1回券に相当するものはない。自販機はそれぞれの種類別にあり、紛らわしいことにトランジット・カード販売機は硬貨専用、ビジター・パス販売機はお札専用であった。よく見ていなかったため両替機で硬貨に両替してしまい、そのあとやってきた係員に「これではビジター・パスは買えないよ」と言われる。「あそこの角を曲がったところにある両替所なら硬貨でも買えるよ」とその係員に言われ、結局その両替所でビジター・パスを手に入れる。どちらの種類のカードも厚紙製で、磁気のラインが入っている。

改札は見た目ニューヨークと同じような形の自動改札。ただしこちらではカードを投入して、しばらくするとそぐとなりの溝からカードが出てくるタイプで、いったん歩きが止まってしまう。



オヘア駅構内
 

ホームへ行く。空港駅はブルーラインの終点なので折り返し電車が発車を待っている。後でわかるのだが、路線のカーブがきついので車両が短い。ほとんどの車両が簡易的なクロスシート車である。電車はすべてワンマン。車内放送はテープである。本当にてきとうだったニューヨーク地下鉄のアナウンスに比べると、言うことは決まっているし、わかりやすい英語であった。

ちなみに、ニューヨークとは違い時刻表というものはある。ただし何度も乗ってみてわかるのだが、精度的にはバスと同じ。つまり、ちゃんと時刻表どおりなのは始発駅だけで、あとはだいたいあってるかなあ、という程度あった。

 

シカゴ市内へ

そのブルーラインの電車に乗ってシカゴの市内へ向かう。

出発すると地上に出て、空港から市内へ向かう高速道路の上下線に挟まれたところをしばらく走る。周辺はシカゴ郊外の住宅地が続いている。20分ほど走ると地下にもぐる。しかし2駅ほどで再び地上に出て、高架区間になる。このあたりは駅のホームも枕木もすべて木製で、建ち並んでいる家々をかすめるように走る。景色を眺めているのが非常に楽しい。

市の中心部に入ると地下鉄になる。空港から40分、Clark/Lake という駅で降りる。シカゴ市内の駅名はほとんどが通りの名前で、この駅は Clark通りと Lake通りの交差点、という意味である。この駅から、地図を見ながらシカゴ川のほとりを10分くらい歩いて、今日のホテルに着く。

かなり余裕を見てニューヨークを出発したはずが、いろいろあって結局ホテルに着いたのは夕方4時半であった。



駅からホテルへ向かう道

 

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