アメリカ合衆国東部中部編

旅行第7日目 その2

夕方のリバー・ノース地区

帰りは素直にレッドラインに乗ってループ地区の Lake駅で降りる。昨夜人通りがなく緊張しながら歩いた道は夕方でまだ人通りも多い。ホテルに戻る途中、雑貨屋に寄る。Tシャツや地図類の他、布製のバックを買う。そろそろ収拾がつかなくなってきたおみやげの整理用に買ったのであるが、シカゴのロゴが入っているので、バックそのものもおみやげになった。

一度ホテルに戻り身軽になったあと、再び出発。午前中はループ地区を歩いたので、今度はショッピング街リバー・ノース地区を散歩してみる。

ホテルのすぐ近くを通っているミシガン通りをまっすぐ北の方角へ歩く。すぐにシカゴ川を渡る。この川には何本もの橋が架かっているが、そのどれもが可動橋である。渡り終えると左にリグレー・ビル、右にトリビューン・タワー。ここを起点に、東京で言えば銀座通りのような感じになる。マグニフィセント・マイル(直訳すると「魅惑の1マイル」)と言われている通りである。さすがに人通りも車通りも多くにぎやかである。



リバー・ノース地区
 

ゆっくり15分ほど歩いていくと、通りが軽くクランクしている。築130年以上のウォーター・タワーがあって、通りがそこを避けているのである。さらにその先にシカゴで3番目に高いビルのジョン・ハンコック・センターがそびえていた。

 

チャイニーズ・デリ

この時点で夜の7時前。やや薄暗くはなったがまだ明るい。ジョン・ハンコック・センターからシカゴの夜景を見ようと思っていたが時間的に早いので、夕食を食うことにする。このあたり、飲食店は多いのだが、どれも本格的なレストランという感じでちょっと1人では入りにくい。そこで、何を思ったか午前中行ったJ・R・トンプソン・センターの地下にフードコートがあるのを思い出し、わざわざ地下鉄に乗ってループ地区のそのビルまで行った。

ところが、着いてみると昼間あれだけにぎわっていたこのビルの周辺はひっそりとしていた。というのも、ビルそのものが午後6時で閉鎖してしまっているのである。中で働いてる人たちはそれまでに帰るのかなあ、とにかくビルそのものが閉鎖というのもすさまじい。

結局ここまで来た意味がなくなって、とぼとぼと元来た道を歩いていたら、道沿いにチャイニーズ・デリがあるのを発見、中に入る。チャイニーズと言ったって、完全にアメリカナイズされていて、「中華」とはちょっとイメージが違うのだが、意外と私の口に合わないアメリカン・フーズにやや飽きてきていたので、おいしく食べた。タイ米ではあったが、ライスを口にするのもアメリカ上陸後初めてであった。

 

ジョン・ハンコック・センター

再び地下鉄に乗り、ジョン・ハンコック・センターの前まで戻る。もうとっぷりと日が暮れて、ばっちり夜景が見えそうである。

展望階への入口が別だったシアーズ・タワーとは違い、このビルは正面から入ると、チケット売場が地下1階にあることがすぐにわかる。そしてチケット売場の横奥にあるエレベーターから94階にある展望階まで直行する。

展望階は時間的にだいぶすいていた。そしてそこからシカゴの夜景が一望できる。ニューヨークといいここといい、すごい景色である。昨夜行ったコミスキー・パークでは今夜もナイトゲームが行われているので、その位置も確認できる。またここにはシカゴの歴史や文化に関する展示もあり、それを眺めたりもした。考えてみれば、早くも明日が帰国なので、これが最後の観光らしい観光ということもあり、けっこう長い時間そこにいた。



シカゴの夜景
 

ここからホテルまではまたミシガン通りをぶらぶら歩きながら帰った。夜9時近かったが、このあたりはこんな時間でも人通りが多く、人通りが途絶えて不気味だった昨夜のループ地区とはだいぶ雰囲気が違った。

 

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