<Camino de Santiago 第12日目> 

Boadillaから、Carrionまで.。


 <第12日目> 6月14日(木曜日) 394km

6:40 出発@394km @Bobadilla del Camino アルベルゲ  朝日を背中に受けて山道を登る。思えば昨日の宿は、朝になったら屋根が無くなって、宮沢賢治の童話にでてくるような変な気分もあった。峠を下り、街が見えてきた。小高い山の頂にある古城がまず先に目に入る。そして、道路標識とともにCASTROJERIZの街が見える。それにしてもあの高台の古城は何なのであろうか、不思議である。

 

7:35 トイレ@404km@カストロヘリス アルベルゲ  石畳の街を入る。未だ朝なので閉まってはいるが、小さいながらもこじんまりとしたホテルやレストランがある。きれいな街である。昨日チョット無理してもここまで来れば良かった。アルベルゲは、ホステラー自ら掃除しているようであった。

8:25 休憩@408km@頂上の休憩所(ずっと登り)  一直線に山の上り道を見ながらのぼる。胸に指したボールペンをこの坂で紛失。

9:00 休憩@412km@休憩所 fuente、コンロが使える風よけ有り  巡礼路をバギーで登ってくる若者と出会う。はっきり言って招かれざる知人である。乾燥した天気のもとでは埃が迷惑である。顔を洗ってうがいをする。  この峠を一気に下るとBURGOS地方とPALENCIA地方との境界Pisuerga川にかかる。

9:20 BAR@416km   スペイン現代音楽が流れる。こんなに朝早くなのに、作業着を着た農夫らしきおじさんは一人でビールを飲んでいた。BARの風景としては日常的であるが、あらためて不思議な国・スペインを感じた。  BARでは初めてボカディージョを頼む。お弁当にするつもりで頼んだのだが、出てきたらすぐ食べたくなったので食べてしまった。パケーニョ(小さい)なる言葉を知る。グランデは分かるが、逆の「小さい」なる言葉も知らないのは、ちょっと情けなかった。

11:10 買出@431km@Melcado Grande  ワインとムール貝・タコの缶詰購入。この辺の店から、ナバラワインは消え、RIOJAワインだけ(500Pts以上の高級ワインは)となった。スーパーでワインを買った時は、すぐその場でコルクを開けてラッパ飲みする。そしてすぐ水筒に移すのが私のやり方になっていた。しかし、都会になると、ワイン抜きを貸してくれるような店は少なくなる。

11:55 St.Martin にて、Santiagoまで 475kmの道路標識

12:40 昼食@442km Villarmentero de Campus 水飲み場の日陰  

イタリア人とフランス人の年輩者単独歩き人が、英語で会話をしている。超スローな会話であった。後から加わった私に話しかけ来たが、ナチュラルスピード英語で話してしまうと、警戒心をもたれたのか、フランス語に変わってしまった。このような時は、その場の雰囲気を重んじて、ゆっくりと単語をつなぎ合わせながら話すべきであった。

13:20 昼食後 ワインをたっぷり飲んで出発

13:45 通過@446km Carrionカテドラル手前6km

14:45 到着@453km Carrion: Hotel Real Monasterio前の公園ベンチ

 残っているワイン(昼に買った)を全部飲んでしまうと、眠たくなってきたので日陰で眠る。2時間以上経過。

17:00 寝て起きると、すぐそこの、Carrionアルベルゲに入る  探しても宿がなかなか見つからないときは、気分を変えて同じ場所をあたると見つかるものである、の鉄則通り寝起きの目に宿はすぐ移った。しかし、わたしは未だ酔っていた。今回の旅で遂に懺悔の時を初めて迎えてしまった。もう、お酒は飲みません、と、この時は思いました。

 アルベルゲの受付で、ろれつの回らないスペイン語でしゃべってしまった。また、相手が悪かった(自分が悪かった)かも知れない。ホステラーのご婦人は厳格な雰囲気のあるマダムであった。何故か、「泊めてください」が通じない。「あなたはホテルに泊まるのかと思った」、とスタンプだけにされそうになった。「頼む!」が口から出たぐらいから、私の反省意識を感じとったのか、ようやくまともに対応してくれるようになった。


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