<Camino de Santiago 第1日目> 

日本出国して、ブリュッセル経由でマドリッドまで.


 <第1日目> 2001年6月3日(日曜日) 成田空港より出国  

6:50 大船駅で乗り換え、横須賀線を待つ。  日曜日であるためか、電車は空いていた。森田さん日記を2時間近く読み続け、旅行の予習時間となった。

8:50 成田空港第2ターミナルに到着直前   日記からふと目を離した時に、電車の出口ドア広告の文字が目に入る。「動きが違う!」と、筆文字で太く縦書きに描かれた電気シェーバーの広告であった。旅行者で有れば、ふと「ひげ剃りを忘れたかな?」、と思いとどまるところであるかも知れないが、この時の私は驚愕の一瞬であった。思えばつい昨日までのこの1年あまり、「動きが違う!」の言葉にどれ程の注意を払い、徹夜の連続であった事か。プラント・シミュレータ製作に於けるダイナミックモデルの話であるが、よりによってこんなところでまた出てくるとは。昨日でようやく終わって日本を脱出しようとする、その幕引き時に、しかも成田到着の直前で、ドアが開くその場所まで付いてくるとは。「ここまで来ればもう大丈夫」という言葉を消し去るかのようであった。

9:15 サベナ空港手荷物預かりカウンター  70リットルザックの重さは、9.0kgであった。かさばるものばかりを詰めたはずなので、見かけの割にはもっと軽いと思っていたが、やはりザック自身の重さもあるようである。機内持ち込みのサブザックも試しにはかってみると、8.0kgこちらは、カメラ・米・コッヘル等の重たい荷物を中心に入れた。メインのザックよりも重たいと思っていたが、、。しかし、この荷物に加えて更に20kg近くある自転車も持ってくることは無理ではないかと、この時は思っていた。

10:40 空港内の免税店にて  家を出て2時間あまり、横須賀線にはトイレも付いていない。また、チェックインぎりぎりを狙ってのスケジュールのため、途中でコーヒーを飲む暇もない。「目指せ、荷物預かりカウンター」まっしぐらである。ふだんの生活で有れば、朝一番のコーヒーの後の2回目の10:30のコーヒータイムのハズである。しかも、今日は朝早く家を出て、なれない電車に長く乗り、重たい荷物を背負って空港の階段を上ってきていた。まるでチョットした登山気分であった。出国してからのチョット一息のタイミングでもあった。何か飲みたい。今日はこれから飛行機に乗るだけだし、また日曜日でもある。ビールでも飲みたい気分であるが1本はチョト多い。日本酒を買っても荷物になるしなあ、と思っているところに、近所の酒屋と同じように試飲用のブランデーを売る若い女性の姿を見かけた。マーテルであった。売り子はまだ新人のようで、お盆を持ったり後ろの机へ戻したり、慣れない手付きをくり返していた。「一つ良いですか?」、と数十mlのサンプルを口に含んだ。マーテルは、確か15年前に初めて海外旅行に行ったときのおみやげとして買った記憶があった。一気に元気になった。

22:30 (スペイン時刻)マドリッド到着  ブリュッセルで1時間半の乗り換え待ち時間の後に、定刻通りにバラハス到着。こんなに空いている飛行機に乗ったのは初めての経験であった。即タクシーでソルへ。街は日曜の深夜であるが、大通りのオープン・カフェは超満員の賑わい。

22:50 ホテル到着(インターネット:1-2-3で予約済み)


 【Schedule】 <第2日目> <Special Thanks> <Arriba BICI> 【Train Table】 【Packing List】