ロッキーで乗馬

 カナディアンロッキーの楽しみ方の一つ、乗馬です。
 最初は少し不安かも。でも、大丈夫。初心者でも気軽に乗れます。馬の背中から大自然の景色を満喫できます。ここでは私たちが行ったことのあるコースを簡単にご紹介します。馬に乗ってると写真が撮れないのがくやしいところ。ですから、このページも馬上からの景色は残念ながら載せることができません。これは自分で体験してみないと。気持ちいいですよ〜。

 まず最初に
 ロッキーでの乗馬は、(私たちが体験したものは)初心者でも大丈夫なやつなので、逆に言うと、そんなに大変な操作というものはありません。ツアーリーダーの人が乗る馬を先頭に、一列になってお客さんの乗る馬が後をついていきます。そう、そうなるように馬はよく訓練されているのです。とはいっても、日本でありがちな牧場の柵の中を曳き手が引いていく馬に乗るのとは違って、十分満足できます。馬にも個性があります。着いていくのが早い馬、遅い馬、道草を食うやつ、などなど。自分の乗った馬をシンプルな操作で御していく感覚というのも少し味わうことができるのです。
 馬に乗る前にだいたい事務所みたいなところで、「自分の責任で馬に乗ります。事故・怪我の場合、乗馬業者に賠償請求しません」みたいな書類にサインします。これはこの種のサービスにはお馴染みですね。ラフティングの場合もそうじゃないでしょうか。自分が参加するコースの集合時間に集合場所に集まると、そこからスタッフの人が一人一人に馬を選んでくれます。「自分の馬」がどんな馬になるのか、待ってる間ワクワクドキドキですよ。いざ自分の番になって馬が選ばれ、乗ることになります。もちろんスタッフが手を貸してくれますし、馬上の人になったら自分の身体に合わせて、馬具の調整もしてくれます。ここで、だいたいの場合、簡単な馬への指示の出し方を教えてくれることになります。「止まれ」は手綱を引く、「歩け」は両足で馬のわき腹を一回蹴る、「急げ」は両足で馬のわき腹を二回続けて蹴る、という具合に。なお、この指示の出し方は参加する厩舎によって違うのかもしれませんので、参加される場合、その厩舎に指示に従ってくださいね。
 ツアーの開始は、おもむろに始まります。ツアーリーダーの乗った馬が歩き始めると、何もしなくても馬は一頭一頭その後をついていきます。たまにぼーっとしてるのもいますが、そういう時は「歩け」の指示を出せばいいわけです。
 あっ、服装ですが、馬に乗るということで、汚れてもいい長ズボンにしてくださいね。短い時間のコースは途中トイレ休憩はないですので、この点もご注意。

 バンフ編
 私たちはバンフでは2回乗馬をしました。いずれもHoliday on Horseback(1-800-661-8352)というもので、バンフのダウンタウンからボウ川を渡ったエリアをまわります。予約は簡単。ダウンタウンにある馬装具販売店トレイルライダーストア(Trail Rider Store)で予約を受け付けています。英語の電話があまり・・という人は前日にお店行って予約をしましょう。そこで、代金の支払いをすることもできます。
 コースはいろいろ。泊まりのものや、一日コース(Local Ride)の中でも食事付のもの、1時間コースや2時間、3時間、まる一日がかり、さまざまです。また、コースによって出発点が異なります。Martin Stablesからなのか、Banff Springs Coralからなのか、よく確認してください(下記の略地図参照)。送迎はないので、自分で向かうことになります。どちらにしてもそんなに遠くないので、歩いていくことも可能です。私たちは2回とも1時間コースでした。Bow River Ride(Martin Stables)とSpray River Ride(Banff Springs Coral)です。

 Bow River RideはMartin Stablesから西方向、マーシュループのトレイルや湿原を中心に巡ります。このときは参加者が大勢いてみんなでわいわいがやがや時には叫び声を上げるような人もいました。このときの模様は2000年の旅行記3日目に詳しく書いていますので、よろしかったらそちらを参照してください。
 Spray River Ride(Banff Springs Coral)の方はバンフスプリングスホテルのそばにある厩舎からの出発です(2001年)。こちらは同じ一時間でもボウフォールより下流の方向に向かいます。以前バンフスプリングスゴルフ場へ向かう道の途中で、乗馬をしている人達がその道路を横切っていくのを通り終わるまで車の中から待っていたことがありました。みんな楽しそうだったので、いつかこのコースに参加したいなと思ったのでありました。その前年のBow River Rideではそこは通らなかったので、こっちからのは行くんだろうと狙いをつけての参加です。期待通りにそこを通ったわけですが、ここの名物?はスプレーリバーの川渡りです。文字通りスプレーリバーの浅瀬をじゃぶじゃぶとわたるのです。しかも2回も!こんな経験はめったにできないなあと思いました。気分最高ですよ。ただ、うちの妻の乗った馬が少し水嫌いだったらしく、わたるのに手こずりました。もう少し長くのっていたいなあと思ったのは前回と同じです。長いコースとしては、3時間のサルファーマウンテンのトレイルも登り、ここのスプレーリバーをわたるというのもありますね。同じバンフで1時間のコース、どちらが良いかと聞かれたら、どちらもいいというお断りをした上で、しいて言うならこちらの方をおすすめします。Martin Stablesの方がコースも多く、馬もたくさんいるということでそちらに行ってしまいがちですが、2コースしかないBanff Springs Coralも引けをとりません。「川をじゃぶじゃぶ渡る」っていうのは最大のセールスポイント!
 馬上からはカメラの操作が難しく撮影がしにくいし、何かあったとき危険なので、基本的には持たない(これなら持っていけたと旅行記に書いたりしていますが)方がいいです。その代わりというのではないですが、上の写真のようにカメラマンが出発時にバンフスプリングスホテルの建物をバッグにしたアングルで写真を撮ってくれます。ツアーが終わったあと一枚8ドルくらい(だったと思う)で販売しています。あくまでも先方の商売!なんですが、写真が少ないんで思わず買っちゃいますね。

 予告 近日中に、ジャスパー編、マリーンレイク編をアップする予定です。


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