<Camino de Santiago 第2日目> 

マドリッドからIRUN(バスク)まで. 電車


 <第2日目> 6月4日(月曜日)

9:50 Charmartin駅より、Hendaya行きのTALGO  駅の発券システムは非常にわかりにくい。せめて看板だけでも英語で書いて欲しい。でもそこが楽しい、、、。”Venta de Hoy”(「当日出発分の切符売り場」)ぐらいは解らなければ、よそ者の来る世界ではないのかも知れない。

15:40 Zumaraga駅通過  長距離列車の車窓を眺め続けて5時間あまり。ドノスティア到着までに自転車屋が無いかどうか、車窓から注意深く見つめる。景色を眺めるのではなく、ある特定のしかも商業施設をこんなにも神経を使っ調べるのは初めての経験である。当初より、私の直感(神のお告げかも知れない)により、自転車はドノスティアで買うと決めていた。しかし、ドノスティアに行っても無かった場合には、自転車屋のある途中の駅まで引き返すつもりでいた。景色に異変が起きたのはドノスティアまであと40分ばかりの駅である。車内アナウンスでは、pproximate... ZUMARAGAと聞こえた。マラガと言う響きは以前のアンダルシア旅行の時に身近な単語であったので、視覚のみならず聴覚にも敏感に引っ掛かった。おそらくは大きな街なのであろう。大きな荷物を持った乗客達がそわそわし出した。とりあえずの充てを一件ゲット。

16:20 Donostia(San Sebastian)駅到着  日本の旅行、あるいはその他の海外旅行先でもそろそろ宿を決める時間帯である。しかし夜の10時まで日が沈まないこの地(この季節)に置いては、勝負はまだまだである。昨日の夜中に到着したマドリッドの経験も一つの自身へと変わっていたのも事実である。RENFE到着と同時に、コインロッカーへと走る。駅にロッカーがあるのも途中の車窓から眺めていて解った。日本のテレビで富士通がスポンサーになっている「世界の車窓から」なる番組でも、旅行者の技術編ともなるような、このようなカットを撮影してくれないものであろうか?  観光案内所に行く前にロッカーへ走る旅行者はまず居ない。ロッカーの使い方については英語でも書いてあるので良く解る。日本のシステムと同じである。但し、肝心のいくら入れたらよいのかが書いていない。読みとれるのは"una fecha"である。この金額がいくらを指すのか、5centから順番にコインを入れてみるが全部返ってくる。200Ptsの次にキニエントスを入れようかとも思ったが返ってこないと心配なのでinformationの窓口へと向かった。警備員らしき人(制服を着ていないので解らない)が、「俺が荷物を見ていてやるからinformationへ行け」というので、置き引き人かとも疑いながら従った。「"una fecha"をくれ」、と言えば良かったのだが、「ロッカーを使いたい」と自作のカスティージャ語を使ったものだからこれが通じない。100Pts→200Ptsと出して行くが足りないようである。自転車が売ってなかったら戻るため、とにかく時間がないので、「釣りなど要らぬ」というつもりでキニエントスを出した。ゲームセンターのコインらしき物をやっとくれた。日本とほぼ同じ金額であるので、ちょっと高いかなとも思った。(あとでわかるが、この位は妥当)  

 駅を出て橋を渡り、とりあえずまっすぐ進むと、5分ほどでCafeやレストランの建ち並ぶ繁華街に出た。手応えは十分であった。さてここで問題である。自転車の事はBICIと言うのはネットで調べて知っていたが、「自転車屋」は何と言うのか? 辞書で調べ方が解らない。一応、「店」を調べるとtiendaとあったので使ってみた。すれちがう老人に聞いてみた。「この辺に自転車屋さんありますか?」="Hay bicictleta tienda serca de aqui?"  すぐには通じなかった。tiendaは通じるのだが、biciが通じなかったが手で漕ぐまねをすると通じる。彼の返事は長いので聞き取れない部分がたくさんあったが、「二つ目の角を右」と言った(聞き取れたのはdosとara delechaだけ)ように思った。どうせすぐには見つからないだろうと思いながら歩き出すとすぐに見つかった。

 "BIKE SPORTS"と英語で書かれた大きな店であった。売っている自転車の種類は、ロードレーサー、MTB、通勤チャリがそれぞれ同じ数くらい売っていた。ロードレーサーの部品が専門店のように目立っていた。MTBの値段について言うならば、茅ヶ崎のダイクマの方がチョットだけ安い。GIANTはほぼ同じ値段。PUGEOTは少し安いが種類は少ない。何と一番端には、出発前に何度も買おうかどうか迷っていた、GIANTの20インチfolding bikeがあった。99000Ptsと日本の定価あるいはチョット高めであった。さて、どれを買うか?ここで、folding bikeを買うのはためらわれた。GUGEOTの高級バイクを買って巡礼後日本に持って返るのは出来るとも思った。しかし、この土地で高級バイクを買って、1ヶ月間盗まれずに管理しながら移動するのは無理なように思われた。、、、、ところで、店の外に"SE VENDE 19000Pts"(=For Saleの事です。)の中古のMTBを発見。前カゴと水筒付である。購入。駅到着から30分の決断であった。うれしくなってしまい、とりあえずドノスティアの街を30分ほど走り回る。北側へ行くと白砂の海岸線へ出た。家族連れとトップレスでごった返す、リゾートマンション付近の海水浴場であった。自転車の次は道路地図を買おうとガソリンスタンドを探すが見あたらない。

18:20 Donostiaより IRUNまで電車  自転車はそのまま電車に乗った。20分程で国境の町IRUN到着。


 【Schedule】 <第3日目> <Special Thanks> <Arriba BICI> 【Train Table】 【Packing List】