アメリカ合衆国東部中部編

旅行第8日目 その1

最後の朝めし

8日目。いよいよ帰国の日である。

7:30ごろ、日課となった朝のお散歩に出かける。めざす場所はひとつ。昨夜行こうとして、早くも閉鎖されていたJ・R・トンプソン・センター地下のフードコートに、朝食を食べに行くことである。ある程度雰囲気はつかめていたので、ヘタな店に入ってまごつくよりはいいと思った。

でもせっかくの散歩なので、あっちこっち寄り道しながら、20分くらい歩いてその場所に着く。ビルが閉鎖する時間も早いが、オープンする時間も早くて、すでにビル周辺は主に勤め人でにぎわっていた。地下のフードコートも、多くの店が開いていた。



朝のループ地区
 

今日の昼食はもう機内食。つまりこれがアメリカでの最後の食事ということになるで、やはり最後は典型的アメリカン・ブレックファースト系の店で、卵料理にポテト料理にベーコンにトースト、そして特大コーヒー。こういうところの店では、メニューの組み合わせはオーダーメイドなので、そんなに注文する私自身にも多少問題があるのだが、とにかくこれだけ出されると味わうとかなんとかじゃなくて、食べるだけで疲れてくるのであった。



この日の朝めし

 

オヘア空港に向かう

そういうことでホテルに戻り、8:30にチェックアウト。

大きな荷物を引きずりながら、空港まで行くブルーラインの Clark/Lake駅まで歩く。考えてみれば、さっき朝めしを食ったJ・R・トンプソン・センターのすぐとなりの駅である。



地下鉄の改札口
 

入口の自動改札をでかい荷物とともに入ろうとしたら、窓口の駅員が気を使って身障者用の幅の広い入口を開けてくれた。そしてエスカレーターが見あたらないのでしょうがなく階段を降りてホーム階に行ったら、エレベーターがあるのに気づいた。

まだ朝のラッシュ時間帯で、やって来る電車はどれも満員である。このブルーラインは、郊外→都心→郊外と走っているので、どちら方面からも混んだ状態でやってきて、この駅でどっと客が降りる。そしてすいてしまった状態の電車に乗り込む。

いちおう地下鉄ではあるが、3つめの駅を出ると地上に出て高架になる。そこから空港までの間、最後のシカゴ郊外の街並みをずーっと眺めていた。

 

オヘア国際空港

45分ほどで終点 O'Hare駅着。案内の表示に従ってユナイテッド航空専用第1ターミナルに歩く。 第1ターミナルは7日前に乗り継ぎでボストンに向かい、またおととい着いたところである。ターミナル1階のチェックインカウンターで搭乗手続きをする。外国を1人で旅しているといつもそうだが、今回も帰国の便のチェックインカウンター周辺で久々にたくさんの日本人を見る。



オヘア空港第1ターミナル チェックインカウンター
 

アメリカの場合、他のどの国にもあるような出国審査というものがない。搭乗手続きをして飛行機に乗るまでのプロセスは、国内線の場合と変わらない。強いて言えば、入国審査したときに下半分だけ返ってきた出入国カード(「出国記録」と書かれている)が、搭乗券の裏側にホチキス止めされるくらいである。ユナイテッド航空の場合で言えば、国際線の到着はさすがに入国審査があるため国際線専用の第5ターミナルに着くが、出発は国内線国際線の区別なく第1ターミナルである。ちなみに他の多くの航空会社は、出発も第5ターミナルのようであった。

金属探知器の検査場を通り抜けると、広いコンコースに出る。私の乗る便の搭乗口(C16)は、さらにこの先駐機場の中に離れ小島のようにあるもうひとつのコンコース内にあり、長い地下通路で結ばれている。離れ小島といってもここもかなり広い。たくさんある搭乗口は国内線と国際線が混在している。ここにある売店で最後のおみやげを買ったりする。

そしてC16搭乗口に行くと、さすがに日本人が多い。この便は来たときと逆の成田発ソウル行きなので、韓国人も多いようであるが、見分けがつかない。ちなみにここにあるカウンターでも搭乗手続きができるようで、このあたりも国内線といっしょである。

 

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