1996年夏 カナディアンロッキー VS グランドキャニオン
きっかけ
この年の1月に結婚しました。新婚旅行は、カリブ海&フロリダ・オーランド11日の旅!であった予定が、私の直前転勤によってグァム5日間の旅に縮小(それでも行けただけよかった)になったため、夏は気合を入れてどっかいこうと思っていました。しかし、私の仕事が大変忙しく、お盆以外に休みがとれそうにないこと、事前準備もままならないこと、から、パックツアーに。
カナディアンロッキー
VS グランドキャニオン
どこに行こうかという問題ですが、私はグランドキャニオンに行ったことがあるが妻はまだで、カナディアンロッキーは、その逆で妻は行ったことがあるのですが、私は未経験。どちらも素晴らしいという話をしているうちに、では両方まわるツアーにしよう!ということになりました。
しかも、私たちの要望をかなえてくれるツアーがありました。ジェットツアーです。両方をめぐるツアーは数多く各社用意されていましたが、グランドキャニオンを飛行機でなく、車で訪れて現地で1泊するというのはここだけでした。素敵な旅程を組んでいたジェットツアー社が今はもうないというのは、とても悲しく思います。
日程
初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 |
成田からカルガリーへ バンフに移動 ツアーでレイクルイーズ、コロンビア大氷原観光 自由行動につき、レンタカーでヨーホー観光 カルガリーからラスベガスへ移動 ツアーバスで、グランドキャニオンへ グランドキャニオンからラスベガスへ ラスベガスからサンフランシスコ経由で日本へ 機内泊で帰国 |
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カナディアンロッキー
バンフでの滞在は実質2日間。初日はレイクルイーズ・コロンビア大氷原のバスツアー、2日目は自由行動です。2日目は、レンタカーを借りて他の見所をまわろうと思い、レンタカーを予約。ホテルがダウンタウンなので、エービスを予約しようと思い電話しましたが、すでに予約で一杯。仕方なく、ハーツにしました。電話したのが10日前位だったので、今から思うとハーツでの車が残っていたのはラッキーだったかも。
移動の飛行機は全部ユナイテッド。サンフランシスコの乗り継ぎにも係員が待っていてゲートまで案内してくれました。ツアーは至れり尽くせりなんですね。カルガリーにも当然係員の方が待っていて、バスに乗ってバンフのホテルまで送ってくれました。宿は、Charlton's
Evergreen Courtです。シンプルで良かったのですが、今年2000年の夏に行ったときは別の名前に変わってました。ただ、空港使用料をツアー会社に別途現金で支払ったので、支出計画が狂ったのを記憶しています。
初日
初日のバスツアーは見るところ見るところ景色が素晴らしく、もう最高でした。天気は絶好調!で、空は青いし、空気はきれい。湖の色も変化に富んでいて、この世にこんなところがあったのか!という感じ。あと、森林に囲まれているからか、私たちは「森の香り」と呼んでいるのですが、都内では嗅ぐことのできない独特のすがすがしい香りを経験したのもこの時でした。
バスツアーは、まずレイクルイーズを最初に、アイスフィールドパークウェイを北上し、ペイトレイク、ボウレイク等のポイントに立ち寄り、コロンビア大氷原のスノーコーチツアーに参加するというもの。途中途中、カナディアンココツアーのさわやか〜なお姉さんが詳しい解説をしてくれました。翌年からはほぼフリーでロッキーを訪れることになるのですが、この年のお姉さんの解説はおおいに役に立ったと感じています。「最初はツアーで基礎固め」という意味でツアーも捨て難い!
また、朝一で行ったレイクルイーズは、初めて訪れたということとレイクルイーズに行った時の現地の天気が一番良かったということもあって、この年の印象が一番強いです。
コロンビア大氷原のツアーでは、人数の関係からか、英語を話す人達と一緒のバスになり、行きは英語で解説、帰りはお姉さんが日本語で解説というものでした。その帰りのツアーバスの中で、大氷原の氷河の水が飲めることを知ったというわけです。行きは寝てたのかなあ。
コロンビア大氷原からの帰りのアイスフィールドパークウェイの道端に熊が出没。運ちゃんも車をとめて観察です。停まっている他の乗用車の中から何人か車を降りて写真を取っている人がいて、お姉さんが「決して車を降りてはいけません。(彼らは)危険です。」と全く緊迫感がない実況をしていたのが持っていったビデオの中に収録され、妙におかしかったです。
2日目
2日目は、いよいよ自分で車を運転しての観光です。朝、ホテルの人にタクシーを呼んでもらいバンフスプリングスホテルのハーツまで行ってチェックアウト。海外でのドライブは久しぶりで、かつ初日のバスの中では起きていようと思ったにもかかわらず何回も落ちてしまっていたことに加え、肝心の夜はほとんど眠れないという中で、運転にはやや不安がありました。でも、バンフのジャンクション(レイクミネワンカ口の方)からトランスカナダハイウェイ(西行)に乗ったら、そんな思いはふっとんでしまいました。この時、視界がぱっと開け、目に入ってくる美しい山、ボウ川、青空、それらを忘れることができません。
この日はまずヨーホーに入って、タカカウの滝です。朝早かったため、車は前後にいなかったのですが、道が結構せまい上に、スイッチバックが結構多く、神経を使いました。この道は大型バスは入れないだろうと思っていたら、帰りに何台が大型観光バスとすれ違い、ギョッとしました。続いて、エメラルドレイク、ナチュラルブリッジです。エメラルドレイクは観光バスも何台かきていてにぎわっていました。ただしばらくいると、観光バスの切れ目という時間も少しはあって、一瞬の静寂の時を迎えることもあります。レイクルイーズの湖の色とはちがったモスグリーンで神秘的な感じです。ここで食べた、スープ、サーモンスモークチーズのベーグルサンドはおいしかったのですが、翌年行ったときはメニューが変わっていました。橋の上をロッジの自動車が走っていたことも驚きました。
その後はナチュラルブリッジを見学し、レイクルイーズに戻ってモレーンレイクに向かいました。モレーンレイクは、この年はあまり印象がなく、駐車場が目茶苦茶混んでいたことが記憶に残っています。バンフへの帰りはトランスカナダハイウェイに並行して走る1A(ボウバレーパークウェイ)を通りました。運転は妻に交代。後ろから車が来ると、横に停まってやり過ごすノンビリ運転。確かに、トランスカナダハイウェイとは景色が違っていて楽しめます。最後の最後、ハイウェイとのジャンクション付近でエルクに遭遇できました。
バンフに戻ってから、サルファーマウンテンのゴンドラ、アッパーホットスプリングスの温泉コース。ゴンドラの頂上付近は風が強く吹いていて寒かったので、あっという間に降りてきてしまいました。その分、温泉では冷えた身体をあたためることができ、大いに満足。車をハーツに返却し、町を巡回するシャトルバスに乗って、バンパースでアルバータ牛の夕食をとりました。
3日目
3日目は、バンフからラスベガスに移動する日。夜明け前に迎えの車が来ます。もうその時は、残りのラスベガス等の日程をキャンセルしてでももっとカナダの自然を味わいたいという気持ちでいっぱいでした。大いに後ろ髪を引かれる思いで、車窓からの景色を目に焼き付けようと思います。ちょうど大平原の奥から上る日の出に、再訪を心に固く誓ったのでありました。
カナディアンロッキー編は以上です。ラスベガス&グランドキャニオンもそれはそれで結構楽しかったです。ラスベガスも「また行きたいね」という話はよくします。結局いつもカナダになってしまいますが。
この景色をまたいつの日か・・・