●阪神甲子園球場

  

試合


阪神電鉄甲子園駅から徒歩3分くらい


歴史と伝統をいかにも感じさせるばかでかい球場である。

大正13年開場というとても古い球場だが、平成18年から3年かけて大規模な改修工事が行われ、すっかりきれいになった。
この球場の名物のひとつとして、「外壁に絡まるツタ」というのがあるが、改修工事に際して一旦撤去された。工事後、再び植えられたが、現在はまだあまり伸びていない。5年、10年先になればまたもとの外観になるのではと思われる。

改修工事に合わせて、内野スタンドの銀傘が大きくなり、アルプス席を除いてほとんど屋根がかかるようになった。新しい銀傘にはロイヤルシートというのが新設された。このシートは主に企業の接待用に使われているようで、むしろ週末になると空席が目立つとのことである。
また、今までスタンドの中にあった照明灯が最上段に移設され、死角が少なくなった。ただし内野スタンドの後ろの方には銀傘の柱が多少残っている。

スタンドは内外野とも広い。特に外野スタンドがとても広いので、球場内そのものがとても広く感じる。おそらく場外ホームランは出たことがないと思われる。
この球場はライト後方方向が海(大阪湾)で、通常、常に海からの風、いわゆる「浜風」がライトからレフト方向に吹いている。このため、基本的には右バッターの方が有利といわれている。

構造的には内野スタンド、アルプススタンド、外野スタンドと分かれていて、特にアルプススタンドと外野スタンドの間は行き来ができない。
内野スタンドも1塁側、3塁側、バックネット裏とはっきり区切られていて、ここも行き来ができない。スタンド下通路からスタンドに入るときのチケットチェックも結構厳しく行われている。ただし、それぞれのエリア内の移動は自由である。

ここの最大の欠点は、最寄り駅の甲子園駅の規模が小さいということではないだろうか。ほとんどの観客が阪神電車に乗ってやってくると思われるのだが、試合後、駅に近寄るのがひと苦労。通路とホームが狭いので、そこに4万人以上の人間が押しかければ身動きが取れなくなってしまう。
ただ、かなりの人たちが大阪方面に向かうようで、神戸方面のホームは比較的行きやすい。一回神戸方面行きの電車に乗って西宮まで行き、大阪方面の電車に乗り換えたこともあった。

この球場の外野スタンドの下には、新装なった甲子園歴史館という資料館がある。甲子園に関するさまざまな展示がしてあるだけでなく、試合のない日はバックスクリーン上(スコアボードの真下)に出て、球場内を眺めることができる。

さらには、スタジアムツアーも行われている。これに参加すると、特に試合のない日は、人工芝部分だけではあるが、球児ならだれでもあこがれる「甲子園のグラウンド」に立つこともできる。

 

球場内外の様子はこちら

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