本ファイルは、Nifty-Serveのロールプレイングゲーム・フォーラムに連載された「フローティング・バガボンド紹介」をまとめたものです。ロールプレイングゲーム・フォーラムにおける私(馬場)のデビュー作です。1992年に書かれた古いファイルなので、読み物として編集されておらず、会議室に書き込まれたメッセージが(他人のコメントも含め)そのまま載っています。再編集しようかとも思ったのですが、まあこれはこれで味があるかという気もするので、そのままにしてあります。ご容赦下さい。
しかし、これを書いた頃の私はまだ青かったなあ・・・。
023/153 PDF00200 馬場秀和 FV:And Now, It's...
( 9) 92/04/13 00:55 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
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Example Character Sheet キャラクターシート例
Name : Hidekazu Baba 名前:馬場秀和
Race : Homo Sapiens 種族:人間
Template Type : Nasty Gamer テンプレート:お下劣なゲーマー
Strength 2 強さ 2
Nimbleness 2 器用さ 2
Aim 1 射撃 1
Smarts 3 鋭さ 3
Common Sense 1 常識 1
Cool 3 冷静さ 3
Luck 3 悪運 3
Luck Points 3 悪運点 3
Oops! Points 12 うげげ点 12
Skill 技能
Hurt People Really Badly 徹底的に痛めつけてやる技能
Target Vomiting 反吐を吐きかけてやる技能
Break Things ぶっ壊してやる技能
Psychoanalysis 他人を狂わせてしまう技能
Trivia しょーもないことばかり知ってる技能
Fast Talk 口車の技能
Look Like Stereotype よくいるんだよな、こーゆー奴、技能
Raise Children to be Responsible 子供をゲームデザイナーなんかにしないで
Adults instead of Game Designers ちゃんとした大人に育てる技能
Shtick 特殊能力
The Murphy Effect マーフィーの法則から逃れられない
Archenemies いつでもどこでも宿敵が現われて挑戦
してくる
----------------------------------------------------------------------------
お待たせしました。「いっぺん道」を志すみなさんに、本格的「いっぺんRPG」
として名高いTales from the Floating Vagavondをご紹介してゆきます。
ヘッドサインはFVです。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
真面目に訳すと「放浪者亭綺譚」となるのでしょうが、ここはやはり「空飛ぶ天才
バカボン・なのだ」と超訳しておくのが正しいかと。
最初に、アバロンヒル社からのお願いです。バガボンで遊ぼうという人は次の基本
ルールだけはちゃんと守って下さい。
1.飲酒は二十歳過ぎてから
2.飲酒運転は止めましょう
3.酒場でフローティング・バガボンごっこをやってはいけません
(続く)
024/153 PDF00200 馬場秀和 FV:背景世界(1)
( 9) 92/04/13 00:57 コメント数:1
Tales from the Floating Vagavondは、アバロンヒルが出したコメディRPGです。
ルール概説の前に、バガボンの背景世界について簡単に説明しておきましょう。
今回は「神話と伝承」についてです。
神話と伝承
バガボンにおける神々の設定、その神話伝承の精密さ華麗さは、ルーンクェストの
それに匹敵すると言ってよいかも知れません。
その神話伝承の全てを概説することはとても無理なので、ここではバガボン宇宙に
おける最も強力な4人の神々と、宇宙創造について紹介することにします。
4人の古き神々
・ライター :宇宙を楽しいものにしようと努力しています
・出版エージェント:ライターが創造する宇宙から利潤を引き出そうとしています
・編集者 :ライターが創造した宇宙に手を入れて無茶苦茶にします
・批評家 :他の3人の神が協力して創造した宇宙をこきけなし、破壊し
ようとする邪神です
そして、これらの神々を統べるthe Big Guy がいます。(ここのフォーラムに出没
するGuy とは別人と思われます)
宇宙創造
the Big Guy は、「大自然の掟」と「物理法則」に宇宙を創造するように命じまし
た。これに従って、大自然の掟と物理法則は、協力して沢山の次元を創造しました。
そして、それらの次元に一つ一つ宇宙を作っていったのです。
それら無数の次元の中でも特別な位置にある次元が一つありました。この次元は他
の無数の次元に隣接する位置に存在したことから、大自然の掟と物理法則があちこち
の次元を行き来するためにこの次元を使用しました。
この次元は「回廊次元」と呼ばれます。
さて、宇宙創造の際には色々とゴミが出るものです。例えばウォーゲームのカウン
ター(コマ)を切り抜いた後の厚紙枠とか、コピーミスしたキャラクターシートとか。
大自然の掟と物理法則は、そういうゴミをとりあえず回廊次元に捨ててしまいまし
た。
これらのゴミは回廊次元の中でぐつぐつと発酵し、ついに「知的生命体」を産み出
したのです。
他の次元で宇宙創造を終えた大自然の掟と物理法則は後からこれを発見しましたが、
特に気にしないことに決めて、そのまま家に帰って一杯飲んで寝てしまいました。
(続く)
025/153 PDF00200 馬場秀和 FV:背景世界(2)
( 9) 92/04/13 00:57
Tales from the Floating Vagavondは、アバロンヒルが出したコメディRPGです。
ルール概説の前に、バガボンの背景世界について簡単に説明しておきましょう。
今回は「時間と空間」についてです。
時間と空間
バガボンにおける果てしない時間と空間の広がり、それはメガトラベラーのそれに
匹敵すると言ってよいかも知れません。
バガボンにおいては、冒険の舞台となる宇宙は一つではありません。無数の次元に
無数の宇宙があるのです。時間の流れも必ずしも障害とはなりません。タイムトラベ
ルにより任意の時代に行くことが可能なのです。
ただし、次元間移動やタイムトラベルには様々な危険が付きまといます。例えば、
駐車場不足、渋滞、スピード違反の取締り、などです。このため、何の制限もなしに
自由に次元や時間を移動できるというわけではありません。
これら無数の次元に隣接する特別な次元、それが「回廊次元」です。さらにその回
廊次元の中心に小惑星帯があり、ここは次元間貿易ルート、宇宙船波止場、中古車セ
ンターなどが沢山作られています。
あるとき、ここに一軒の酒場が開店しました。店の名は「フローティング・バガボ
ンド」といいます。
フローティング・バガボンドは理想的な立地条件を持っていました。ありとあらゆ
る次元から様々な生命体が集まり、この店で飲んでいくのです。このため、店はいつ
も繁盛していました。
が、やがてフローティング・バガボンドに強力なライバルが出現しました。その名
はCrane's Nestです。
(続く)
026/153 PDF00200 馬場秀和 FV:背景世界(3)
( 9) 92/04/13 00:59
Tales from the Floating Vagavondは、アバロンヒルが出したコメディRPGです。
ルール概説の前に、バガボンの背景世界について簡単に説明しておきましょう。
最終回は「マルチジャンル」についてです。
マルチジャンル
バガボンにおけるマルチジャンルのシステム化。それはTORGのそれに匹敵する
と言ってよいかも知れません。
マルチジャンル、すなわちファンタジー、SF、ホラー、活劇、ロマンス、ミステ
リー、学園、ミュージカル、スチームパンク、サイバーパンクといった様々なジャン
ルの世界が入り交じり、それぞれのジャンルを代表するようなキャラクターが一緒に
冒険できる・・・それはRPGの夢であり、また色々なRPGが実現しようとして大
失敗してきたテーマです。
マルチジャンルを実現するための困難は、主に以下の3点にあります。
1.複数のジャンルに共通に適用できる汎用コンセプト
2.複数のジャンルのキャラクターを共通に作成する手法
3.複数のジャンルの世界が共存し、それぞれの世界のキャラクターが行動を共に
することの説明
皆様よく御存じのTORGでは、これらを解決するために今までにない新しいシ
ステムと背景世界をデザインしなければなりませんでした。
バガボンにおいては、これらの問題を解決するためにより簡単で明快な手法を導入
しています。これについて説明しましょう。
1.複数のジャンルに共通に適用できる汎用コンセプト
「酒を飲んでるときにごちゃごちゃ細かいことを言うんじゃないよ」という汎用
コンセプトがこの問題を根本的に解決してくれます。
このために、バガボンでは、いわゆるゲームマスターを「バーテン(Bartender)」
プレーヤーを「常連(Patron)」と呼ぶことになっています。ジャンルが違おうが何
だろうが、よっぱらいの論理で押し切ってしまうのです。
2.複数のジャンルのキャラクターを共通に作成する手法
「よっぱらいなんてどこでも似たようなもんさ」という基本前提のおかげで、こ
の問題は解決されます。
バガボンでは、同じルールでどんなジャンルのどんな種族のキャラクターでも平気
で作成してしまいます。
3.複数のジャンルの世界が共存し、それぞれの世界のキャラクターが行動を共に
することの説明
次のような極めて巧妙な設定により、この問題は解決したのです。
Crane's Nestのおかげで収益が下がってしまったフローティング・バガボンドの
経営者は、酒場の出入り口にWalker Random Dimensional Portal Generator(ウォ
ーカー社特製、出鱈目どこでもドア発生装置)を取り付けたのです。
どこでもドアは、回廊次元と接している次元、すなわち他の全ての次元における
あらゆる酒場の出入り口とランダムに接続されます。このため、グローランサから
ニッポンテックまで、ありとあらゆる世界の酒場から不運な連中がフローティング
バガボンドに足を踏みいれてしまうことになりました。
どこでもドアが接続されているときに不運にも酒場の入り口を通った犠牲者は、
時空を越えて転送され、ふと周囲を見回すとそこはフローティング・バガボンドだ
というわけです。
このような犠牲者が最初にとる行動は決まっています。大急ぎでカウンターに走
りよって「バーテン、強い奴を一杯頼む。大急ぎだ」と叫ぶことです。
こうしてフローティング・バガボンドの経営難は切り抜けられましたが、代わり
にバガボンドにはありとあらゆる世界から集まったよっぱらい達が、元の世界に戻
ることが出来ず、あるいは元の世界に戻る気がないため、常駐することになったの
です。
そう。既にお分かりの通り、酒代を稼ぐために色んな世界に出掛けていってはド
タバタやって、酒場に戻ってきてはよっぱらうどうしようもない連中、彼らがPC
(Patron Character)なのです。
(続く)
036/153 GBF01635 Guy おお、遂に解析を始めましたか
( 9) 92/04/13 23:39 024へのコメント
> そして、これらの神々を統べるthe Big Guy がいます。(ここのフォーラムに出没
>するGuy とは別人と思われます)
いかん、まさか「いっぺん道」などというものが流行して、「Tales from The
FLOATING VAGABOND 」が解析された上、ボードに書かれるとは思ってなかった。
とうとう私の正体がばれてしまった(^_^;)。正体がばれた以上、私は天上界に帰
らなくてはいけないのです(;_;) 。などと馬鹿なことを言っておりますが、これ
については忘れましょう(^o^) 。私は単なるコレクターであって、ここまですち
ゃらかな存在ではありませんから(^_^;)
しかし、馬場さんSkill やShtickの訳がうまいですな。笑わさせてもらいまし
た。「Tales from The FLOATING VAGABOND」自体のスキルの説明を読んだときも
ゲラゲラわらったけど、こうやって当意即妙の訳を見ると更に笑えますね。
解析の続編、楽しみにしてます。
補足:Tales from The FLOATING VAGABONDはAHから出ているRPG です。これにつ
いては、RPGMのNo20とNo22でも紹介されてますので併せて読むと、一層馬
場さんの紹介が楽しめます(というより、笑えますかな(^_^;))。尚、現
在までにこれについては、以下のものが出ています(全部ブックタイプで
すから、場所も食いませんし、いっぺんRPGには最適かと(^_^;))
☆Tales from The FLOATING VAGABOND (基本セット)
☆Bar Wars (マスターズキッド+追加ルール+シナリオ)
☆The Reich Stuff(長編シナリオ)
Guy
037/153 PDF00200 馬場秀和 FV:一般行為判定
( 9) 92/04/14 00:05 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
前回までの解説で、バガボンがどれほどひたむきに「いっぺんRPG」を目指し
てデザインされているかよーくお分かりのことと思います。
今回は、バガボンの一般行為判定ルールについて概説します。今回は、大体の大筋
を理解していただくことが目的なので、細かいルール説明は省略して一連の流れを示
します。
個々の用語(技能、特殊能力など)、及びそれらについてのルールはまた後からお
いおい説明してゆきますのでお楽しみに。
さて、バガボンでは、最も基本となる行為判定は次のようにして行います。
0.常連は、PCが行おうとしている行為をバーテンに申告する
例:常連「馬場くんは、自分の息子をちゃんとした人間に育てようと努力します」
1.バーテンは、PCが行おうとしている行為に関係する技能(Skill)を指定する。
常連は、指定された技能に関連する能力値(Stat)と技能レベル修正(Skill Level
Modifier)を合計して、技能点(Skill Scores)を計算する。
(実はキャラ作成のときに計算してシートに技能点を記入しておく)
例:バーテン「では”子供をゲームデザイナーなんかじゃなくてちゃんとした大人
に育てる”技能でテストしよう」
常連「馬場くんの”常識”は1、技能レベル修正は+1だから、技能点は2」
2.バーテンは、PCが行おうとしている行為の難しさに応じて難易度を指定する。
難易度によって振るダイスが決まる
例:バーテン「ゲーマーの子はゲーマーだぞ。難易度は”難しい”(Hard)だ」
常連「では振るダイスはd20(20面ダイス)ですね」
3.決定したダイスを振って、その値が技能点以下なら成功である。
例:常連「d20で目は7。技能点は2だから、失敗しました」
バーテン「では、馬場くんの息子は親の知らない間に大学のゲーム同好会に
入会してしまったのだった」
しかし、常連が行為判定結果をどうしても変更したいとき、悪運点を使ってダイス
の目を修正することが出来ます。
1.常連は、悪運点を何点消費するかをバーテンに申告します。
例:常連「馬場くんの悪運が2点残っているので、これを使います」
2.常連は、消費した悪運点の数だけd4(4面ダイス)を振り、出た目の合計で
行為判定結果のダイスを修正します。
例:常連「2d4で合計4。先程のダイスの目を4つ減らして3にします」
バーテン「しかし技能点2より大きいので結果は変わらないぞ」
それでも常連が行為判定結果を変えたいとき。そのときはPCの特殊能力を発動
させるのです。
例:常連「息子をゲームデザイナーへの道から引き離すべく、馬場くんは特殊能力
”マーフィーの法則!”を発動させます」
バーテン「おお、ゲーム同好会は部室が火事で焼けてしまい、解散になった」
しかしながら、現実を覆してしまう特殊能力を使うと、その反動もまた大きいもの
です。
例:バーテン「ゲーム同好会が潰れたので、息子はSF研究会に入った。そして
SF大会やコミケに出没するようになったぞ」
常連「・・・」
(続く)
050/153 PAH01124 Bugger Re: FV:一般行為判定
( 9) 92/04/14 17:51 037へのコメント コメント数:1
《馬場秀和さんの発言 #037》
> 例:バーテン「ゲーム同好会が潰れたので、息子はSF研究会に入った。そして
> SF大会やコミケに出没するようになったぞ」
常連「………………
酒だ!これが飲まずにいられるか!」
となるわけですね.:-)
052/153 PDF00200 馬場秀和 Re:Re:FV:一般行為判定
( 9) 92/04/14 22:20 050へのコメント
( 9) 92/04/14 17:51 037へのコメント
《Buggerさんの発言 #050》
> 常連「………………
> 酒だ!これが飲まずにいられるか!」
それだっ。その反応がすらすら出てくるようになれば立派な常連さんです。
057/153 PDF00200 馬場秀和 FV:キャラクター(1)
( 9) 92/04/14 23:27
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、ではバガボンにおけるキャラクターについて説明してゆきましょう。
バガボンにおいては、どんな「知的生命体」のキャラクターを作ることも可能です。
では、「知的生命体」とは何を意味するのでしょう?
それは、以下のものを必要とし、これらを求めようとして行動する存在です。
・食料
・安全
・好奇心
・ママに「駄目」と言われたことを、こっそりやるための薄暗い場所
あなたが作成しようとしている種族が、上の4項目を欲しており、これらを必要
以上に満たそうとして行動するなら、それは立派な知的生命体であり、バガボンの
キャラクターとなる資格を備えているわけです。
さて、知的生命体のキャラクター作成について説明しましょう。
最初に、以下の能力値(STAT)を割り振ります。いわゆる「持ち点配分方式」です。
Strength STR 体力
Nimbleness NIMB 敏捷
Aim AIM 照準
Smarts SMRT 賢明
Common Sence CS 常識
Cool COOL 冷静
Luck LUCK 悪運
アバロンヒルから怒られそうなので、割り振りの細かい規則は説明しません。
ここでは、値として「2」が平均であり、「5〜6」は超人的であり、「7以上」
はギャグだということを覚えておいて下さい。
能力値の説明は不要でしょう。
続いて、以下の点を決めます。
Luck Point 悪運点
Oops! Points うげげ点
これらの点の決め方も省略します。
悪運点はいわゆる「ヒーローポイント」です。
悪運点を消費することで、判定ダイスの目を修正することができます。悪運点を
1点消費するごとに1d4(4面ダイス一つ)を振って、出た目の分だけ判定ダイス
の目を変えることができます。
どうしても判定に成功したければ(又は相手に失敗させたければ)、悪運点をどん
どんつぎ込んで1d4を何回も振ればよいのです。
消費した悪運点は1回のセッション内では回復しません。(バーテンが必要だと思
えば回復させてもかまいませんが)
うげげ点はいわゆる「ヒットポイント」です。
ダメージを受けたり、不幸に見舞われたりしたときなど、うげげ点が下がっていき
ます。(Oops! Teleporter!)
そして「うげげ点」が0以下になってしまったら、「悪運」で難易度「普通」のテ
ストを行います。このとき、ダイスの目にそのときのうげげ点の絶対値を足します。
(うげげ点が0を下回っているほど、悪運テストの成功率は下がります。詳しくは
一般行為判定テストのルール参照のこと)
テストに成功すれば、キャラクターは気絶します。(バーテンがよしと思えば、他
の状態にしてもかまいません)
テストに失敗すれば・・・説明は不要でしょう。
(続く)
067/153 PDF00200 馬場秀和 FV:技能(1)
( 9) 92/04/16 00:58 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
えーと、今日はもう眠くてしかたないので、技能レベルと技能テストについて短い
紹介をしておしまいにします。
次回からは、いよいよバガボンのウリである「技能」と、続いて「特殊能力」が
どれほどキてるものか順に説明してゆきますのでお楽しみに。
個々の技能(Skill)については次回から説明をしますが、一般的な規則として次の
ことを理解しておいて下さい。
・どの技能にもレベル(Level)があります。レベルが高いほど、その技能に熟練して
いることを意味します。
ルール的には、レベルごとに技能レベルボーナス(Skill Level Modifier)が決まっ
ていて、判定の際にこの値を能力値に足すことが出来ます。
Skill Level Skill Level Modifier 技能レベル 技能レベルボーナス
Dabbler +1 素人 +1
Hack +2 凝り性 +2
Expert +3 熟練 +3
Professional +4 プロ +4
・キャラクター作成のときに、持ち点を使って技能を「購入」します。技能ごとに価
格が異なり、またレベルが高いほど価格も上です。
・技能には、関連する能力値が決まっています。また、技能がない場合に使用するボ
ーナスとして、「ふつー(Default)」という値があります。(多くの場合「ふつー」
はマイナスの値です)
また、「ふつー」の値がない技能もあります。この場合、「この技能を取ってない
と、対応する行動が出来ない」ということになります。(例えば、「呪文」の技能
を取ってない場合、魔法はつかえません)
・キャラクターを作成するときに、購入した個々の技能について
「技能レベルボーナス+技能に関連する能力値」
の値を技能点(Skill Scores)として記録します。
・一般行動判定の基本は次の通りです。
必要な技能がある場合、難易度(Difficulty Level)に対応するダイスを振って、
技能点以下が出れば成功。
必要な技能がない場合、「ふつー」の値と能力値の和を技能点として扱います。
必要な技能がなく、その技能に「ふつー」値がなければ、その行動は出来ません。
Skill Test Difficulty Level 難易度 対応するダイス
Pitifully Easy d4 すごく簡単 d4
Easy d6 簡単 d6
Normal d10 普通 d10
Hard d20 難しい d20
Very Hard d30 すごく難しい d30
Nigh Impossible d100 無理無理 d100
・大成功とか大失敗とかのルールはありません。従って、ダイスを振るまでもなく
自動成功するような場合があります。(例えば技能点が6あれば、「簡単」な判定
は自動的に成功します)
このような場合、バーテンは「一応振ってみて」と常連に指示し、ルールブック
(のおしまいの方)を読む振りをします。ダイスの目が決定したら、ニヤリと笑っ
て、一瞬待って、それから「成功だ」と告げます。
・d4やd30のダイスがない人は近くのゲームショップに走りましょう。
074/153 SDI00313 VICON FVの紹介について
( 9) 92/04/16 18:10 067へのコメント コメント数:1
馬場さんへ
Tales from the Floating Vagavondの紹介についてですが、
本文中のチャートに近い物が直接翻訳されていますが、
チャートそのものを全体として引用するのは出来る限り、避けて下さい。
現在の技能レベルは、まだ、紹介の範囲と言えると思いますが
今後の紹介においては、引用の範囲、著作権の問題に御注意いただけますよう
お願いいたします。
SYSOP 朱鷺田祐介(VICON)
077/153 PDF00200 馬場秀和 re:FVの紹介について
( 9) 92/04/16 21:47 074へのコメント
失礼しました。今後の紹介においては、
・チャート類をそのまま書き込まない
・数字で示されるデータを原則として表示しない
という2点を守ることで、著作権問題の発生を防止したいと考えます。
馬場秀和
078/153 PDF00200 馬場秀和 FV:技能(2)
( 9) 92/04/17 00:48
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
RTや会議室で(ゆきさ〜ん、ありがとう(;_;))応援して下さった皆様。どうも
ありがとうございます。頑張ってバガボンの解析を続けます。
(これが何になる、という内心の声は圧殺するのだ。おー)
さて、前々回、前回と読んできて、そろそろ「なんだ。割とまともなルールじゃん」
と思った方。油断してはいけませんよ。
今回は戦闘技能について説明します。
といっても全部は書ききれませんし、著作権上の問題もありそうですから、バガボン
らしい技能だけを抜き出して、数値データは一切省略して名前だけご紹介します。
Blow Things Up
吹っ飛ばしてやる
Headbutt
頭突きだっ
Hurt People
痛めつけてやる
Hurt People Really Badly
徹底的に痛めつけてやる
Swing Nasty Pointy Thing
ぶちかましてやる
Swing Nasty Pointy Thing With Panache
急所をぶちかましてやる
Target Vomiting
反吐を吐きかけてやる
Whips & Chains
鞭に鎖だぜ
・・・いかがですか?
いずれバガボンの「反社会的行動ルール」を説明しますが、そんな説明がなくても
技能を見るとどんな 乱闘が行われるのか想像できますね。
もちろん、ここにご紹介した以外にも
「射撃」「すげぇ射撃」「マジですげぇ射撃」
とかいった比較的まともな射撃技能や、
「回避」「身をかわす」
といった非常にまともな防御技能もありますし、
ぶちかましに関しても
「でっかい奴でぶちかましてやる」
「短い奴でぶちかましてやる」
など色々なバリェーションが楽しめます。
バガボンの戦闘・・・というか乱闘を「いっぺん」やってみたい気にはなりま
せんか?
次回は「肉体的技能」と「精神的技能」について紹介する予定です。
お楽しみに。
(続く)
082/153 PDF00200 馬場秀和 FV:技能(3)
( 9) 92/04/18 02:16 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、今回は「肉体技能」と「精神技能」のうち、ごく一部を紹介します。
例によって、数値データや細かいルールは省略して説明してゆきます。とくに説明
の必要がない(名前を見れば分かる)技能については説明も省略します。
肉体技能
Acrobatics
アクロバット
Break Things
破壊
この技能は何でもかんでも物を破壊するための技能です。この技能を持っている
キャラクターが壊れやすい物に近づいた場合、うっかり気を抜くと、ついついそれ
を意味もなく破壊してしまいます。(破壊しないためには判定が必要です)
Chase Cars
カーチェイス
車を始めとする乗り物を追跡する技能です。この技能を持っているキャラクター
の目の前を乗り物が通り過ぎた場合、うっかり気を抜くと、ついついそれを意味も
なく追跡してしまいます。(追跡しないためには判定が必要です)
Juggle
隠し持つ
この技能を持っているキャラクターは、触手(種族によっては「腕」とも言う)
の隙間にこっそり物を隠すことができます。
Operate Heavy Machinery
いじくり回す
機械をいじくり回して暴走させる技能です。この技能を持ったキャラクターは、
自分が何をやっているのか知らないうちに、油圧装置、パワーローダー、クレーン車、
原子力発電所の炉芯冷却装置といった、ごくささいな装置をいじくり回して、それを
誤動作させたり暴走させてしまいます。
Power Drinking
大酒飲み
人間離れした量のアルコールを摂取できます。
精神技能
Abnormal Physics
超常物理学
普通の物理法則が成り立たない異常な世界に行っても、この技能があればすぐに
「納得」してしまうことが出来ます。
Human Encyclopedia
ハカセ君
知るはずのないことを、なぜか何でも知っている技能です。
Invent
ドラエモン
この技能を持っているキャラクターは、そこら辺に転がっているものを組み合わせ
て役に立つ装置を作ることができます。
例えば、酒場にあるようなガラクタを組み合わせて、即席で手作りタイムマシンや
ワープエンジンを作ることも出来ます。
Mess With Dangerous Goop
化学実験
化学薬品を混ぜ合わせる技能です。結果は「泡がぶくぶく」「大爆発」「合成人間
M1号誕生」「猛毒」「醸造」「消滅」「バーテンが先週見たC級映画で、科学者が
発明していたアレ」などです。
Psychoanalysis
精神分析
他人と会話をして、その人を発狂に導く技能です。どれほど完璧に狂わすことがで
きるかは判定結果によります。(余談ですが、この技能は逆の目的にも使用できます)
Trivia
しょーもないことばかり知ってる
この技能を持っているキャラクターは、役に立たない、つまらないことに関して
驚くほど深い造詣を持っています。
いかがですか?
どの技能も魅力的で、どれを取ろうか目移りして困りますね。
さて、次回は「社会的技能」「その他の技能」について紹介します。お楽しみに。
083/153 GHF01125 快鳥Radどん FV:チャチャです、すみません(^_^;)
( 9) 92/04/18 09:05 082へのコメント コメント数:1
いつも楽しく読ませていただいてます(^_^)>馬場
ところで、ちょっと思った事があるのですが。
>Invent
>ドラエモン
>
> この技能を持っているキャラクターは、そこら辺に転がっているものを組み合わせ
>て役に立つ装置を作ることができます。
> 例えば、酒場にあるようなガラクタを組み合わせて、即席で手作りタイムマシンや
>ワープエンジンを作ることも出来ます。
ドラエモンは、あるものを取り出すだけで作れるわけじゃないと思います。
ここはやはり「こんなこともあろうかと」技能とかいうのが適当でわないかと
(^_^;)。
GHF01125 快鳥Radどん
085/153 GAF00174 さりおん RE:INVENT
( 9) 92/04/18 15:48 083へのコメント コメント数:1
となると...INVENTは...「キテレツくん」が近いのでしょうか(笑)
》GAF00174 さりおん
086/153 PDF00200 馬場秀和 FV:技能(4)
( 9) 92/04/18 21:03 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
Invent技能の訳語についてコメントがありました。やはりこの技能は「真田さん」
と訳すのが正しいのだろうか・・・うーむ。難しいところです。
さて、技能編もいよいよ最終回です。今回は「社会技能」と「その他の技能」から、
一部を紹介します。
例によって、数値データや細かいルールは省略して説明してゆきます。とくに説明
の必要がない(名前を見れば分かる)技能については説明も省略します。
社会技能
Belching for Effect
げっぷ
この技能を持っているキャラクターは、ケンタウルス蛙(蛙頭馬)が求愛鳴きして
いるような音(訳注:なんなんだ?)をたててゲップすることができます。
このゲップで威嚇された敵は、戦意を喪失して逃げてゆきます。
Con
ぺてん
Fast Talk
口車
Gamble
ぎゅあんぶらぁ自己中心派
Intimidate
威嚇
皆様おなじみの「相手を威嚇する」技能です。この技能を使うときは、
・敵の数が少ないほど威嚇効果が高まります。
・味方の数が多いほど威嚇効果が高まります。
・強力な武器を持っているほど威嚇効果が高まります。
武器による威嚇効果は、次の順に大きくなります。
銃(Gun)
すげぇ銃(Big Gun)
マジですげぇ銃(Really Big Gun)、
信じらんないほどすげぇ銃(Incredibly Big Gun)
オーマイガンッ!(My God That's a Big Gun)
上に向けろ上に(Don't Point That at My Planet)
Look Good at All Times
身だしなみ
この技能を持っているキャラクターは、どんなときでも清潔な外見を保つことが
できます。金属バットで頭を割られようが、至近距離で散弾銃をくらおうが、服に
染みがついたり汚れたりすることはありません。
これでもう安心ですね。
Look Like Stereotype
よくいるんだよな、こーゆー奴
この技能をとるキャラクターは、ステロタイプを一つ選びます。すると以降は、
初対面の相手はあなたを見て「あ、こいつはこーゆー奴だな」とたちどころに見抜
いてくれます。たとえ変装していてもです。
ステロタイプはバーテンと常連で相談して決めますが、ルールブックに載っている
例は次の通りです。
実は、突撃ヒーロー(Dashing Hero)
実は、カモネギ(Helpless Victim)
実は、ちんぴら(Dastardly Villail)
実は、謎の転校生(Mysterious Stranger)
実は、公儀隠密(Man on a Mission)
実は、正義の警官(Good Cop)
実は、悪徳警官(Bad Cop)
実は、スパイ(Spy)
実は、私立探偵(Private Eye)
実は、鬼軍曹(Tough Sergeant)
実は、新兵(Green Recruit)
実は、無能な副官(Incompetent Lieutenant)
実は、ストリートよっぱらい(Town Drunk)
実は、銀河パトロール隊員(Space Ranger)
Make Wiseass Remark
言わなきゃいいのに
それを言っちゃあおしまいよ、というようなことを言ってしまう技能です。
戦闘中に使用すると、相手は逆上して突進してきます。退屈なときには、仲間に対
してこの技能を使用して、し烈な戦闘を楽しむこともできるでしょう。
この技能を使うときには、常連は実際にセリフを口に出す必要があります。(!)
Party Like a Madman
やるじゃねぇか
この技能を持つキャラクターは、どんな世界に行っても、酒場、ハンバーガーショ
ップ、ピザハウスなどをすぐに発見することができます。
Raise Children to be Responsible Adults Instead of Game Designers
子供をゲームデザイナーなんかじゃなく、ちゃんとした大人に育てる
その他の技能
Cast Spells
呪文
魔法をかける技能です。今回は魔法ルールと呪文リストについては省略します。
Notice Detail
細かい
この技能を持つキャラクターは、細かいことによく気がついて突っ込みを入れます。
半角英字のハンドルを持つことが多いようです。
Sneak Around
忍び込み
Notice Obvious
シナリオが進まないじゃないかぁ
バーテンが用意周到に張った伏線に常連が気付いてくれず、シナリオが進まなく
なったとき、バーテンはこの技能を持ったキャラクターが「実は、これこれこういう
ことに気がついていたのだ。当然のことだが」と言い出して、強引に話を展開すること
ができます。(ああ、なんて便利な技能だろう)
以上で、バガボンの技能の紹介を終ります。
このほかにも、割とまともな技能が沢山あるのですが、特に紹介する必要もない
だろうと思って省略しました。
次回からは、いよいよバガボンの一番のウリである、特殊能力ルールについて紹介
してゆきます。お楽しみに。
087/153 PAF00776 通りすがりのゆき FV:Invent(茶々(^_^;)
( 9) 92/04/18 22:15 085へのコメント コメント数:1
> この技能を持っているキャラクターは、そこら辺に転がっているものを組み合
>わせて役に立つ装置を作ることができます。
> 例えば、酒場にあるようなガラクタを組み合わせて、即席で手作りタイムマシン
>やワープエンジンを作ることも出来ます。
…W3(ワンダースリー、手塚治虫の大昔のマンガ)に
そんな人(馬)がいたよ〜な…(^_^;)
通りすがりの(どおせ私はヲタクよ〜) ゆき (^_^;)
088/153 PDF00200 馬場秀和 FV:特殊能力(1)
( 9) 92/04/19 01:05
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
議論沸騰、ますます人気が高まるInvent技能。
やはり誰もが憧れるスキルなのですね。
さて、今回から、いよいよバガボン最大のウリである"Shtick"について紹介して
ゆきます。
Shtickとは、「芸」「特技」「仕掛け」「定番」などを意味しますが、ここでは
「特殊能力」と訳しておきましょう。
バガボンにおけるキャラクターは、技能の他に原則として一つだけ特殊能力を持つ
ことができます。特殊能力の入手方法は二つあります。「比較的高い価格を払って、
指定した特殊能力を購入する」か、「比較的安い価格を払って、ランダムにダイスで
決定した特殊能力を購入する」か、です。
この特殊能力をいつ、どのように発動させるか。それがバガボンの常連の腕の見せ
所と言ってよいでしょう。
特殊能力の使い方を間違えると、バガボンはゲームバランスもへったくれもなくな
ってしまいます。逆に特殊能力をうまく使えば、バーテンが未熟であっても十分に座
が盛り上がることでしょう。
では、今回から数回に分けて、特殊能力について概要を説明してゆきます。例によ
って詳細なルールはあえて省略します。
The Schwarzenegger Effect
シュワルツネッガー効果
この特殊能力を持つキャラクターは、痛みを感じません。どんなに切られようが
撃たれようが、そんなことは気にせず「むんっ」とばかりに敵に立ち向かうことがで
きます。
問題は、実際にどれほどのダメージをくらっているか常連にも知ることができない
(ダメージ判定はバーテンがこっそり行う)ということです。つまり、かっこよく敵
をけ散らしている途中でいきなり「ばたっ」と倒れて昇天してしまうことがあるわけ
です。
The Rambo Effect
ランボー効果
この特殊能力を持つキャラクターに対して、近距離から発射された飛び道具(弓、
投げ槍、弾丸、グレネード、さらにはレーザービーム)は危ういところで外れます。
問題は、近くで発射された飛び道具のほとんどはこの特殊能力を持つキャラクター
の方に飛んでゆくということです。従って、この特殊能力を持つキャラクターの行く
ところ行くところ、必ず銃弾が雨嵐と降り注ぐことになります。
この特殊能力を持つキャラクターと一緒に行動する際には十分な注意が必要だと思
って下さい。
The Flynn Effect
フリン効果
この特殊能力を持つキャラクターは、絶体絶命の窮地に陥ったとき、たまたま近く
にぶら下がっていたロープ、シャンデリア、カーテン、葡萄の蔓につかまって、敵の
頭上をひらりと飛び越えて脱出することが出来ます。
また、同様の手法によって、今まさに邪神へのいけにえにされんとしている恋人を、
ぎりぎりのタイミングでさっとスウィングして奪取することだって可能です。
この特殊能力は、どこでも発動させることが出来ます。広い野原の真ん中でも、た
とえ真空の宇宙空間であっても、たまたま偶然に頭上にシャンデリアがあるのです。
そういうもんでしょう?
問題は、この特殊能力を持つキャラクターは、困難かつ派手な登場の仕方をしなけ
ればならないということです。
例えば、この特殊能力を持つキャラクターがギャングのアジトに潜入する場合、た
とえ裏口が開いていたとしてもここから侵入してはなりません。必ず、ステンドグラ
ス(たまたまギャングのアジトにはあるのです)をぶち破って、シャンデリア(たま
たまギャングのアジトにはあるのです)にぶら下がって空中回転と共に部屋のど真ん
中に着地しなければいけません。
The Roy Rogers Effect
ロイ・ロジャーズ効果
この特殊能力を持つキャラクターは、射撃の名手です。たとえ相手が壁の向こうに
隠れていても、馬に乗って全速力で移動していたとしても、そんなことにはお構いな
しに「ずどんっ」と命中させることができるのです。
この特殊能力を持つキャラクターがピューと口笛を吹くと、乗り物(馬、バイク、
車、宇宙船、など)が、たったかたったか走ってきます。キャラクターはこれにヒラ
リと飛び乗って退場するのです。たとえ誰が何を叫ぼうと振り返ってはいけません。
この特殊能力を持つキャラクターは、相手を射殺することが許されません。許され
るのは、まさに拳銃を抜こうとした相手の腕を撃ち抜いたり、相手の頭上にぶら下が
っているシャンデリア(たまたま、ぶら下がっているものでしたね)の細い鎖を撃ち
貫いて落下させたりすることだけです。
The Trench Coat Effect
トレンチコート効果
この特殊能力を持つキャラクターは、トレンチコートの下に無数の品物を隠すこと
ができます。例えば、重機関銃、グレネードランチャー、宇宙服、デスクトップコン
ピュータ、聖書、酒瓶5ダース、タイプライター、虫めがね、双眼鏡、各種ダイスを
トレンチコートの下に気付かれずに隠し持つことが可能です。
隠し持つ品物の数に制限はありません。
問題は、しばしばトレンコートの中に隠した品物が行方不明になることです。また
トレンチコートに手を入れてさっと品物を取り出したはいいが、隠した覚えのないも
の、例えば導火線に火がついているダイナマイトとか、獰猛な生きたピラニアとか、
そういうものを間違って取り出してしまうことがあります。
The Newton Effect
ニュートン効果
この特殊能力を持つキャラクターが「非論理的ですね」とか何とか言うと、リアリ
ティが発動して相手の特殊能力を打ち消してしまいます。(意味が分かりませんか?
つまり、相手はディスコネクトするのです)
例えば「こんなところにシャンデリアがあるはずはありませんね」「トレンチコー
トの下にそんなものを隠せるはずがありませんね」などと言うと、たちまちリアルな
現実が相手の特殊能力を打ち消してしまうわけです。
なお、この場合の「リアリティ」とは、必ずしも現実の物理法則に従ったものでは
ありません。例えば、鳥以外は空を飛べないと信じているキャラクターがこの特殊能
力を発動させると、飛行機も宇宙船も落下してしまうのです。
問題は、この特殊能力を持っているキャラクターはリアリティに反することを意図
的に実行することが出来ないことです。
よく技能の説明を読んで下さい。リアリティに反することを可能にする技能が沢山
ありますね。これらの技能を意図的に使うことが出来なくなるわけです。
(意図的でない副作用はちゃんと効果を発揮します)
(つづく)
089/153 PDF00200 馬場秀和 FV:特殊能力(2)
( 9) 92/04/19 21:27
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、特殊能力の紹介を続けましょう。
The Merlin Effect
マーリン効果
この特殊能力を持つキャラクターは、初めて出会った相手について色々なこと、例え
ば名前、生年月日、生まれた場所、現住所、母親の旧姓、靴のサイズ、今朝食べた朝食
などの情報を、たまたま知っています。
また、この特殊能力を持つキャラクターは、何か事件が発生する数秒前にそのことを
予知することが出来ます。
The Valentino Effect
バレンティノ効果
この特殊能力を持つキャラクターは、異性にモテモテです。ただ歩いているだけで、
周囲の(種族を問わず)異性がわらわらと集まってきて、決して離してくれません。
この特殊能力のせいで魅惑された異性は、ひどく嫉妬深くなり、ライバルをけ落とし
てキャラクターを独占しようとして乱闘を始めます。
The Bylaw Effect
掟効果
この特殊能力を持つキャラクターは、特定の秘密結社に属するメンバーです。結社
の掟は厳しく、たとえ自然法則を破ってでも掟を守らなければなりません。
同じ秘密結社に属するメンバーと出会ったときは、定められた秘密のやり方で握手
をしなければなりません。例えば、手を後ろに回して股の間から突き出して握手する
といった類です。このように、誰にも気付かれずに秘密の儀式を行うことで、メンバ
ー間の結束を強めるのです。
だいたい、道で出会う人の3人に一人は同じ秘密結社に属するメンバーです。
秘密結社とその掟は、バーテンと常連で話し合って決めますが、ルールブックに載
っている例は次の通りです。
・バーテンダー組合
バーテンダー組合のメンバーは、この組合に所属する酒場で死ぬことが許され
ません。どんなダメージをくらっても生きつづけなければならないのです。
・警官倶楽部
警官倶楽部のメンバーは、監禁されてもすぐに脱出することが出来ます。たま
たま監禁場所のドアには鍵がかかっていないし、見張りはよそ見をしているので
す。(倶楽部の監視の目は厳しく、この規則に違反するような監禁は許されない
のです)
・トラックドライバー連盟
トラックドライバー連盟のメンバーは、いつでもどこでもヒッチハイクが出来
ます。手を上げるだけで、付近を移動していたトラック、ワゴン車、船舶、飛行
機、宇宙戦艦などが走り寄って来ます。これら全ての乗り物の操縦者(運転手)
は、実は全員がトラックドライバー連盟の秘密のメンバーなのです。
(Don't Panic!)
・悪の秘密結社
悪の秘密結社のメンバーは、投獄されたり正義の味方に倒されたりしても、す
ぐに復活して再び世界征服の野望を燃え上がらせます。そして、パート2、新、
続、続々、新たなる挑戦、何やらの恐怖再び、誰それは生きていた、ネクストジ
ェネレーション、といった前作を上回るスケールの(前作ほどヒットしない)悪
の計画を実行に移さなければなりません。
・正義の秘密結社
人知れず悪と戦う孤独なヒーロー達が集まって作った巨大組織です。メンバー
は、悪の秘密結社のメンバーがパート2、新、(中略)、といった前作を上回る
(中略)計画を実行に移したとき、これに敢然と立ち向かわなければなりません。
このため、悪の秘密結社のメンバーと戦って倒されたとしても、ゾフィーがもう
一つの命を持って来たり、サイボーグとなって蘇ったり、実は脳死していなかっ
たり、アテナのもとで眠っているうちに復活したり、カント寺院にお金を払った
りして、再登場することが義務づけられます。
・陸上競技連合
この組織に属しているキャラクターが怪我をすると、すぐにマネージャが現わ
れてバーテンに対して抗議し、シナリオや判定方法を変えるように要求します。
・手下派遣協会
この組織に属しているキャラクターは、「手下を呼ぶ」ことが出来ます。前人
未到のジャングルの中にいても、未知の惑星の地下洞窟を探検しているときでも、
戦闘中に携帯電話で協会に連絡するだけで手下がぞろぞろ現われて一緒に戦って
くれます。
戦闘が終ると手下達は請求書を残して疾風のように去ってゆきます。
(つづく)
090/153 PAH01124 Bugger Re: FV:技能(4)
( 9) 92/04/20 00:22 086へのコメント
《馬場秀和さんの発言》
>Notice Detail
>細かい
>
> この技能を持つキャラクターは、細かいことによく気がついて突っ込みを入れます。
> 半角英字のハンドルを持つことが多いようです。
この書き方ですと最後の行まで原文に含まれているかのように解釈でき、
誤解される恐れがありますので、『訳注:半角英字のハンドルを持つことが
多いようです。』のような書き方がふさわしいのではないかと愚考します.:-)
PS.
これがこの技能の例です.
「言わなきゃいいのに」の例は会議室を改めて.:-)
091/153 PDF00200 馬場秀和 FV:ごみ
( 9) 92/04/20 13:32 コメント数:3
このメッセージは、フローティング・バガボンドの紹介ではなく、単なる
余談です。
さて、Buggerさんが「細かい」技能の使用例を示して下さったので、ここで
バガボンにおける「酒場の乱闘」の典型例を示して、今まで紹介してきた技能
や特殊能力がどのように使用されるのか、概要を理解して頂きたいと思います。
まず最初にバガボンをプレイする方への心構えなど。
酒場での乱闘に参加しているキャラクターは、基本的によっぱらいです。し
たがって、言葉使いに気をつけたり、「こんなことで喧嘩して何の意味がある
のだろう」とか冷静に考えたりはしません。
ただもうカーッとなって前後の見境なく乱闘している、言うことなすことい
ちいち他人のかんに触るような態度をわざととる、そういう精神状態であるこ
とを忘れないようにし、そのようにロールプレイして下さい。
さて、最初に酒場の隅で口論が起きます。「常識」「冷静」といった能力値
で判定を行います・・・が、アルコールが入っているため判定にパスするのは
困難です。(難易度が上がっています)
判定に失敗したキャラクターは、喧嘩を始めます。ここで、「細かい」技能
を持っている奴が「表現上の問題がある」とか指摘して、喧嘩は単なる個人の
問題でなく酒場全体の連中を巻き込む騒動に発展してゆきます。
さらに「言わなきゃいいのに」技能を持っている奴が、対立を煽るような発
言をします。(この手の技能を持っているキャラクターは、そういう発言をす
るようにルールで強制されています)
たまたま酒場にいた「逆上」技能を持っているキャラクターは、自動的に技
能判定を行い、成功すると自分が言われたわけでもないのに逆上して飛び掛か
ってきます。
「みなさん落ちついて仲良く飲みましょう」とか言いだす奴に限ってランボ
ー効果を持っていたりして、たちまち銃撃戦が始まります。本人には一発も当
たらないので痛くないのですが、周囲の人は血まみれになって傷つきます。
中にはシュワルツネッガー効果を持っている奴もいて、自分がなんで攻撃さ
れているのか全然気がつかずに他人をばしばし傷つけだしたりします。
(戦闘ルールの詳細については後ほど紹介します)
酒場の経営者は「再発防止のため」と言いながらキャラクターを酒場の外に
追い出したりしますが、これに抗議するキャラクターが投げた酒瓶とかクリー
ムパイが頭に何発も命中してぶったおれたりします。(後ほど紹介しますが、
「たまたまそこにあった」クリームパイを相手にぶつける特殊能力があるので
す)
もう酒場の中は乱闘の嵐です。酒瓶が飛ぶ飛ぶ、銃撃戦は派手になる、殴る
蹴る締める、爆発炎上、もう怪我人はてんこ盛り。
バガボンのルールブックには、こういう場面で登場する悪質な集団が二つ載
っています。一つは「スペースナチス」で、もう一つは「汎宇宙絶対禁酒同盟」
です。こいつらは、普段は黙っているくせに、騒ぎが起こるとどこからか湧い
て出てきて、場をかき回してさらに混乱を増大させるという卑劣な集団だとい
うことになっています。
例えばスペナチは人種差別的なことを言い出しますし、禁酒同盟は「よっぱ
らって発言しないでほしい」とか、「私は事情を知らないから冷静だ」とか、
ただでさえよっぱらっている酒場の人の気持ちを逆撫でするようなことを言い
だします。
中には「手下を呼ぶ」特殊能力を持っている奴もいて、沢山の連中が無責任
に喧嘩に乱入してきたりして、さらに乱闘はエスカレートします。
他にも「陸運連合」に属している奴など、傷つくといきなりバーテンに「削
除要求」「公式に抗議する」「謝罪を求める」とか言いだして、もうわけが分
からなくなってゆきます。
末期的になると、「反吐を吐いてやる」技能、「げっぷ」技能、「ぶっ壊し
てやる」技能、「威嚇」技能、「急所をぶちのめしてやる」技能などの判定が
飛び交い、どうしようもない状態に陥ります。
こうなる前にバーテンは手をうつべきですが、まあこれはこれでなかなか楽
しいので、特にシナリオにこだわらないのであれば乱闘だけでセッションを終
わってしまうのもまた「いっぺんRPG」らしくてよいかも知れません。
なお、誤解がないように言っておきますが、FRPGでは現在のところどの
会議室においてもフローティング・バガボンドのメッセージセッションは行わ
れていません。勘違いなさらぬよう、くれぐれもお願いします。
092/153 GBH01152 なう゛ぁ れれれ:FV:ごみ
( 9) 92/04/20 15:07 091へのコメント
・・・いやぁ、流石は馬場さんですね(^_^)。
ところで、FVでは乱闘によって経験値が貰えたりするんでしょうか?(^_^;)
BY なう゛ぁ
093/153 GBF01307 MAT.N FV:酒場の乱闘って、すげえぜ
( 9) 92/04/20 16:00 091へのコメント コメント数:1
むむむ..これは凄い。
ところで、「乱闘の果て」はどうなるのでしょう?>解析者
しかし..FV、おそるべし。
MAT.N
095/153 GCB01334 PANIC re:FV:乱闘のツケは?(^_^;)
( 9) 92/04/20 18:36 091へのコメント コメント数:1
(^o^;)(^o^;)(^o^;)(^o^;)
あ すいません 言葉になってませんね(^_^;)
いつも笑わせて もとい 楽しませておりますFV関連の書き込み 今回も
さすが というほかないですね(^o^)
ところでなんで「スタローン」効果でなくって「ランボー」効果なんだろうか
片方は「シュワルツェネッガー」効果なのに(^_^;) わかる気がせんでもない
けど(^_^;)
「パイ投げ能力」は欲しいなぁ いっつもトム&ジェリーみて 一度やってみ
たいと思っていたのだった(^_^;)
しかし... バーテンさんもたいへんですね(^_^;)
酒はのめない ぱ(^_^;)(んとだってば)
098/153 GCB01334 PANIC 訂正>re:FV:乱闘のツケは?(^_^;)
( 9) 92/04/20 20:06 095へのコメント
:いつも笑わせて もとい 楽しませておりますFV関連の書き込み 今回も
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
すみません(^_^;) 「楽しませていただいております」の間違いです(^_^;)
ぱ(^_^;)
099/153 GGE02676 爆竜 RE:FVInvent
( 9) 92/04/20 20:21 087へのコメント
> この技能を持っているキャラクターは、そこら辺に転がっているものを組み合
>わせて役に立つ装置をつくることができます。
> 例えば、酒場にあるようなガラクタを組み合わせて、即席で手作りタイムマシン
>やワープエンジンを作ることも出来ます。
Aチームのコングなんてどうでしょう?(^_^;)
爆竜
100/153 PDF00200 馬場秀和 FV:余談:経験と成長
( 9) 92/04/21 00:18 コメント数:3
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、特殊能力の紹介の途中ですが、ちょっと休憩ということで、いくつか寄せら
れた質問に答えておきましょう。
>ところで、FVでは乱闘によって経験値が貰えたりするんでしょうか?(^_^;)
ううむ。このような質問をするということは、ひょっとしてこの典型的な「いっぺ
んRPG」であるバガボンを、何度も、しかも同じキャラクターでプレイするつもり
なのでしょうか。
まぁ、深くは追求しないことにして。
バガボンにも経験点があります。ただし、これは他のRPGのように「強い敵を倒
した」、「お金を儲けた」、「長時間プレイした」といったことでは貰えません。
★バガボンの経験点は、「どれだけ他人を笑わしたか」によって決まります。
例
ルールブックに載っている経験点表の一部をちらっと見せますと
Through good roleplaying, making everyone including the Bartender laugh to
the exclusion of all else. : Experience Point 20
(他のことはともかく、芸を見せてバーテンや他の皆を爆笑させたら、それだけで
ざぶとん20枚や)
Making everyone laugh frequently through goog roleplaying.
: Experience Point 30
(さらに芸に磨きをかけて、皆から馬鹿ウケしたら、このさい、ざぶとん30枚)
・・・といった具合です。
他にも「シナリオクリアの困難さ」といった評価要素はあるのですが、基本的に笑
かしたもん勝ちだと思って下さい。
バガボンをプレイする際に常連が目指すべき目標。それは「笑いをとる」ことです。
それも、エスプリだのウィットだのといったお上品な笑いではなく、低俗なドタバ
タで笑いをとることです。
経験点を使って技能を新しく取ったり、技能のレベルを上げたり、能力値を上げた
りすることが出来るのは普通のRPGと同じです。
ここで技能リストを見直して下さい。取れば取るほど不利になる技能が沢山あるこ
とがお分かりだと思います。もし、バガボンが「与えられた使命を最小限のトラブル
で達成する」「戦闘で強い敵を倒して生き延びる」といった目標を持っているRPG
であったなら、これらの技能をとる意味は(システム的には)ないと言ってもよいで
しょう。
しかし、バガボンの目標は「笑いをとる」「ウケる」「ギャグを飛ばす」といった
ところにありますから、これらの技能をバリバリ取る意味は大いにあるわけです。
というわけで、最初の質問に回答しておきますと、「乱闘をしても、それだけでは
経験点は貰えません。ただし、乱闘を通じて他人を笑わせることで経験点を得ること
が出来ます」、ということになります。
>ところでなんで「スタローン」効果でなくって「ランボー」効果なんだろうか
なんででしょうねー。やはりアバロンヒルには、「ロッキー」はスポ根だが「ラン
ボー」はギャグだ、という基本認識があるんじゃないですか。
それより私は、どうしてThe Monty Python Effectがないのか疑問です。アイテム
に「銀河ヒッチハイクガイド」がないというのも解せません・・・
>Aチームのコングなんてどうでしょう?(^_^;)
すいません。モトネタが分からないのですが・・・(-_-;)
次回は特殊能力の紹介を続けます。
(つづく)
101/153 GGE02676 爆竜 RE:FV:余談
( 9) 92/04/21 14:44 100へのコメント
>すいません。モトネタが分からないのですが・・・(-_-;)
ご、ごめんなさ〜い(^_^;)
「特攻野郎Aチーム」というアメリカさんのテレビ映画(?)がありまして
ベトナム帰還兵の4人組み(+α)が濡れ衣を着せられ氏名手配されながらも
道理さえ通れば(傭兵として)どんな事件でも請け負う・・・・・・
というストーリーなのですが、そのメンバーの中に
通称「コング」と呼ばれる飛行機恐怖症のメカの天才がいるのです
そして毎回ガラクタから色々なものを作り上げでしまうのです。
ちなみにコング役はMr.T(ロッキー3でロッキーを倒したモヒカンのに〜ちゃん)
が演じています。
似たような例として「冒険野郎マクガイバー」のマクガイバー君も
妙な物を手近に有る物で作り上げてしまいます。
(仲間内では「ひとりAチーム」と呼ばれていました(^^;)
どちらもレンタルビデオで並んでいますので、
興味の有る方はどうぞ・・・・・・(^_^;)
爆竜
106/153 PDF00200 馬場秀和 FV:特殊能力(3)
( 9) 92/04/21 23:29 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、特殊能力の紹介を続けましょう。
The Murphy Effect
マーフィの法則
マーフィの法則と呼ばれる法則は沢山ありますが、一般に最もよく知られている
のは「何か悪いことが起きる可能性があれば、必ずそうなる」という法則です。
この特殊能力を持っているキャラクターは、指定した相手に不運を招き寄せること
が出来ます。例えば銃の暴発、命綱がぷっつん、車軸がぽっきり、セリフを忘れてど
っかーんっ、という具合です。
この特殊能力を発動させた場合、すぐ後に本人に反動がきます。つまり、本人にも
不運が訪れるのです。「必ずそうなる」
この特殊能力を持っているキャラクター同士が対立すると、果てしなく泥沼になっ
てとっても面白いですね。
The Howard, Fine & Howard Effect
ドタバタ効果
この特殊能力を持っているキャラクターは、果てしないドタバタとギャクを繰り出
すことで、相手の「賢明」と「常識」に強烈なダメージを与え、こっちの言うことを
何でも信じるアホにすることができます。
この特殊能力は、同じ能力を持つキャラクターが集まれば集まるほど強力な効果を
持つようになります。集まったグループは「何やらコンビ」「かんやらトリオ」とい
ったいかにも人を馬鹿にしたようなグループ名を名乗って、他人を馬鹿にしてやって
下さい。
さらに、この特殊能力を持つキャラクターは、いつでもどこでもクリームパイを相
手に投げ付けることが出来ます。投げつづけている限り、クリームパイは無限に供給
されます。
命中判定に失敗した場合、クリームパイは、たまたま不運にも相手の背後を通りか
かった別の人に命中します。
クリームパイが命中した相手は、冷静さの判定を行う必要があります。失敗した場
合、なぜかこの相手のそばにも「たまたま」クリームパイが置いてあるではありませ
んか!
The John Doe Effect
ジョン・ドー効果
この特殊能力を持っているキャラクターはよく他人と間違われます。初めて出会
った他人から「やあ、おひさしぶり」とか「また会いましたね」とか挨拶されます。
初対面の異性からいきなり平手うちを食らうこともありますし、初めての人から
旧友よばわりされることもあります。
さらには、初対面の相手から「おい、例の借金返せ」と言われたり、「野郎っ、
よくも俺の女房を(ぐさっ)」とか「これで償金は俺のものだ(ずどんっ)」とか
割と迷惑な間違われ方をすることもあります。
それに、通りを歩いている人が全員突進してきてサインや握手を求めるということ
もありがちです。
The Rogers & Hammerstein Effect
ミュージック効果
この特殊能力をとるキャラクターは、次のいずれかを選択する必要があります。
・テーマ曲効果
この効果を選択したキャラクターが何か行動すると、テーマ曲が流れます。
例えば、このキャラクターがこっそり敵の秘密基地に潜入した場合、20世紀フォ
ックスのファンファーレが鳴り響き、続いて「本人のテーマ」が高らかに演奏されま
す。
この効果はいつでもどこでもバーテンが適当だと思うシーンで発動します。
戦闘シーンでこの効果が発動した場合、敵は「しまった、こいつは主役だったのか」
と悟って、ひどく焦ります。
・ミュージカル効果
この効果を選択したキャラクター、及びそれを演じる常連は、ドラマチックなシー
ンや、回想シーンなどでBGMと共にセリフを歌にしなければなりません。
戦闘シーンでこの効果が発動した場合、敵も味方も一斉に歌い出します。
この効果を演出するために、バーテンはカラオケセットと沢山のミュージックテー
プを用意しておき、適切なシーンになったら常連たちにマイクを渡して皆で合唱する
ようにします。
(つづく)
107/153 PDD01756 綾綺和海 FV:酒場の乱闘の果て(私案)
( 9) 92/04/22 01:01 093へのコメント
#093 MAT.N さん
やっぱり疲れて(呑みすぎて)寝てしまうのでしょう。そしてアルコールが
抜けた頃に起き出して呑み、やがて・・・(以下略)。
PDD01756 綾綺和海
108/153 PAH01124 Bugger Re: FV:余談:経験と成長
( 9) 92/04/22 12:16 100へのコメント
#091は、バガボンと縁のない私にも *なぜか* とっても良く理解
できました.なんででしょうね :-)
《馬場秀和さんの発言 #100》
> それより私は、どうしてThe Monty Python Effectがないのか疑問です。アイテム
>に「銀河ヒッチハイクガイド」がないというのも解せません・・・
あ、私も馬場さんの紹介を読んで「銀河ヒッチハイクシナリオが
できそうだな」と思っていました.
> Making everyone laugh frequently through goog roleplaying.
^^^^
引用が前後しますが、 "good" が正しいと推察します.
Bugger/「細かい」「言わなきゃいいのに」「逆上」
110/153 PDF00200 馬場秀和 FV:余談:戦闘ルール
( 9) 92/04/22 21:35
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
特殊能力の紹介の途中ですが、ちと今日は眠くてしかたないので、戦闘ルールの
紹介などして、早く寝てしまうことにしましょう。
バガボンもRPGですから、戦闘ルール及び戦うべきモンスターのデータが規定
されています。
戦闘ルールは簡単です。
1.モンスターには「度数」が割り振られています。強いモンスターほど度数が高く
なります。
2.キャラクターは、度数の合計が自分の体力(STR)と同じになるまでは無条件
にモンスターをやっつけることができます。
やっつけたモンスターの度数の合計が体力以上になったら、体力で判定を行いま
す。(難易度は「普通」)
判定に失敗すると「よっぱらいレベル(Sobriety Level)」が2段階下がります。
成功すると1段階下がるだけで済みます。
3.よっぱらいレベルごとに、能力値の修正(下がっていく)と、ぶっ倒れ判定の
難易度(上がっていく)が決まっています。(データは省略)
よっぱらいレベル
素面
ふわふわ
ほろ酔い
ハイ
泥酔
へべれけ
べろんべろん
4.ぶっ倒れ判定に失敗すると、キャラクターはぶっ倒れるか、またはげろげろ吐き
始めます。(どちらになるかはダイスで判定します)
5.他にもルールはありますが、まあいいじゃないですか
ルールブックに載っているモンスターは、
ビール、ウィスキー、ワイン、ウォッカ、テキーラ、ジン
といった他のRPGにも登場するようなスタンダードなものから、
Old Time Warp
Essence of Fuzzy Things
B-52
といったわけわかんないもの、さらには
Kamikaze
Volcano
Blue Nova
といった、いかにも強そうな奴まで、様々なものが30種以上です。さらには
「フローティング・バガボンド・スペシャル」というのがあって、こいつは、
なんと・・・
いや、それは実際にプレイするときのお楽しみということにしましょう。
というわけで、バガボンの戦闘ルールでした。次回は特殊能力の紹介を続けます。
(つづく)
116/153 GHF01125 快鳥Radどん RE:FV:余談:経験と成長
( 9) 92/04/23 18:54 100へのコメント
最近、本業多忙のため、やや遅れ気味のレス(ちゃちゃ(^_^;))ですが。
> 他にも「シナリオクリアの困難さ」といった評価要素はあるのですが、基本的に笑
>かしたもん勝ちだと思って下さい。
なるほど。つまり、現在FRPGで進行中のメッセージセッションでは、誰も
ザブトンをもらえないぞと、そういうわけですね?(^_^)
GHF01125 「言わなきゃいいのに」技能希望(^_^;) 快鳥Radどん
117/153 GHF01125 快鳥Radどん RE:FV:特殊能力(3)
( 9) 92/04/23 18:56 106へのコメント
続けてちゃちゃ、いきます(^_^;)。
> この効果を演出するために、バーテンはカラオケセットと沢山のミュージックテー
>プを用意しておき、適切なシーンになったら常連たちにマイクを渡して皆で合唱する
>ようにします。
よ〜し、カラオケBOXでRPGだ〜(笑)。
(随分昔、VICONさんとそ〜ゆ〜話をした覚えがある(^_^;))
GHF01125 目指せ「歌う!大竜宮城」RPG(^_^;) 快鳥Radどん
119/153 PDF00200 馬場秀和 FV:特殊能力(4)
( 9) 92/04/23 23:27
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、特殊能力の紹介の最終回です。
The Dolittle Effect
ドリトル効果
この特殊能力を持っているキャラクターは、動物に好かれます。ただ歩いているだけ
でどこからともなく動物達が集まってきて、一緒に行動してくれます。判定に成功すれ
ば、動物達に頼みごとをすることも出来ることでしょう。
さらに、この特殊能力を持っていると、いつでもどこでも動物に出会うことで寂しさ
を感じずにすみます。恋人とベッドに入ろうとするとき、社長の前でビジネスの話をし
ているとき、衣装ダンスを開けたとき、ポケットに手を突っ込んだとき、いつでも動物
(大きい奴から小さい奴、こんなところで生きてゆける筈のない種まで含めて)が出て
きます。
The "It'd Take a Miracle!" Effect
コワイ考えになってしまう効果
この特殊能力を持っているキャラクターは、窮地に陥ったときに全然関係ないことを
ついつい考えてしまう癖を持っています。例えば、殺し屋に銃を向けられたときに「蛍
光ピンクのフレンチプードルの大群が、そこのマンホールの蓋を開けてぞろぞろ這い出
してきたらコワイなぁ」とか、そういったことを考えてしまうわけです。
判定に成功すると、そのコワイ考えが実現してしまいます。
The Escher Effect
エッシャー効果
この特殊能力を持っているキャラクターは、学校で勉強をさぼったせいで、物理法則
について何も理解していません。このため、ついつい自分の靴紐をつかんで自分自身を
持ち上げてしまったり、「右足が沈む前に左足を踏み出し左足が沈む前に右足を」方式
で水面を走ってしまったり、そういう間違いをやってしまいます。
もちろん、何かに夢中になっているときに崖からそのまま足を踏み出して空中を歩い
てしまうこともありがちです。
もちろん物理法則だってそうそうコケにされているわけはありません。大抵の場合、
もうチョットというところでこの効果は切れて、正常な物理法則がはばを効かせること
になります。
既にお分かりの通り、崖に気が付かずに空中を歩いてしまったキャラクターは、「ふ
と、下を見てしまって・・・」となるわけです。
Sidekicks
助手
この特殊能力を持っているキャラクターには、少年が助手として付き添います。
この子は単に助手を務めるだけでなく、「少年探偵団」とか「ベイカーストリート
不正規軍」とか訳の分からないグループのリーダーになったり、しょっちゅう誘拐され
たりします。
Archenemies
宿敵
この特殊能力を持っているキャラクターには、宿敵が存在します。キャラクターが
行くところ、必ず宿敵が現われて(大抵の場合、最悪のタイミングで)、挑んできま
す。
宿敵との戦いはいつも決着が付きません。負けた方は「うぬぬ。来週こそは」とか
言いながら撤退することが出来ます。
宿敵は子分を引き連れて現われることが多く、バーテンはちゃんと宿敵から子分へ
のサラリーの支払い、ボーナス支給などを管理しなければなりません。
・・・というわけで、特殊能力の説明を終ります。いかがでしたか? 私の感想
は次の通りです。
常連は「いっぺん」やってみたい。でもバーテンは「いっぺんも」やりたくない。
次回からはバガボンにおけるアイテムについて紹介してゆく予定です。
(つづく)
128/153 PDF00200 馬場秀和 FV:アイテム(1)
( 9) 92/04/26 21:25
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
バガボンのアイテムについて紹介します。今回は「乱闘用武器」編。
さて、アイテム紹介といっても、バガボンの場合アイテムはイラストで笑えるという
パターンが多いので、ちょっと文字で紹介するのは難しいという事情があります。
例えば「折り畳みバトルアックス(Switchblade Battleaxe)」という武器。イラスト
を見ればその特徴は一目瞭然で誰でも笑ってくれるのですが(実際に南関東オフで見せ
たらみんな笑ってくれた)、これを文字で説明すると
・折り畳みナイフそっくりの、刃を折り畳んでコンパクトに出来るバトルアックス。
折り畳むと手のひらに隠せるサイズだが、刃をパチンッと飛び出させるとなぜかいき
なり巨大な戦斧に早変わり。
てな具合になります。読んでもあんまり面白くないですね。
他にも惑星破壊級絶対防衛システム(Planetkiller Defense System)など名前を聞い
ただけなら非常にまともで、実際に米軍で使われていてもおかしくない感じなのです
が、これがイラストを見ると爆笑できるという代物で。
何と申しましょうか、畳の上に巨大なカラオケマイクを逆さにおいたようなものが
宇宙空間に浮いている、としか説明できん。
あと戦闘アーマー(Battle Armor)はジュール・ベルヌの時代に想像されていた宇宙
服そのものだし、粒子加速砲(Particle Cannon)は自衛隊がゴジラと戦ったときに発射
した怪しげなパラボラ型の光線砲(メーザー砲ってんだっけ?)ですね。
余談ですが、この手のパロディはやたらとあって、「どう見てもスター・ウォーズの
Xファイターそっくりの宇宙戦闘機」とか「どう見ても2001年のディスカバリー号
そっくりの宇宙貨物船」とか「どう見ても禁断の惑星のロビーにガトリング砲をつけた
だけの戦闘ロボ(Warrobot)」とか。
話を元に戻すとして。
バガボンの基本ルールブックには、乱闘用武器が18種、射撃武器が37種、鎧が
15種載っています。(なかなかの数です)
今回は、乱闘用武器のうち、なかなか怪しげなものに的を絞って紹介しましょう。
・雷撃拳(Electro Knux)
相手が濡れていると電撃効果がある、放電ナックル。
相手をどうやって濡らすかって? まず酒瓶で殴るか、でなきゃ「反吐を吐く」技能
を使うことですね。
・デラックス電動ノコ(Deluxe Chainsaw)
ぶぃぃぃぃぃぃぃーーーーんんんんんんんンンンンンッッ
(こんなもん酒場に持ち込むなよな)
・振動剣(Vibrosword)
刃がくねくねと怪しげに振動する剣・・・
・ソニックカッター(Sonic Slicer)
目に見えない極超音波で何でもスパッと切ってしまう恐い武器。
・切断君(Screamer)
分子レベルの大きさの超次元ワープフィールド発生装置。このフィールドに触れた物
は全て別次元にワープされてしまう。
要するに、こいつぁ何でもスパスパ、切断君だぜ。
・草刈りワイヤ(Weedeater)
単原子繊維ワイヤ(monofilament wire)を超高速回転させる装置。もちろん、庭に生
えている草を一気に刈り取ってしまうための家庭用品です。
これら以外にも、剣、斧、短剣、ナイフ、槍、なんてのもあります。詳しく知りたい
方はマール社の「武器」を読んで下さい。
(つづく)
133/153 PDF00200 馬場秀和 FV:アイテム(2)
( 9) 92/04/27 23:48
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
バガボンのアイテムについて紹介します。今回は「射撃用武器」編・・・
と書いたところで困ってしまった。確かに「投石」から「惑星破壊砲」までありと
あらゆる射撃武器37種が揃っているのですが、みんなそれなりに「まとも」なの
ですね。これでは普通のRPGじゃないか。
さらに「爆発物」7種、「防御物」15種、それぞれ紹介するほどキれていない。
これは本当です。
次に「乗り物」です。「自転車」から「どこでもドア」まで30種が載っています
が、やはり比較的まともな部類が多く、わざわざ紹介するほどのことはありません。
というわけで、しかたないので、これらの「まとも」なアイテムは無視して、割と
面白い「雑貨」の中から一部を紹介することとしましょう。
雑貨
・子供スパイセット(Junior Spy Elite Surveillance Kit)
小型カメラ、指向性マイク、盗聴キット、指紋採取キット、毒薬カプセル、変装
用具。そしてもちろん、「水に溶ける手帳」だぁぁ。
・理科実験セット(So You Want To Be a Mad Scientist? Chemistry Set)
試験管、ビーカー、バーナー、沢山の薬品。これで君も化学者に!
・携帯用ジジジジ(Bzzzzt Hand-Held All-Purpose Gadget)
一人一台。みんなの必需品、携帯用ジジジジ。その特徴は
1.すてきなハンドル
2.嬉しいメーター
3.お得な電極が2つ
携帯用ジジジジはあらゆる用途に使用できます。使い方は簡単、スイッチを入れる
だけで、2つの電極の間に「ジジジジ」と音を立てて放電が飛ぶのです。
・家庭用ジジジジ(Console Bzzzzt)
家庭用大型ジジジジ。お茶の間に一台、大型ジジジジ。これでもう安心ですね。
最新モデルは、怪しげなメーター、レバー、ボタンが沢山ついています。
・超大型ジジジジ(Full-Size Bzzzzt)
企業や研究所で使用するジジジジの本格派。
もうこれなしでは何の仕事も出来ません。さあ、すぐに超大型ジジジジを導入して
業績を上げましょう。
・なんでもポケット(Backpack)
あのドラエモンも装備していた超スグレモノ。なんでもポケットになんでも突っ込
んでおこう!
もうトレンチコートは必要ありません。
・時計(Time Stream Compass)
時計があれば、現在の時刻を知ることが出来ます。(ただし、プラスマイナス50年
ほどですが誤差がありますのでご了承下さい)
・万能翻訳器(Universal Translator)
万能翻訳器は、臭い、音、手旗信号、愛撫、味などを英語に翻訳してくれます。同様
に英語をこれらのコミュニケーション言語に翻訳してくれます。
英語が嫌いな方は、オプションカードを交換するだけであらゆる言語に対応可能。
次元外出張の必需品。
・タイムストッパー(Time-Stop Envelope)
時間よ止まれ。
あのスーパージェッター、不思議な少年、最近ではスタンド「ザ・ワールド」・・・
あなたは時間に自分を合わせますか、それとも自分に時間を合わせますか?
忙しいあなたに・・・タイムストッパー!
(つづく)
135/153 PDF00200 馬場秀和 FV:余談:あくまで仮定の話ですが
( 9) 92/04/28 08:31 コメント数:1
どうも。Tales from the Floating Vagavondをご紹介している馬場でございます。
そろそろ紹介も終わりが近づいているのですが、終了記念にRTでマスターなど
してみようかなという気にちょっとなってきています。(オフでもやるけど)
しかし、こんなアホらしいRPG、紹介を読むのはともかく実際にプレイする気
にならない、という人が大多数かと思われます。ましてや、このためにわざわざル
ールブックを購入する人など・・・
というわけで、あくまで仮定の話ですが、もしRTセッション「馬ばか」を開催
するとして、わざわざルールブックを購入して参加してやるぞ、という物好きな方
はいらっしゃいますか?
いらっしゃいましたら、このメッセージに対するコメントを書き込んで下さい。
その際、バガボンの紹介に対する感想など書いて頂ければ幸いです。
145/153 MHB01465 Yig RE:FV:余談
( 9) 92/04/29 22:57 135へのコメント コメント数:1
FVの紹介記事を毎回、楽しみに読んでおります。(^_^)
本RPGにつきましては以前より話題だけは耳に入っておりましたが、なんとも海のも
のとも山のものとも見当がつかず手を出さずにおりました。
しかしこの一連の紹介記事を読みまして「これはなかなか面白そうだ!」、一読の価値
はあるかな?と思い、ゴールデンウィークに購入して読んでみようかなとついつい思っ
てしまいました。(^_^;)
一連の紹介記事についての感想は、各種用語の訳がうまい!の一言ですね。記事を読み
ながら思わず吹き出すことなど数度ありました。(^_^;)
また、解説があの「銀河ヒッチハイクガイド」調に感じることがありましたが、元々の
ルールブックがそのような調子で書かれているのだろうか?と思っておりますがどうで
しょうか?
Yig
146/153 PDF00200 馬場秀和 FV:ゴミ
( 9) 92/04/30 00:52 145へのコメント
>しかしこの一連の紹介記事を読みまして「これはなかなか面白そうだ!」、一読の
>価値はあるかな?と思い、ゴールデンウィークに購入して読んでみようかなとつい
>つい思ってしまいました。(^_^;)
やーい、ひっかかった ひっかかった!
>また、解説があの「銀河ヒッチハイクガイド」調に感じることがありましたが、
>元々のルールブックがそのような調子で書かれているのだろうか?と思っており
>ますがどうでしょうか?
なるべく原文の調子を活かす(誇張する)ように心掛けております。
たぶんデザイナーは、「銀河ヒッチハイクガイド」を強烈に意識していると思い
ますね。私も解説するときには、あれを念頭においています。
(さあ、急いで今日の分を書かなければ・・・その前にメガトラベラーの正誤表も)
150/153 PDF00200 馬場秀和 FV:グランドフィナーレ
( 9) 92/04/30 04:42 コメント数:1
★★ Tales from the Floating Vagavond ★★
ヘッドサインFVのメッセージでは、本格的「いっぺんRPG」として名高い
Tales from the Floating Vagavondをご紹介しています。
Tales from the Floating Vagavondはアバロンヒルが出したコメディRPGです。
さて、バガボンの紹介もこれで最後です。お付き合い下さいました皆様、どうも
お疲れ様でした。
さて、最終回ということで、アバロンヒル社がバガボンをどのように宣伝しているか
について紹介してみましょう。
・最新シナリオ"Adventure With No Name"に載っているバガボンの広告
(翻訳:馬場秀和)
Tales from the Floating Vagavondは単なるゲーム以上のものです。こいつは知識
の宝庫であり、アメリカ人の知的水準を飛躍的に高める効果を持っているのです。
他社が出しているRPGがピラミッドの秘密について教えてくれるでしょうか?
永久機関の簡単な作り方は?
何でもロハで食えるファーストフード店の場所については?
こういう実用的な知識だけじゃないぞ。
おたく、バージニア州のウィンチェスター市が南北戦争のときに北軍と南軍から合
わせて70回も占領されたって知ってた?
「反吐を吐いてやる」って技能は、実は南米のルッキィ・ルッキィ・インディアン
族の通過儀礼に由来しているって御存じでした?
テレビの「宇宙大作戦」に出てくるチャペル看護婦の特殊効果を担当していたのは
天才イマニュエル・ルイスだってことは知ってました?
御存じない?
そりゃいけない。すぐにTales from the Floating Vagavondをプレイしましょう。
こういった知識が山ほど身につきます!
違いの分かるゲーマーは、「笑えるゲーム」と「お笑い草のゲーム」の違いを知っ
てなきゃいけないよね。そこでTales from the Floating Vagavond。ダイスが転が
りゃ笑いが止まらぬ、イェーッ!!
ついでに言っとくけど、アバロンヒルは本気だぜ。
こいつをただの「いっぺんRPG」だと思うなよ。
これから毎月、サプリだのシナリオだの出版するつもりだからな。
マジだぜマジ。
これで売れなきゃ倒産だぃ!!
なんつーか、アバロンヒルの意気込みを感じる広告ですね。
さあ、いよいよ最後です。バガボンのルールブックの裏表紙に書いてある「内容
説明」の一部をご紹介しましょう。これは翻訳の必要はないと思います。アバロン
ヒルがバガボンにかける意気込みをひしひしと感じて下さい。
Tales from the Floating Vagavond can be yours today. Pick it up and buy it.
It's cheap. Go ahead, buy it.
If you don't, it could mean the end of life as we know it on this planet.
If you won't do it for yourself, or for us, and life on Earth means nothing
to you, then do it for a once great man, now a ahattered husk of the human
being he once was. Do it for Waldo.
Tales from the Floating Vagavond
Ludicrous Adventure in a Universe Whose Natural Laws Are Out To Lunch!
Get It Before It Gets you!
152/153 MGH02010 JUN RE:FV:グランドフィナーレ
( 9) 92/04/30 19:35 150へのコメント
お疲れ様でした。拍手喝采。
グズグズしているうちにFVの紹介が終っちまったい。
しかし、このRPG、すっごくいっぺんだなぁ。本気でサポートする
つもりなんだろうか?
(しょーがないじゃん酔っ払いなんだから、と言われればそれまでだが)
馬バカ、参加してしまうかもしれません。しかし、馬場さんの翻訳が
余りにうますぎるだけで、やってみたらつまらなかった、って凄くあり
そう(^_^;)。このスリルが「いっぺんRPG」でプレイヤーをやるとき
の快感なのかもしれない(^_^;)。
ともあれ、いっぺんマスターがプレイヤーを集めるときの良い手本で
あることに間違いはないですね。このような紹介技術を身に付けたいも
のです。
デッカーズ・バイブルを書き上げて、予告どおりR&RPGの解析に
移ろうと思いますが・・・なかなか、これわプレッシャーだなぁ(^_^;)。
MGH02010 FRPGの良識 JUN